がんリテラシーについて

■ がんリテラシーとは

「がんリテラシー」とは、がんに関する情報を正しく理解し、判断し、日常生活や治療に活かす力のことです。
リテラシーとは本来、情報を読み取り使える力を意味し、がんリテラシーはがんに関する知識だけでなく、情報の選び方や活用の仕方までを含みます。つまり、がんに関する情報を単に知っているだけでなく、自分や家族にとって最適な選択をする力がリテラシーの本質です。


■ 情報を「理解する」ことの重要性

がんは日本における主要な死亡原因であり、多くの人にとって身近な課題となっています。正確な情報を理解することは、がんと向き合う上での第一歩です。
がんリテラシーが高いと、検査や治療方法の違い、治療の利点やリスク、予後までを比較・評価し、自分に合った選択を考えることができます。


■ がんリテラシーが活きる場面

具体的には、次のような場面で役立ちます:

  • 治療法の選択

  • 検査や治療の効果・副作用の理解

  • 公的制度や支援制度の活用

  • 費用や保険の使い方の判断

  • 医療者とのコミュニケーション
    がんに関する正しい理解は、適切な判断・相談につながり、意思決定の質を高めます。


■ なぜがんリテラシーが必要なのか

がんは予防、早期発見、治療の進歩により、その選択肢が多様になっています。しかし、情報の取捨選択や用語の理解が不十分だと、本来得られるはずの治療・支援を知らずに過ごしてしまう可能性があります。
また、がんと向き合う中で発生する経済的・制度的な課題を理解し、適切に利用するには、がんリテラシーが不可欠です。正しい理解は、自身の治療だけでなく、家族や身近な人を支える際にも役立ちます。


■ がんリテラシーを高めるために

がんリテラシーを高めるためには、信頼できる情報源の活用や、医療専門家との対話、制度・支援の仕組みを学ぶことが大切です。また、職場や地域で学ぶ機会をつくることも、その基盤づくりにつながります。がんリテラシーの向上は、自分自身の意思決定を助ける力であると同時に、誰もが治療の選択肢を持ち、適切に活用できる社会をつくる力でもあります。

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