【FP監修】がん保険の掛け捨て型、積み立て型を徹底解説|選び方から重要ポイント!“実例あり”

がん保険 掛け捨て

がん保険選びで迷っていませんか?

この記事では「掛け捨て型」と「積立型」に焦点を当て、そのメリット・デメリット、積立型との明確な違いを保険料や保障面から徹底解説します。

年代別の選び方や、掛け捨て型が本当に「損」なのかという疑問にも答えます。あなたに最適な選択をするための知識が身につき、後悔しないがん保険選びを実現できます。

上條範昭 | Cancer FP

実例もあるため確認した上で、自分にあったがん保険選びに役立てましょう!

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目次

積立型がん保険と掛け捨て型がん保険の違い

がん保険を検討する際、多くの方が「掛け捨て型」と「積立型」のどちらを選ぶべきか悩まれます。

それぞれにメリット・デメリットがあり、ご自身のライフプランや価値観に合ったものを選ぶことが重要です。

この章では、まずこの2つのタイプの基本的な違いを様々な角度から詳しく解説します。

保険料の仕組みを比較

がん保険の保険料は、主に「保障部分(純保険料)」と「付加保険料(事業経費など)」で構成されますが、積立型と掛け捨て型ではその内訳や考え方が異なります。

保険期間中にがんに罹患した場合の保障に特化しています。

そのため、保険料は基本的に保障部分と必要経費のみで構成され、積立型に比べて比較的安価に設定されています。

保険料は、加入時の年齢、性別、保障内容、保険期間などによって決まりますが、貯蓄部分がないため、同じ保障内容であれば積立型よりも負担を抑えられます。

保障機能に加えて貯蓄機能も持ち合わせています

支払う保険料の一部が将来の解約返戻金や満期保険金のために積み立てられます。この積み立てられる部分があるため、同じ保障内容であっても掛け捨て型より保険料は高くなる傾向にあります。

保険料の仕組みとしては、保障部分、付加保険料に加えて、貯蓄部分の保険料が含まれていると考えると分かりやすいでしょう。

どちらのタイプが良いかは一概には言えませんが、保険料の仕組みの違いを理解することが、自分に合った保険選びの第一歩となります。

保険料の基本的な仕組みについては、以下の情報も参考になります。
生命保険文化センター「生命保険のしくみ:保険料の内訳はどうなっている?」

返戻金の有無と貯蓄性の違い

保険料の仕組みと密接に関連するのが、「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」や「満期保険金(まんきほけんきん)」といった、いわゆる「返戻金」の有無です。これが貯蓄性の違いに直結します。

タイプ解約返戻金満期保険金貯蓄性
掛け捨て型がん保険ないないない
積立型がん保険ある(払込期間や経過年数による)ある(満期があるタイプの場合)高い

その名の通り、支払った保険料が戻ってこないのが基本です。

保険期間中にがんにならなかった場合、保険料は保障を買うための費用として消費されます。

そのため、貯蓄性はありません。

ただし、近年では一部の商品で、健康ならボーナス(生存給付金など)が受け取れるタイプも登場しています。

保険料の一部が積み立てられるため、解約時や満期時にまとまったお金(解約返戻金や満期保険金)を受け取れます。

これにより、保障を備えながら将来のための資金準備も兼ねることができます。

ただし、注意点として、契約してすぐ解約した場合や、払込期間が短い場合は、支払った保険料総額を下回る金額しか戻ってこない(元本割れ)ことが一般的です。

貯蓄性を期待するなら、長期的な継続が前提となります。

貯蓄性を重視する場合は、返戻率(支払った保険料総額に対して戻ってくるお金の割合)も確認することが重要です。

返戻金については、以下の情報も参考になります。
生命保険文化センター「よくわかる!生命保険用語集:解約返戻金」

保障内容と保険金支払い条件の比較

がん保険の最も重要な要素である「保障内容」や「保険金支払い条件」にも、掛け捨て型と積立型で設計思想の違いが見られることがあります。

保障内容が比較的シンプルで分かりやすい商品が多い傾向にあります。

がん診断一時金、入院給付金、手術給付金などを基本保障とし、必要に応じて先進医療特約や抗がん剤治療特約などを付加してカスタマイズするタイプが主流です。

保険料を抑えるために、特定の保障(例えば、診断一時金の複数回払いを限定するなど)に絞っている商品もありますが、最新のがん治療に対応した保障や、自由診療をカバーする特約など、時代のニーズに合わせた柔軟な商品も増えています。

貯蓄性も兼ね備えているため、主契約に様々な保障が組み込まれている場合があります。

終身保障タイプが多く、長期にわたる安心感を提供する設計が基本です。

ただし、商品によっては、発売から時間が経っている場合、最新の治療法(例えば、がんゲノム医療や免疫チェックポイント阻害薬など)に対応しきれていない可能性も考えられます。

また、保障を手厚くすると、その分保険料が高額になりやすい点も考慮が必要です。

保険金の支払い条件についても注意が必要です。例えば、以下のような点で違いがあるか確認しましょう。

  • 診断給付金(一時金)
    初めてのがん診断時のみか、再発・転移時にも支払われるか。上皮内がんの場合の支払い割合はどうか。
  • 入院給付金
    支払い日数に上限はあるか。短期入院や日帰り入院も対象か。
  • 通院給付金
    入院前後の通院のみか、退院後の通院治療(抗がん剤、放射線など)も広くカバーするか。
  • 先進医療特約
    保障される範囲や上限額、対象となる期間はどうか。

どちらのタイプを選ぶにしても、「どのような場合に」「いくら」「いつまで」保障されるのか、具体的な支払い条件をパンフレットや「ご契約のしおり・約款」でしっかり確認することが不可欠です。

がんの保障内容に関する一般的な情報は、以下のサイトも参考になります。
生命保険文化センター「生活設計と生命保険:がん保険」

コストパフォーマンスの視点で見ると

「コストパフォーマンス(費用対効果)」をどのように捉えるかは、個人の価値観によって異なりますが、掛け捨て型と積立型を比較する上で重要な視点です。

「保障」という機能に対するコストパフォーマンスが高いと言えます。

支払う保険料の大部分が純粋な保障のために使われるため、比較的少ない負担で、万が一の場合に大きな経済的サポートを得られる可能性があります。

「保険は万が一の備え」と割り切り、できるだけ保険料を抑えたいと考える方にとっては、合理的な選択肢となりやすいでしょう。

保険料に貯蓄部分が含まれるため、単純な「保障コスト」だけで見ると掛け捨て型よりも割高になります。

しかし、将来的に解約返戻金や満期保険金として支払った保険料の一部または全部(場合によってはそれ以上)が戻ってくる可能性を考慮に入れると、一概にコストパフォーマンスが低いとは言えません。

「保障も欲しいけれど、掛け捨てはもったいない」「将来のためにお金を貯めながら備えたい」と考える方にとっては、価値のある選択肢となります。

ただし、積立型を選ぶ際には、以下の点も考慮する必要があります。

  • インフレリスク
    将来受け取る返戻金の実質的な価値が、現在の価値よりも目減りしている可能性があります。
  • 機会損失
    保険料の貯蓄部分を、より運用効率の高い他の金融商品(投資信託、iDeCoなど)で運用した場合と比較してどうかも検討の余地があります。
  • 流動性の低さ
    保険は基本的に長期契約であり、必要な時にすぐに現金化できない、または解約すると元本割れするリスクがあります。

結論として、保障効率を最優先するなら掛け捨て型、貯蓄性も重視するなら積立型、という基本的な考え方になります。

どちらが自身のニーズや経済状況、将来設計に合っているかを慎重に比較検討することが重要です。

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掛け捨て型がん保険の特徴と向いている人

がん保険には様々なタイプがありますが、「掛け捨て型」のがん保険は、貯蓄性がない代わりに、比較的安い保険料でがんに罹患した場合の経済的リスクに備えることに特化した保険です。

支払った保険料は基本的に戻ってきませんが、その分、月々の負担を抑えながら必要な保障を確保できるのが大きな特徴です。

ここでは、掛け捨て型がん保険のメリット・デメリット、どのような方に適しているのか、そして年代別の選び方のポイントを詳しく解説します。

掛け捨て型がん保険のメリット

掛け捨て型がん保険には、主に以下のようなメリットがあります。

  • 保険料が割安
    積立型と比較して、同じ保障内容であれば保険料が安く設定されていることが一般的です。
    家計への負担を抑えつつ、がんへの備えを持つことができます。
  • 保障内容を重視できる
    貯蓄部分がないため、支払う保険料の多くが保障に充てられます。
    そのため、診断一時金や入院・通院給付金、先進医療特約など、必要な保障を手厚く設計しやすい傾向があります。
  • 見直しが容易
    解約返戻金がない、または少ないため、ライフステージの変化や医療技術の進歩に合わせて、保障内容の見直しや他の保険への乗り換えが比較的しやすいです。
  • シンプルな仕組み
    保障内容と保険料の関係が分かりやすく、保険の仕組みを理解しやすい点もメリットと言えるでしょう。
掛け捨て型がん保険のデメリット

一方で、掛け捨て型がん保険には注意すべきデメリットも存在します。

  • 解約返戻金や満期保険金がない
    保険期間中にがんにならなかった場合、支払った保険料は戻ってきません。
    そのため、「保険料がもったいない」「損をした」と感じる可能性があります。
  • 貯蓄目的には不向き
    保険料は保障のためだけに使われるため、将来のための資金形成にはなりません。
    貯蓄と保障を分けたい方向けです。
  • 更新時に保険料が上がる可能性
    定期型の掛け捨て保険の場合、更新時の年齢や保険料率によって保険料が上がることがあります。
    長期的に見ると、総払込保険料が高くなる可能性も考慮が必要です。
掛け捨て型がん保険が向いているケース

上記メリット・デメリットを踏まえると、掛け捨て型がん保険は以下のような方に特に向いていると言えます。

  • 月々の保険料負担をできるだけ抑えたい方
    若年層や子育て世代など、他の支出も多い中で、がんへの備えを確保したい場合に適しています。
  • 貯蓄と保障を分けて考えたい方
    貯蓄はiDeCoやNISAなど他の金融商品で行い、保険は純粋な保障機能として利用したい方。
  • 一定期間だけ手厚い保障が必要な方
    例えば、住宅ローンの返済期間中や子供が独立するまでなど、特定の期間だけがんリスクに重点的に備えたい方。
  • 保障内容を柔軟に見直したい方
    医療の進歩や自身の状況変化に合わせて、保険を定期的に見直したいと考えている方。
  • すでに十分な貯蓄がある方
    万が一の際の治療費などを貯蓄でカバーできる見込みがあり、保険はあくまで予期せぬ高額出費への備えと考える方。
年代別の選び方とポイント

がん保険の必要性や重視すべきポイントは、年代によって異なります。掛け捨て型がん保険を選ぶ際の年代別の着眼点を解説します。

20代から30代:掛け捨て型のがん保険選びのポイント

20代・30代は、一般的にがん罹患リスクは他の年代に比べて低いものの、若年特有のがんも存在します。

また、就職、結婚、出産などライフイベントが多い時期でもあります。

  • 手頃な保険料で基本保障を確保
    収入がまだ安定していないケースも多いため、無理のない範囲で加入できる保険料設定が重要です。
    まずは基本的な診断給付金や入院・通院給付金を備えましょう。
  • 将来の見直しやすさを考慮
    ライフプランの変化に対応できるよう、保障期間が短い定期型や、特約を付加・削除しやすい商品を選ぶのも一案です。
  • 就業不能状態への備えも検討
    がん治療による収入減リスクに備え、がん診断時にまとまった一時金が受け取れるタイプや、収入保障に関連する特約も検討価値があります。

40代から50代:保障重視で考える方法

40代・50代は、がん罹患率が上昇し始める年代であり、社会的・家庭的な責任も重くなる時期です。

がんによる経済的ダメージを最小限に抑えるため、保障内容を重視する傾向が強まります。

  • 保障内容の充実度を最優先
    診断一時金は、治療初期の費用や収入減をカバーするために重要です。
    複数回支払われるタイプや、上皮内がんでも同額支払われるかなどを確認しましょう。
    入院・通院給付金も、治療の長期化に備えて日数無制限タイプなどを検討します。
  • 先進医療や自由診療への備え
    治療の選択肢を広げるために、先進医療特約は付加を検討したいところです。
    また、抗がん剤治療や放射線治療、自由診療(保険適用外治療)をカバーする特約の有無も確認しましょう。
  • 終身保障も視野に入れる
    保険料は上がりますが、一生涯保障が続く終身タイプを選ぶことで、将来の保険料上昇リスクや更新時の健康状態による加入不可リスクを避けられます。

がんの統計情報については、国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」などで確認できます。

60代以上:再検討すべきタイミング

60代以上になると、がん罹患リスクはさらに高まりますが、新規での保険加入は保険料が高額になったり、健康状態によっては加入が難しくなったりします。

既存の保険の見直しや、公的制度の活用が重要になります。

  • 既存保険の保障内容を確認
    加入中の保険が、現在の医療技術や治療法(通院治療中心へのシフトなど)に対応しているか確認しましょう。
    古いタイプの保険だと、入院主体で通院保障が手薄い場合があります。
  • 保障期間と保険料をチェック
    定期保険の場合は、いつまで保障が続き、更新後の保険料がいくらになるかを確認します。
    終身保険であっても、特約部分だけ更新が必要な場合もあります。
  • 公的医療制度とのバランス
    高額療養費制度など、公的医療保険制度でカバーされる範囲を理解し、過剰な保障になっていないか検討しましょう。
    自己負担額を補う程度の保障で十分な場合もあります。
    高額療養費制度については、厚生労働省のウェブサイトで詳細を確認できます。
  • 加入可能な保険を探す
    新規加入や見直しを検討する場合、引受基準緩和型など、持病があっても加入しやすいタイプの保険も選択肢となりますが、保険料は割高になる傾向があります。

掛け捨て型がん保険は、保険料を抑えつつ必要な保障を確保したい方にとって有効な選択肢です。

ご自身のライフステージや経済状況、がんに対する考え方を踏まえ、最適なプランを選びましょう。

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積立型がん保険の特徴と向いている人

がん保険には、保険料が戻ってこない「掛け捨て型」と、将来的に保険料の一部が戻ってくる可能性がある「積立型」があります。

ここでは、積立型がん保険に焦点を当て、その特徴、メリット・デメリット、そしてどのような方に適しているのかを詳しく解説します。

ご自身のライフプランや価値観に合った保険選びの参考にしてください。

積立型がん保険のメリット

積立型がん保険の主なメリットは以下の通りです。

  • 解約時や満期時に返戻金を受け取れる可能性がある
    支払った保険料の一部が戻ってくるため、「掛け捨て」に抵抗がある方にとっては安心感があります。
    所定の年齢まで払い込みを終えれば、老後資金の一部として活用することも考えられます。
  • 保障と貯蓄を兼ね備えることができる
    がんへの備えと同時に、将来のための資金準備も進められます。保険と貯蓄を別々に管理するのが手間だと感じる方には合理的です。
  • 長期間の加入で計画的な資産形成が可能になる場合がある
    若いうちから加入し、長期間継続することで、払込保険料総額を上回る返戻金を受け取れる可能性もあります。(ただし、返戻率は商品や加入条件によります)
積立型がん保険のデメリット

一方で、積立型がん保険には以下のようなデメリットも存在します。

  • 掛け捨て型に比べて保険料が高い
    貯蓄機能がある分、同じ保障内容であれば掛け捨て型よりも月々の保険料負担は重くなります。家計への影響を考慮する必要があります。
  • 早期解約すると元本割れのリスクが高い
    加入して間もない時期に解約すると、解約返戻金が払込保険料総額を大きく下回ることがほとんどです。
    多くの場合、返戻金が全くないか、ごくわずかです。
  • インフレリスクに対応しにくい
    将来受け取る返戻金の価値が、契約時よりも目減りしている可能性があります。
  • 保障内容の柔軟性が低い場合がある
    最新の治療法に対応した保障に見直したい場合でも、積立部分があるため、掛け捨て型のように気軽に乗り換えにくい側面があります。
積立型がん保険が向いているケース

上記のメリット・デメリットを踏まえると、積立型がん保険は以下のような方に適していると言えます。

  • 保険料の支払いに比較的余裕がある方
    掛け捨て型より高い保険料を、長期間安定して支払い続けられる家計状況の方。
  • 「保険料を無駄にしたくない」という考えが強い方
    がんに罹患しなかった場合でも、支払った保険料の一部が戻ってくることに価値を感じる方。
  • がん保障と将来の資金準備(例:老後資金)を同時に行いたい方
    貯蓄が苦手で、保険料として半強制的に積み立てたいと考える方。
  • 保険の見直しを頻繁に行いたくない方
    長期的な視点で、一つの保険契約を継続したいと考えている方。

ただし、貯蓄や資産形成が主目的であれば、iDeCoやつみたてNISAなど、他の金融商品の方が効率的な場合もあります。

あくまで「がんへの備え」を主軸に、付加価値として貯蓄性を求める場合に検討するのが良いでしょう。

年代別の選び方とポイント

積立型がん保険の必要性や選び方のポイントは、年代によって異なります。ライフステージやがん罹患リスクの変化に合わせて考えましょう。

20代から30代:積立型のがん保険選びのポイント

20代・30代は、一般的にがん罹患リスクは低いものの、若いうちに保険に加入するメリットがあります。

  • メリット
    比較的安い保険料で加入でき、長期的な加入により返戻率が高まる可能性があります。
    健康状態が良い場合が多く、加入しやすい時期でもあります。
  • 注意点
    就職、結婚、出産などライフイベントが多く、収入や支出が変動しやすい時期です。
    長期にわたる保険料の支払いが家計を圧迫しないか慎重に検討する必要があります。早期解約は元本割れのリスクが高いことを理解しておきましょう。
  • 選び方のポイント
    無理のない保険料設定を最優先しつつ、将来のライフプランの変化にもある程度対応できるか(保障内容の見直しやすさなど)を確認しましょう。
    貯蓄性だけでなく、基本的ながん保障(診断給付金、入院・通院給付金など)が十分かもチェックが必要です。

40代から50代:保障重視で考える方法

40代・50代になると、がん罹患リスクが徐々に高まってきます。保障の必要性をより強く感じる年代です。(参考:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」

  • メリット
    高まるリスクに対し、貯蓄性を兼ね備えながら手厚い保障を確保できます。
    特に診断一時金や治療費の保障を重視したい場合に有効です。
  • 注意点
    20代・30代に比べて加入時の保険料は高くなり、同じ払込期間でも返戻率は低くなる傾向があります。
    純粋な貯蓄目的としては効率が落ちる可能性も考慮しましょう。
    健康状態によっては加入時の診査が厳しくなることもあります。
  • 選び方のポイント
    保障内容を最優先に考えましょう。
    診断給付金の金額や支払条件(複数回支払いの有無など)、入院・通院給付金、先進医療特約など、最新のがん治療に対応できるかを重点的に比較検討します。
    その上で、保険料と返戻金のバランスが許容範囲かを確認します。

60代以上:再検討すべきタイミング

60代以上で新たに積立型がん保険に加入することは、一般的にお勧めしにくいケースが多いです。

  • メリット
    若い頃に加入していた契約があれば、保険料の払込満了を迎えたり、まとまった解約返戻金を受け取れる時期に近づきます。
  • 注意点
    新規加入は保険料が非常に高額になり、加入条件も厳しくなります。
    また、貯蓄性がメリットとなるほどの期間を確保しにくいため、積立型の利点は薄れます。
  • 選び方のポイント
    新規加入は原則として掛け捨て型を検討し、必要な保障を確保することを優先しましょう。
    既に加入している積立型がん保険がある場合は、保障内容が現在の医療状況に合っているか、保険料負担が重すぎないかなどを確認し、継続、減額、払済保険への変更、あるいは解約して掛け捨て型に切り替えるかなどを検討する良いタイミングです。
    受け取れる返戻金額と今後の保障の必要性を天秤にかけて判断しましょう。

積立型がん保険は、保障と貯蓄の両面を持つ魅力的な選択肢ですが、その特性をよく理解し、ご自身の年齢、家計状況、将来設計、そして何よりも「がんへの備え」という目的を明確にして選ぶことが重要です。

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掛け捨て型と積立型のがん保険の比較:保険料目安と注意点

がん保険を選ぶ上で、保険料は非常に重要な要素です。掛け捨て型と積立型では、保険料の設定や考え方が大きく異なります。

ここでは、それぞれの月額保険料の目安、保険料を抑えるためのコツ、そして万が一解約する場合の注意点について詳しく比較解説します。

月額保険料の目安を把握する

がん保険の保険料は、加入する人の年齢、性別、選択する保障内容(保障額、特約の有無など)、保険期間、払込期間によって変動します。

特に、掛け捨て型と積立型では、貯蓄性の有無が保険料に大きく影響します。

以下は、一般的な保障内容(診断給付金100万円、入院日額1万円、終身保障、60歳払込満了など)の場合における、年代別の月額保険料のおおよその目安です。

あくまで目安であり、実際の保険料は個別の見積もりが必要です。

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年齢性別掛け捨て型 月額保険料目安積立型 月額保険料目安
30歳男性2,000円~3,500円程度4,000円~6,000円程度
30歳女性2,000円~4,000円程度4,500円~6,500円程度
40歳男性3,000円~5,000円程度6,000円~8,000円程度
40歳女性3,500円~5,500円程度7,000円~9,000円程度
50歳男性4,500円~7,000円程度8,000円~12,000円程度
50歳女性4,000円~6,500円程度8,500円~13,000円程度

※上記は一般的な目安であり、保険会社やプラン、特約によって大きく異なります。

表からもわかるように、一般的に積立型の方が掛け捨て型よりも保険料が高くなる傾向にあります。

これは、積立型が保障機能に加えて貯蓄機能(将来の解約返戻金や満期保険金)を持っているため、その原資を保険料で賄う必要があるからです。

一方、掛け捨て型は保障に特化しているため、比較的安価な保険料で充実した保障を得やすいのが特徴です。

どちらのタイプが適しているかは、個々の家計状況や保険に対する考え方によって異なります。

保険料だけでなく、保障内容とのバランスを考慮して選ぶことが重要です。

保険料の相場や統計情報については、公益財団法人 生命保険文化センターの調査なども参考にできます。
公益財団法人 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」

保険料を節約するコツ

がん保険の保険料は、いくつかの工夫で抑えることが可能です。掛け捨て型・積立型それぞれ、また共通して活用できる節約のコツをご紹介します。

  • 若いうちに加入する
    一般的に、加入時の年齢が若いほど、がん罹患リスクが低いと判断され、保険料は安くなります。
    特に終身保障タイプの場合、若いうちに加入すれば、安い保険料のまま一生涯保障を継続できます。
  • 必要な保障に絞る
    特約を多く付加すれば保障は手厚くなりますが、その分保険料は上がります。
    自分にとって本当に必要な保障は何かを見極め、不要な特約は削ることで保険料を節約できます。
    例えば、他の保険でカバーできている保障(死亡保障など)は重複して付加しないようにしましょう。
  • 複数の保険会社・商品を比較検討する
    同じような保障内容でも、保険会社によって保険料は異なります。
    インターネットの比較サイトや保険代理店などを活用し、複数の商品を比較検討することが重要です。
  • インターネット申込(ダイレクト系)を利用する
    人件費や店舗コストが抑えられているインターネット専業の保険会社(ダイレクト系保険会社)の商品は、代理店経由の商品よりも保険料が割安な場合があります。
  • 健康割引制度を活用する
    非喫煙者である、あるいは健康診断の結果が良好であるなど、健康状態が良い場合に保険料が割引される制度(健康割引、ノンスモーカー割引など)を設けている保険会社もあります。
    該当する場合は積極的に活用しましょう。
  • 払込方法を工夫する(年払・半年払)
    月払よりも、半年払や年払(保険料をまとめて支払う方法)の方が、総払込保険料が割引かれる場合があります。
    一度に支払う金額は大きくなりますが、資金に余裕があれば検討の価値があります。
  • 【掛け捨て型】保険期間を定期にする
    終身保障ではなく、10年、20年といった一定期間のみ保障する定期タイプを選ぶと、保険料を安く抑えられます。
    ただし、更新時に保険料が上がったり、一定年齢までしか更新できなかったりする場合があるので注意が必要です。
  • 【積立型】払込期間を短く設定する
    保険料の払込期間を60歳まで、あるいは10年、20年など短く設定すると、月々の保険料は高くなりますが、総払込保険料は生涯払い続けるよりも安くなる場合があります。
    ただし、短期間での支払い負担は大きくなります。

これらのコツを参考に、ご自身の状況に合わせて最適な保険料プランを見つけてください。

中途解約時の注意点と落とし穴

がん保険は長期にわたる契約が基本ですが、ライフプランの変化や家計状況の変動により、やむを得ず中途解約を検討するケースもあります。

掛け捨て型と積立型では、解約時の扱いが大きく異なるため、それぞれの注意点を理解しておくことが重要です。

掛け捨て型がん保険の解約
  • 解約返戻金は基本的にない
    掛け捨て型は貯蓄性を持たないため、解約しても支払った保険料が戻ってくることは基本的にありません。保険料が安いのはこのためです。
  • 解約による金銭的損失は少ない
    支払った保険料は戻りませんが、解約によって直接的な金銭的ペナルティが発生することは通常ありません。
  • 保障がなくなることが最大のデメリット
    解約した瞬間から、がんに対する保障は一切なくなります。
  • 再加入時の注意点
    解約後に再度がん保険に加入しようとすると、年齢が上がっているため保険料が高くなる可能性があります。また、解約後の健康状態によっては、加入できなかったり、特定の部位や病気が保障対象外(部位不担保など)となる条件が付いたりすることがあります。
積立型がん保険の解約
  • 解約返戻金があるが、早期解約は元本割れリスクが高い
    積立型は解約時に解約返戻金を受け取れる場合があります。
    しかし、特に加入から短期間(一般的に10年~15年程度)で解約した場合、支払った保険料の総額よりも受け取れる解約返戻金の方が少なくなる「元本割れ」となる可能性が非常に高いです。
  • 解約控除がかかる場合がある
    契約から一定期間内の解約には、「解約控除」と呼ばれる手数料が差し引かれ、返戻金がさらに少なくなることがあります。
  • 返戻率は契約期間や商品によって異なる
    解約返戻金の額(返戻率)は、加入期間が長くなるほど高くなる傾向がありますが、商品によって大きく異なります。契約時に返戻率の推移を確認しておくことが重要です。
  • 保障も失われる
    掛け捨て型と同様に、解約すればがんに対する保障はなくなります。解約返戻金を受け取ることと、将来の保障を失うことのバランスを慎重に考える必要があります。
  • 解約手続きが煩雑な場合がある
    掛け捨て型に比べ、解約手続きに書類の提出などが必要となり、時間や手間がかかる場合があります。

がん保険の解約は、将来の保障を失うという大きな決断です。特に積立型の場合は、安易な解約は金銭的な損失にも繋がりかねません

解約を考える前に、保険料の支払いが困難な場合は「払済保険への変更」や「保障額の減額」など、契約を継続したまま負担を軽減する方法がないか、保険会社や専門家に相談することも検討しましょう。

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がん治療サポートの違い 積立型と掛け捨て型

がん保険を選ぶ際、保険料や貯蓄性だけでなく、実際にがんになった時にどのようなサポートを受けられるかが非常に重要です。

特に、治療方法が多様化する現代においては、「入院」「通院」「先進的な治療」への対応力が保険選びの鍵となります。

ここでは、積立型と掛け捨て型のがん保険で、がん治療に関するサポート内容にどのような違いがあるのかを詳しく比較・解説します。

入院給付金と通院給付金の比較

がん治療は、入院だけでなく通院による治療も長期化する傾向にあります。

そのため、入院給付金と通院給付金の支払われ方や条件の違いを理解しておくことが大切です。

近年の傾向として、がん治療における入院日数は短期化し、通院での抗がん剤治療や放射線治療が増加しています。

この変化に対応できる保障内容かどうかがポイントになります。

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保障項目積立型がん保険の特徴掛け捨て型がん保険の特徴
入院給付金日額保障が基本。商品によっては支払日数に上限(例: 60日、120日など)が設けられている場合がある。
長期入院に対応できる反面、短期入院や入院なしの治療では給付が少ない可能性も。
日額保障に加え、入院一時金(入院日数に関わらずまとまった一時金)タイプの商品も多い。入院日数の短期化に対応しやすい。
支払日数無制限の商品も増えている。
通院給付金入院後の通院を保障対象とする商品が多い。通院のみの治療に対応していない場合や、保障日数が限られるケースも。
特約として付加する必要がある場合も多い。
入院の有無にかかわらず、通院治療(抗がん剤、放射線治療など)を保障する商品が主流
支払日数無制限や、1回の通院あたりの給付額が設定されているなど、柔軟な対応が可能な商品が多い。

積立型は、伝統的な入院保障に手厚い傾向がありますが、商品によっては最新の通院治療への対応が十分でない可能性もあります。

一方、掛け捨て型は、現在の治療実態に合わせて通院保障を重視する商品が多く、実用性が高いと言えるでしょう。

ただし、いずれのタイプも商品によって保障内容は大きく異なるため、契約前に「どのような場合に」「いくら」「いつまで」支払われるのかをしっかり確認することが重要です。

抗がん剤治療や先進医療特約の選び方

がん治療の中でも、高額になりやすいのが抗がん剤治療や先進医療です。

これらの治療に対する保障が、積立型と掛け捨て型でどのように異なるかを見ていきましょう。

抗がん剤治療・放射線治療・ホルモン剤治療への対応
  • 積立型
    特定の治療を受けた場合に一時金が支払われるタイプや、月ごとに給付金が支払われるタイプなどがあります。
    商品によっては、対象となる治療法が限定されていたり、入院が条件となっていたりする場合があるので注意が必要です。
  • 掛け捨て型
    三大治療(手術・放射線治療・抗がん剤治療)を受けた月ごとに定額が支払われるタイプや、治療の種類に応じて一時金が支払われるタイプなど、多様なプランがあります。
    自由診療(保険適用外)の抗がん剤治療を保障対象とする商品も増えています。
先進医療特約

先進医療とは、公的医療保険の対象にするかを評価中の段階にある医療技術で、全額自己負担となる技術料は数百万円にのぼることもあります。

この技術料をカバーするのが先進医療特約です。

  • 積立型・掛け捨て型共通
    多くの商品で特約として付加できます。保障内容は、技術料実費を保障期間内の通算で2,000万円程度まで保障するものが一般的です。
  • 選ぶ際のポイント
    • 一時金の有無
      先進医療を受ける際には、技術料以外にも交通費や宿泊費がかかることがあります。一部の保険では、先進医療給付金とは別に一時金(見舞金など)が支払われる場合があります。
    • 保障期間
      特約の保障期間が主契約と同じか(終身か定期か)を確認しましょう。
    • 対象となる医療技術
      先進医療の内容は随時見直されます。契約時に保障対象となる技術を確認しましょう。(参考:厚生労働省 先進医療の概要について

積立型・掛け捨て型に関わらず、抗がん剤治療や先進医療への備えは、がん保険選びにおいて非常に重要です。

特に掛け捨て型は、これらの保障に特化したプランや、最新の治療法に対応した特約を選びやすい傾向があります。

自分の予算や重視する保障内容に合わせて、最適な組み合わせを選びましょう。

相談窓口や付帯サービスの活用

がん保険には、給付金支払い以外にも、治療中や治療後の生活をサポートする様々な付帯サービスが付いていることがあります。これらのサービス内容も、保険選びの比較ポイントとなります。

  • セカンドオピニオンサービス
    現在の主治医以外の医師に診断や治療方針について意見を聞くことができるサービスです。専門医の紹介や予約手配などをサポートしてくれる場合があります。
  • 健康・医療相談サービス
    医師や看護師などの専門家に、24時間体制で電話相談できるサービスです。
    病気や治療に関する不安、健康に関する一般的な相談などが可能です。
  • 人間ドック・検診優待サービス
    提携している医療機関での人間ドックやがん検診を割引価格で受けられるサービスです。早期発見にも繋がります。
  • 専門医の情報提供
    がんの種類に応じて、その分野の専門医や医療機関の情報を提供してくれるサービスです。

これらの付帯サービスは、積立型・掛け捨て型で大きな差があるわけではありませんが、保険会社や商品によって内容は異なります

特に、精神的な負担も大きいがん治療においては、専門家への相談窓口があることは大きな安心材料になります。

保険料や給付内容だけでなく、どのような付帯サービスがあり、それが自分にとって有益かどうかも確認して、総合的に判断することが大切です。

パンフレットやウェブサイトでサービス内容を確認したり、保険相談窓口に質問してみましょう。

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Q&A がん保険 掛け捨て型のよくある疑問

がん保険を検討する際、特に「掛け捨て型」については様々な疑問や不安の声が聞かれます。

「本当に損なの?」「積立型と何が違うの?」といった疑問から、「保障内容だけで選んでいいの?」という選び方に関する悩みまで、よくある質問とその回答をまとめました。

がん保険選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

がん保険 掛け捨て型は本当に損なのか

一概に「損」とは言えません。支払った保険料が戻ってこないことを「損」と感じるかもしれませんが、それは保障を得るための対価と考えることができます。

掛け捨て型がん保険の最大のメリットは、積立型に比べて保険料が割安である点です。

これにより、家計への負担を抑えながら、万が一がんと診断された際の高額な治療費や収入減少に備えることができます。

特に、治療費の補填を最優先に考えたい方や、貯蓄は別で行いたいと考えている方にとっては、合理的な選択肢となります。

保険は、起こる可能性は低いものの、実際に起こった場合の経済的ダメージが大きいリスクに備えるための仕組みです。

掛け捨て型がん保険は、「がん罹患」というリスクに対して、比較的少ない負担で大きな保障を得られるという点で、その役割を果たしていると言えます。

支払った保険料は、万が一のときの経済的リスクに備えるための費用であり、決して無駄ではありません。

参考情報として、生命保険文化センターでも保険の種類について解説されています。
公益財団法人 生命保険文化センター「がん保険・がん特約」

積立型がん保険との大きな違いは何か

最大の違いは「貯蓄性」の有無と、それに伴う「保険料」の違いです。

掛け捨て型には、基本的に解約返戻金や満期保険金といった貯蓄機能がありません。

一方、積立型は保険料の一部が積み立てられ、将来的にまとまったお金を受け取れる可能性がありますが、その分、月々の保険料は掛け捨て型よりも高くなります。

それぞれの特徴を比較してみましょう。

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項目掛け捨て型がん保険積立型がん保険
保険料割安割高
貯蓄性(返戻金)原則なしあり(商品や契約期間による)
保障内容の傾向保障に特化、シンプル貯蓄性を加味、多様なプラン
途中解約返戻金はほぼないが、解約しやすい解約返戻金があるが、早期解約は元本割れリスク大

掛け捨て型は「保障」に特化し、コストを抑えたい人に向いています。

一方、積立型は「保障」と「貯蓄」を両立させたい人に向いていますが、保険料負担が大きくなる点や、早期解約時の元本割れリスクには注意が必要です。

保障内容だけで選んで大丈夫か

保障内容はもちろん重要ですが、それだけで選ぶのはリスクがあります。

いくら保障内容が充実していても、保険料が高すぎて支払いを継続できなくなってしまっては意味がありません。

また、保険期間や給付金の支払い条件なども確認すべき重要なポイントです。

がん保険を選ぶ際には、以下の点を総合的に考慮しましょう。

  • 保険料
    無理なく支払い続けられる金額か。家計とのバランスは取れているか。
  • 保障内容
    診断給付金、入院・通院給付金、手術給付金、抗がん剤治療、先進医療特約など、自分が必要とする保障が十分か。
  • 保険期間
    定期型か終身型か。自分のライフプランに合っているか。
  • 給付金の支払い条件
    どのような場合に給付金が支払われるのか(診断確定時、入院日数、通院日数、治療の種類など)。上皮内新生物の扱いはどうか。
  • 免責期間・待機期間
    保障が開始されるまでの期間はどのくらいか(通常90日程度)。
  • 特約
    必要な特約は付加できるか。不要な特約が付いていないか。
  • 保険会社の信頼性・サポート体制
    給付金請求時の対応や、付帯サービス(セカンドオピニオンサービス、健康相談など)はどうか。

保障内容だけでなく、保険料、保険期間、支払い条件、保険会社の信頼性など、総合的に判断することが重要です。

金融庁のウェブサイトでも、保険商品を選ぶ際の注意点がまとめられていますので、参考にしてみると良いでしょう。
金融庁「保険商品を選ぶ前に」

自分に合うがん保険の選び方

ご自身の状況や価値観に合ったがん保険を選ぶためには、目的を明確にし、必要な保障と予算のバランスを考えることが不可欠です。

以下のステップで検討を進めることをお勧めします。

  1. 目的の明確化
    • なぜがん保険に入りたいのか?(治療費の補填、収入減少への備え、安心感など)
    • 掛け捨て型で保障を重視するのか、積立型で貯蓄性も求めるのか?
  2. 必要な保障の洗い出し
    • 診断一時金はいくら必要か?(治療費の初期費用、生活費の補填など)
    • 入院・通院保障は必要か?日額はいくらが適切か?
    • 抗がん剤治療、放射線治療、ホルモン剤治療など、特定の治療に対する保障は必要か?
    • 先進医療を受ける可能性も考慮するか?(先進医療特約の要否)
    • その他、重視したい保障(再発・転移への備え、女性特有のがんへの上乗せ保障など)
  3. 予算の設定
    • 毎月(または毎年)支払える保険料の上限はいくらか?
    • 家計の状況を考慮し、無理のない範囲で設定する。
  4. 複数の保険商品を比較検討
    • インターネットの比較サイトや保険会社のウェブサイトで情報を集める。
    • 保障内容、保険料、支払い条件などを比較する。
    • パンフレットや「ご契約のしおり・約款」をしっかり確認する。
  5. 専門家への相談(必要に応じて)
    • 自分で判断するのが難しい場合や、より客観的なアドバイスが欲しい場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)や保険代理店の担当者などに相談する。

特に掛け捨て型を選ぶ場合は、保険料の安さだけでなく、更新時の保険料変動や保障内容の変更がないかなども確認しましょう。

また、ご自身の年齢、健康状態、家族構成、貯蓄状況なども考慮に入れて、総合的に判断することが大切です。

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FP・元保険営業マンへの独占インタビューで聞いた「掛け捨て型がん保険選びの3大失敗パターン」

がん保険選び、特に掛け捨て型を選ぶ際には、保険料の安さだけに目を向けてしまいがちですが、それが思わぬ落とし穴になることも。

ここでは、経験豊富なファイナンシャルプランナー(FP)や元保険営業マンの方々への独占インタビューに基づき、掛け捨て型がん保険選びで陥りやすい「3大失敗パターン」とその回避策を詳しく解説します。

自分に合ったがん保険を見つけるための参考にしてください。

保険料の安さ最優先で「保障内容」が不十分

最も多い失敗が、月々の保険料の安さだけで商品を選んでしまい、いざという時に必要な保障が受けられないケースです。

元保険営業マンのA氏は次のように語ります。

「特に若い世代の方に多いのですが、『今は健康だし、とりあえず一番安いのでいいや』と加入されるパターンです。

しかし、がん治療は進化しており、入院日数が短期化する一方で、通院での抗がん剤治療や放射線治療、自由診療など、従来の入院・手術中心の保障だけではカバーしきれない費用が増えています。」

FPのBさんも指摘します。「掛け捨て型は保険料が手頃な分、保障範囲が限定的な商品も少なくありません。

例えば、診断一時金の支払いが初回のみ、あるいは上皮内がんの場合は減額される、といった条件を見落としていると、想定していた経済的サポートが得られず、治療計画に影響が出かねません。

また、がん診断後の収入減少まで考慮できていない方も見受けられます。

安さだけでなく「保障の範囲と条件」を徹底比較する

掛け捨て型がん保険を選ぶ際は、保険料だけでなく、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 診断一時金(診断給付金)
    • 初回だけでなく複数回支払われるか(再発・転移の場合など)。
    • 上皮内がんや特定のがん(皮膚がんなど)の場合でも満額支払われるか、あるいは減額されるか。
    • 支払い条件(医師による診断確定のみか、治療開始が条件かなど)。
  • 治療給付金
    • 入院だけでなく、通院での抗がん剤・ホルモン剤・放射線治療なども保障対象か。
    • 公的医療保険の対象とならない自由診療(未承認薬など)や先進医療以外の高額な治療をカバーできるか。
    • 給付金の支払い回数や期間に上限はあるか。月ごと、日数ごとなど支払い方も確認。
  • 入院・通院給付金
    • 入院給付金の日額は適切か。支払い日数制限(1入院あたり、通算など)はどうか。
    • 通院給付金は入院前後の通院のみか、診断後の通院から対象か。
    • 支払い日数制限はどうか。
  • 先進医療特約
    • 付帯しているか、保障額は十分か(技術料実費+一時金など)。
    • 対象となる先進医療技術は定期的に見直されるか。
    • 医療機関への直接支払いサービスの有無。
  • 免責期間・支払削減期間
    • 保障が開始されるまでの待機期間(通常、契約から90日間)の有無。
    • 加入から一定期間内にがんと診断された場合に給付金が減額される条件(支払削減期間)がないか。

保険料比較サイトの情報は参考になりますが、最終的には各社のパンフレットや「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり・約款」をしっかり読み込み、不明点は保険会社や代理店に直接確認することが、後悔しないための重要なステップです。

最新のがん治療に対応できない保障を選んでしまう

がん治療は日進月歩であり、数年前に主流だった治療法や考え方が、現在では変化していることもあります。

FPのCさんは、「加入時の保障内容が、将来のがん治療の実態にも対応できるかを見極める視点が欠けていると失敗につながります」と言います。

「例えば、かつては長期入院が一般的でしたが、現在は入院日数が短期化し、通院での治療が中心となるケースが増えています。

そのため、『入院給付金』を手厚くしても、実際の治療費負担をカバーしきれないことがあります。

また、『先進医療特約』も、対象となる医療技術が古いままで更新されない保険だと、いざという時に最新の治療が受けられても保障対象外、という事態も起こりえます。」

治療方法の変化に対応できる柔軟な保障を選ぶ

加入を検討しているがん保険が、現代の治療実態に合っているか、以下の点をチェックしましょう。

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チェックポイント確認内容専門家のアドバイス
通院治療への対応入院を伴わない通院での抗がん剤・放射線・ホルモン剤治療なども保障対象か?
診断後の通院から対象か、それとも入院後の通院のみか?
給付日数や回数に制限は?
「最近のがん保険は通院保障が充実している傾向にありますが、『月額固定』タイプか『日数に応じて支払われる』タイプかなど、給付方法も確認しましょう。
治療が長引いた場合の総額をイメージすることが大切です」(元営業マンA氏)
自由診療・患者申出療養への備え公的保険適用外の治療(自由診療や患者申出療養など)を受けた場合に、一時金や実費が給付される特約やオプションはあるか?「全てを保険でカバーするのは現実的ではありませんが、治療の選択肢を経済的な理由で諦めないために、検討する価値はあります。
ただし、保険料が高額になりがちなので、家計とのバランスを十分に考慮してください」(FP Bさん)
先進医療特約の内容保障額は技術料の実費に対して十分か(上限2,000万円程度が一般的)?
一時金(交通費・宿泊費等)も給付されるか?対象となる先進医療技術は定期的に見直されるか?
「『契約時点』の先進医療だけでなく、将来承認される可能性のある技術も保障対象となるか、確認が必要です。
保険会社によって対応が異なるため、比較検討が欠かせません」(FP Cさん)

最新の治療動向や費用については、国立がん研究センターがん情報サービスなどの公的な情報源も参考に、検討している保険の保障内容が、現実の治療費負担に見合っているかを冷静に判断しましょう。

「更新型」の保険料上昇リスクや「保障期間」を見落とす

掛け捨て型がん保険には、一定期間ごとに契約を更新していく「定期型(更新型)」と、保障が一生涯続く「終身型」があります。

若い頃は保険料が安い「更新型」を選びがちですが、更新時の年齢で保険料が再計算されるため、年齢が上がるにつれて負担が急増するという大きなデメリットがあります。

元保険営業マンのD氏は警鐘を鳴らします。

「加入時に『10年更新で月々1,500円』と安さに惹かれても、50代、60代の更新時には保険料が数倍になり、がん罹患リスクが高まる時期に、高額な保険料を支払えずにやむなく解約してしまうケースは後を絶ちません。これは最も避けたい失敗の一つです。」

また、「保障期間」の確認も非常に重要です。

『保障は80歳まで』といった定期タイプの場合、それ以降はがんになっても一切保障が受けられません。人生100年時代と言われ、平均寿命が延びている現代において、80歳以降のがん罹患リスクも決して無視できません」(FP Bさん)。

ライフプランと将来の保険料負担を考慮してタイプを選ぶ

加入するがん保険のタイプと保障期間は、長期的な視点で慎重に選びましょう。

  • 更新型(定期型)を選ぶ場合
    • 将来の保険料がどの程度上昇するのか、必ずシミュレーションを確認し、長期的に支払い続けられるかを慎重に判断する。
    • 「子供が独立するまで」など、保障が必要な期間が明確で、かつ限定的な場合に検討する。
    • 更新上限年齢(例:80歳まで、90歳までなど)も確認する。
  • 終身型を選ぶ場合
    • 加入時の保険料は更新型より高めですが、一生涯保険料が変わらず、保障も継続するため、長期的な安心感があります。
    • 払込期間(例:60歳まで、終身払いなど)も選択できる場合があり、ライフプランに合わせて設計しやすい。
  • 保障期間の確認
    • 「終身保障」なのか、「定期保障(何歳まで)」なのかを明確に理解する。
    • 自分のライフプラン(退職時期、老後の生活設計、平均寿命など)と照らし合わせて、必要な保障期間を考える。

保険選びは、目先の保険料の安さだけでなく、10年後、20年後、さらにその先のライフプラン、がん罹患リスクの変化、そして家計状況を見据えて総合的に検討することが、失敗を防ぐ最も重要な鍵となります。

これらの失敗パターンは、掛け捨て型がん保険を選ぶ上で特に注意すべき点です。

ご自身の状況や価値観に照らし合わせ、最適な保障を見つけるための一助となれば幸いです。

もし判断に迷う場合や、より専門的なアドバイスが必要な場合は、信頼できるファイナンシャルプランナー(FP)や保険代理店に相談することも有効な手段です。

一般的な保険選びの注意点については、金融庁のウェブサイト「保険商品を選ぶ前に」公益財団法人 生命保険文化センターのQ&Aなども参考にしてみましょう。

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まとめ

掛け捨て型がん保険は、保険料を抑えながら万が一のがんに備えたい方に適した選択肢です。貯蓄性はありませんが、その分、保障内容を充実させやすい点がメリットです。

一方、積立型は貯蓄性も兼ね備えますが保険料は高くなります。どちらのタイプが最適かは、ご自身の年齢や経済状況、ライフプランによって異なります。

保険料だけでなく、保障内容や給付条件、特約などを総合的に比較検討し、FPなど専門家への相談も視野に入れながら、ご自身に合ったがん保険を選びましょう。

  • 本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
  • 本コンテンツは商品の概要を説明しています。
  • 詳細は「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり/約款」を、通信販売の場合は、「パンフレット」「特に重要な事項のお知らせ/商品概要のご説明/ご契約のしおり抜粋」「ご契約のしおり/約款」を必ずご確認ください。
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