Cancer FPブログ一覧

Financial Toxicityから、すべての人を解放する

基本理念

私たち日本対がんファイナンシャル・プランナーズ協会(JCFP)は、がんと共に生きる時代において、すべての人が「もしも」の前から安心して備えられる社会の実現を目指しています。がんは誰にとっても無縁ではない疾患であり、その診断は医療面のみならず、経済面・就労面・家庭生活など、広範な影響を及ぼします。

現在の日本では、生涯のうち約2人に1人ががんに罹患するとされています。医療の進歩により多くのがんは治療可能となっていますが、依然として罹患リスクは高く、早期発見と日頃の備えが重要です。

日本人が一生のうちにがんと診断される確率は(2020年データに基づく)
男性
女性

日本では、がんは依然として深刻な健康問題であり、2023年には約38万2,500人ががんで亡くなり、全死亡者数の24.3%を占めています。これは、1981年から連続して死因の第1位となっており、特に男性では肺がん、女性では大腸がんによる死亡が多く見られます。また、生涯でがんにより死亡する確率は、男性で約25%、女性で約17%と推定されており、がんは多くの人々にとって現実的なリスクとなっています。

Cancer FPブログ

がんと共に生きる時代に必要な「経済的備え」をテーマに、JCFPが専門家視点で保険・制度・ライフプラン・治療費などの情報を発信する公式ブログです。

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お知らせ

当協会からの最新情報や活動報告、イベント案内、メディア掲載情報などを随時更新しています。ぜひご確認ください。

JCFP認定Cancer FPの声

がんと向き合う人々に寄り添う、JCFP認定Cancer FPたちの実際の声をご紹介します。患者や家族の経済的支援に携わる中での想い、現場での気づき、そして未来への展望──。それぞれの専門分野や経験に基づいたリアルな言葉を通じて、Cancer FPの使命と役割をご理解いただけます。

川原拓人|代表理事(ECFP)

がんと診断されたとき、多くの方が「経済的な不安」と「情報の不足」に直面します。私は、Cancer FPとして何よりも重視しているのが、「納得した治療機会の確保」です。

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正しい情報と適切な備えがあれば、選択肢は広がります。 自分にとってベストな治療を、自分で選ぶ力を持てるよう、制度・保険・ライフプランの面から患者さんとご家族を支えていくのが私たちの使命だと考えています。

浅水勇須佳|専務理事(ACFP)

婦人科領域、とくに子宮頸がんや卵巣がんは、早期発見できれば治療の選択肢が大きく広がります。しかし現実には、「経済的理由」や「情報不足」が原因で、検診や早期受診の機会が失われているケースも少なくありません。

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Cancer FPとして、私は検診の意義を経済面からも伝えることに力を入れています。「今受けるべき検査」「今から始める備え」を、ライフプランと照らし合わせながら具体的に伝えていくことで、一人でも多くの方が納得のいく選択をできるよう支援していきたいと考えています。

上條範昭|常務理事(BCFP)

私がCancer FPを志した原点は、母を乳がんで亡くした経験にあります。治療を受けながらも、経済的な負担や情報の少なさが、母の選択肢を狭めていたことを今でも悔しく思っています。

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がんという病気は、身体だけでなく生活や人生そのものに影響を及ぼします。
だからこそ、お金や制度に関する知識を「告知される前」に届けることが必要だと強く感じています。

一人でも多くの方が、経済的な不安に縛られることなく、納得できる治療を選べる社会をつくること。それが、私の活動の原動力です。

FAQ(よくある質問)

Cancer FPの資格を取得するメリットはありますか?

Cancer FP(がんファイナンシャル・プランナー)資格を取得することで、医療と金融の両面からがん患者やご家族を支援できる専門家として活動の幅が大きく広がります。JCFP(日本対がんファイナンシャル・プランナーズ協会)では、がん治療に関わる医師・看護師・ソーシャルワーカーなどとの多職種連携を重視しており、資格者はそうした専門職とのネットワークを通じて、より質の高い支援活動に参画できます。

また、患者様が治療方針を選ぶ際に重要となるセカンドオピニオン先の紹介や医療情報の整理支援、がん患者様向けの相続・贈与・事業承継のサポートなど、実務的かつ社会的意義の高い分野で活躍することが可能です。さらに、既契約の保険や金融商品に対しても、がん特有のリスクを踏まえた保全・見直しレベルの向上を図ることができ、クライアントとの信頼関係をより強固に築くことができます。

Cancer FPの資格は、単なる知識の証明にとどまらず、「患者と家族に寄り添い、経済的安心を設計する」社会的使命を担う専門家としての第一歩です。

Cancer FP資格試験は難しいですか?

Cancer FP資格試験は、段階的に学べる構造になっています。まずは3級Cancer FP(BCFP)からの受験をおすすめしており、基礎的な内容を理解していれば十分に合格を目指せる難易度です。一方、2級Cancer FP(ACFP)の取得には、3級の知識に加えて、一般的なファイナンシャルプランニング知識や、がんゲノム医療の基礎理解が求められるため、試験難易度は大きく上がります。
計画的に学習を進めて段階的に受験していただくことで、確実にスキルアップを図ることが可能です。

試験概要はこちらからご確認ください。

法人賛助会員の経理処理はどうなりますか?

JCFP(日本対がんファイナンシャル・プランナーズ協会)は株式会社であり、かつ適格請求書発行事業者(インボイス登録済)です。そのため、法人賛助会員費は消費税法上「課税取引」として扱われ、以下のように経理処理されます。

■ 経理処理の概要

法人がJCFPに支払う会費には、会報の提供、セミナーへの参加権、情報提供・相談対応など、明確な役務提供が含まれているため、「支払手数料」「研修費」「会費」などの科目で損金処理(経費計上)**が可能です。

仕訳例(年会費:11,000円 税込)

借方 支払手数料 10,000円
借方 仮払消費税  1,000円
貸方 普通預金  11,000円

■ 消費税の取り扱い

JCFPがインボイス登録事業者であるため、法人側はインボイス(適格請求書)を保存することで仕入税額控除の対象とすることができます。
※インボイス制度における「適格請求書発行事業者登録番号」の記載がある請求書の保存が必要です。


■ 損金処理の留意点

  • 会費が法人業務に資する内容であれば、原則として全額が損金(経費)算入可能です。

  • 役務提供がなく、純粋な寄附と見なされる場合は「寄附金」としての制限が生じる可能性がありますが、JCFPのサービス内容には対価性があるため、通常は経費処理で問題ありません。

※上記内容は一般的な会計・税務処理の例であり、詳細な取り扱いについては必ず顧問会計士または税理士にご確認ください。当協会では最終的な税務判断に関する責任は負いかねます。

会員の種類と年会費は?

正会員(Cancer FP資格保有者)は年会費11,000円、準会員(賛助会員)は年会費5,000円です。
※準会員(賛助会員)は、当協会を支援してくださる方であれば誰でもご応募可能です。

がん対策基本法の概要

2016年の法改正により、がん対策基本法は「がんになっても暮らしやすい社会の実現」に向け、就労支援や教育現場での理解促進など、患者の生活全体を支える視点が加わりました。

さらに2023年4月からは、「第4期がん対策推進基本計画」がスタートし、科学的根拠に基づく予防や、がんとの共生を重視した施策が全国で推進されています。

JCFPでは、保険募集人・FPの皆様がこうした制度の変化を正しく理解し、がんと向き合う方々の生活設計を支援する力となることを目指しています。
がん対策基本の概要

がんのトータルペイン

がんは、単なる「病気」ではありません。
診断された瞬間から、患者とその家族の人生には、目に見えない多くの痛みが重なっていきます。

トータルペイン(Total Pain)」という考え方は、イギリスのホスピス医 シシリー・ソンダース によって提唱されました。

彼女は、がん患者が抱える苦しみは身体だけでなく、精神、社会、そしてスピリチュアル(魂や存在の意味)にまで及ぶことを明らかにしました。

私たちは「身体」だけでなく、「人生」そのものと向き合う必要があるのです。

◆ トータルペインの4つの側面

  • 身体的苦痛:痛み、倦怠感、吐き気など治療に伴う症状

  • 精神的苦痛:不安、抑うつ、絶望感

  • 社会的苦痛:仕事や収入の喪失、家族関係の変化、経済的困窮

  • スピリチュアルペイン:生きる意味や死への恐怖、存在の問い

JCFP(日本対がんファイナンシャル・プランナーズ協会)は、このうちとりわけ「社会的・経済的苦痛」に専門的に向き合う団体です。

医療や福祉の支援だけでは支えきれない、「お金」や「暮らし」の問題に対して、専門知識を持つファイナンシャル・プランナーが伴走し、安心して治療に向き合える環境づくりを支援します。

がんとファイナンシャル・プランニング

がんと各種制度及び保険

がんは医療的な課題だけでなく、生活や経済に大きな影響を与えます。診断直後の治療費負担、仕事を休むことによる収入減少、治療の長期化や体力低下による退職、就労不能状態に伴う生活費不足、さらには家族の将来への不安など、ライフステージごとに多様な「困りごと」が生じます。

こうした状況に備えるためには、公的制度と民間制度を組み合わせた包括的な支援が不可欠です。健康保険・高額療養費制度・傷病手当金・障害年金といった公的保障に加え、がん保険や医療保険、就業不能保険、生命保険、遺族年金などの民間保障や資産形成を活用することで、治療や生活を支える選択肢が広がります。

Cancer FP(がんファイナンシャル・プランナー)は、こうした公的制度と民間制度を正しく理解し、個人や家族の状況に応じた最適な備えを整えることを目的としています。JCFPでは、がんに向き合うすべての人々が安心して生活を続けられるよう、専門的な知識と実践的なサポートを提供してまいります。

関連リンク

当協会の理事等が参画している学会、協会及び団体になります。以下の団体からの一次情報や情報交流をキャッチアップし、JCFP会員にも会員限定記事やセミナーを通じて情報提供いたします。

【学会及び協会】(外部リンクに飛びます)
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
公益社団法人日本臨床腫瘍学会(JSMO)
公益社団法人日本放射線腫瘍学会(JSTRO)
公益社団法人日本婦人科腫瘍学会(JSGO)
NPO法人日本乳癌検診学会(JABCS)
一般社団法人日本サイコオンコロジー学会(JSPO)
一般社団法人日本臨床プレシジョンメディシン研究会(JCPM)
一般社団法人日本キャンサーアピアランス協会
一般社団法人アピアランスケア協会

【患者支援団体】(外部リンクに飛びます)
NPO法人朴の会

公式キャラクター|ソナエ君

ソナエ君は、日本対がんファイナンシャル・プランナーズ協会(JCFP)の公式イメージキャラクターです。

白フクロウをモチーフにしたシンプルで知的なデザインで、「備え・安心・中立性」を象徴する存在として、がんと向き合うすべての人々に寄り添い、Cancer FPの活動を案内・応援するナビゲーター役を担っています。

その首元に光る「C」のペンダントは、「Cancer」「Care」「Connection」など、がんと経済的支援をつなぐキーワードを表しています。

ソナエ君は、がんという困難に直面する前から、必要な知識や制度を知ることの大切さを伝え、JCFPの理念である「告知前からの経済的備え」の象徴として、さまざまな情報発信に登場します。

がん対策推進企業アクションパートナーとしての姿勢

日本対がんファイナンシャル・プランナーズ協会(JCFP)は、がんに直面する方々とそのご家族が経済的・社会的に安心して生活できる社会の実現を目指し、がん対策推進企業アクションの理念に賛同し、積極的に参画いたします。

1. がんに向き合う人々への支援

私たちは「Financial Toxicity(経済的毒性)」からの解放を使命とし、がん患者とその家族が治療と生活を両立できるよう、専門的なファイナンシャルプランニングを提供します。がん罹患前後を問わず、ライフプラン設計や公的支援制度・保険・資産形成の知識を通じて、一人ひとりに寄り添います。

2. 職場と社会への啓発

がんは誰にとっても身近な課題です。当協会は、社員や社会全体ががんに関する正しい知識を持ち、偏見なく支え合える環境づくりを推進します。企業と連携し、研修・セミナー・情報発信を通じて、従業員が安心して治療と就労を両立できる社会を広げてまいります。

3. 多職種・多分野との協働

がん医療・福祉・金融・保険・企業の各分野との連携を重視し、医療従事者やソーシャルワーカー、企業人事部門等と協働して、包括的なサポート体制を整えます。これにより、患者と家族に対して切れ目のない支援を届けます。

4. 持続可能な取り組み

がん対策は一過性ではなく、社会全体の継続的な取り組みが不可欠です。当協会は、資格制度「Cancer FP(がんファイナンシャル・プランナー)」を中心に専門人材を育成し、将来世代にわたり社会の備えを強化します。

 

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