近年、日本におけるがん治療は大きな変革期を迎えています。医療技術の進歩に伴い、入院を前提とした治療から、患者さんの生活の質を重視した通院治療へと主流となりつつあります
このような変化の中で、がん保険における「通院保障」の役割はますます重要性を増しています。
本稿では、がん保険の通院保障とは何か、そしてなぜ今、私たちがこの保障に注目すべきなのかを詳しく解説していきます。
通院治療の現状から、通院保障の種類、選び方のポイントまでを網羅的にご紹介し、読者の皆様がご自身の状況に合ったがん保険選びができるようサポートします。
浅水勇須佳 | Cancer FP進歩する治療法に取り残されないようにがん保険選びも更新していきましょう。
- がん治療に関心がある方
- がん保険の検討をしている方
- 通院治療の費用負担を心配している方
- 医療保険とがん保険の違いを知りたい方

「がん専門FPのCancer FP」では、医療系FPを中心に最新の医療情報とお金の情報を分析してお客様にお届けしています。
相談は完全無料なので、まずはお気軽にご相談ください。
ご家族が、がんに罹患してしまって今後が不安、がん罹患後のお金はどう考えたら良いの?
そもそもがん保険っているのか?どんな悩みでもお気軽にご相談ください。
◆現役医療従事者や元医療従事者が多数
◆日本FP協会認定FPに相談が可能
◆知らずに保険を放置しておくと、生涯で最大1000万円ほど損することも!

がん治療の現状と通院費用の概要

がん治療にかかる費用や現状の状況を確認していきましょう。
- がん治療の現状
- がんにおける外来費用
がん治療の現状
がん治療の現場では、患者さんの負担を軽減し、より質の高い生活を送りながら治療を受けられるよう、通院治療が積極的に推進されています。
国立がん研究センターをはじめとする多くの医療機関が、外来での抗がん剤治療、放射線治療、分子標的治療、免疫療法といった高度な治療を提供しており、患者さんは自宅や職場から通いながら、専門的な医療を受けることが可能になっています。
この背景には、医療技術の進歩はもちろんのこと、患者さん一人ひとりのライフスタイルを尊重し、社会生活との両立を支援するという医療側の意識の変化があります。
国立がん研究センター中央病院や東病院には、通院治療センターが設けられ、医師、看護師、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカーなどが連携し、患者さんを多角的にサポートする体制が整えられています。
通院治療の普及は、患者さんのQOL向上に大きく貢献する一方で、新たな経済的な課題も生み出しています。がん治療にかかる費用は、入院費用と通院費用に大きく分けられます。
厚生労働省の2019年度の医療給付実態調査によると、がんで入院した場合の1件あたりの平均医療費は約77万円、一方、通院などの入院外での平均医療費は約6.3万円となっています。
しかし、この数字はあくまで平均であり、がんの種類や進行度、選択する治療法によって、通院にかかる費用は大きく変動します。
がんにおける平均的な外来費用
令和3年度の厚生労働省のデータに基づくと、主要ながんにおける平均的な外来費用(公的医療保険適用前)は以下のようになっています。
| 項目 | 総額 | 自己負担額(3割) |
|---|---|---|
| 胃がん | 43,771円 | 13,131円 |
| 結腸がん | 45,432円 | 13,630円 |
| 直腸がん | 61,727円 | 18,518円 |
| 肝がん | 100,850円 | 30,255円 |
| 肺がん・気管がん | 111,019円 | 33,306円 |
| 乳がん | 58,864円 | 17,659円 |
| 子宮がん | 33,335円 | 10,000円 |
| 悪性リンパ腫 | 76,341円 | 22,902円 |
| 白血病 | 96,301円 | 28,890円 |
| その他の悪性新生物 | 69,895円 | 20,968円 |
(出典:厚生労働省「医療給付実態調査(令和3年度)」より CancerFP で作成)
この表からもわかるように、がんの種類によって通院にかかる費用は大きく異なり、治療内容によってはさらに高額になる可能性があります。
特に、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬といった比較的新しい薬剤は、高額になる傾向があり、通院ごとの経済的負担が大きくなることがあります。
また、放射線治療のように、数週間から数ヶ月にわたり連日通院が必要となる場合や、抗がん剤治療のように、数ヶ月から数年にわたる継続的な通院が必要となる場合、累積の通院費用は無視できない金額に達することがあります。
このような高額な医療費に対して、日本の公的医療保険制度には高額療養費制度があり、1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合、超過分が払い戻される仕組みとなっています。
自己負担限度額は、年齢や所得に応じて定められており、一定の負担を超えないように調整されます。
しかし、この制度はあくまで保険診療を対象としたものであり、先進医療の技術料や、入院時の差額ベッド代、食事代などは対象外となります。
また、通院のための交通費や、治療に伴う精神的なケアのためのカウンセリング費用なども、高額療養費制度の対象外です。

がん保険における通院保障の重要性
前述の通り、がん治療においては通院の重要性が増しており、それに伴い、通院にかかる経済的な負担も無視できなくなっています。
浅水勇須佳 | Cancer FP経済面での負担を確認し通院保障についても詳しく見ていきましょう!
平均的な通院費用を超えるケースや、長期にわたる通院治療による費用の積み重ねは、家計にとって大きな負担となりかねません。
高額療養費制度は、保険診療における自己負担額を軽減する上で非常に重要な役割を果たしますが、先進医療や自由診療といった高額な治療法を選択した場合や、通院のための交通費、精神的なサポートにかかる費用などはカバーされません。
通院保障とは?
通院保障は、がんの治療を目的とした通院にかかる費用をサポートするもので、入院給付金や手術給付金と並び、がん保険の重要な保障の一つです。
特に、近年増加している入院を伴わない通院治療や、退院後の継続的な治療、経過観察においては、その重要性はますます高まっています。
かつてのがん治療は入院が中心でしたが、現在では、早期のがんや、手術後の化学療法、放射線療法などは、入院せずに通院で行われることが一般的です。
このような場合、入院給付金だけでは十分な保障を得ることができません。
また、たとえ入院治療を受けたとしても、退院後には再発予防のための治療や、定期的な経過観察のための通院が長期間にわたって必要となることが少なくありません。
通院保障があれば、このような入院前後の通院にかかる費用もカバーできるため、経済的な負担を軽減し、安心して治療に専念することができます。
通院保障の種類と給付条件
がん保険の通院保障には、主に以下の3つのタイプがあります。
- 入院を伴う通院を保障するタイプ
- 入院の有無にかかわらず通院を保障するタイプ
- 治療内容に連動した給付金
- 入院を伴う通院を保障するタイプ
これは、がんの治療のために入院した後、退院してから一定期間内の通院を対象とするものです。
給付金は、通院日数に応じて日額で支払われるのが一般的です。
保障期間は、退院日の翌日から120日以内や180日以内など、保険会社によって異なります。
このタイプは、かつて主流でしたが、入院を伴わない通院治療が増加している現代においては、必ずしもニーズに合致しない場合があります。 - 入院の有無にかかわらず通院を保障するタイプ
近年増加しているのが、入院を伴わない通院治療も保障の対象とするタイプです。
放射線治療や抗がん剤治療など、通院のみで行われるがん治療もカバーできるため、より幅広いニーズに対応できます。
ただし、給付金の支払いには、診断確定日から一定期間内などの条件が付いている場合があります。
このタイプは、通院治療が中心となっている現代のニーズに合致しやすく、注目されています。 - 治療内容に連動した給付金
これは、通院日数に応じて給付金が支払われるタイプとは別に、特定の治療(抗がん剤治療、放射線治療、ホルモン剤治療など)を受けた場合に、月ごとに定額の給付金が支払われるタイプです。
これにより、治療費だけでなく、治療に伴うその他の費用にも充てやすくなります。
これらの通院保障には、給付金額、給付日数、給付期間など、様々な条件が設定されています。
- 1日あたりの給付金額
- 給付限度日数や期間
- 免責期間や待ち期間
- 上皮内新生物の保障範囲
- 1日あたりの給付金額
通院保障の日額給付金は、一般的に3,000円から5,000円程度に設定されていることが多いです。 - 給付限度日数や期間
通院保障には、給付を受けられる日数や期間に上限が設けられている場合があります。
例えば、「退院後180日以内の通算30日まで」といった制限や、「診断日から1年以内」といった期間制限などがあります。
中には、日数無制限で保障する商品もありますが、保険料が高くなる傾向があります。 - 免責期間や待ち期間
がん保険には、一般的に責任開始日から90日程度の免責期間(待ち期間)が設定されています。
この期間中にがんと診断されても、保険金や給付金を受け取ることはできません。 - 上皮内新生物の保障範囲
がん保険の通院保障では、悪性新生物(一般的にいう「がん」)だけでなく、上皮内新生物も保障の対象となる場合があります。
ただし、保険会社や商品によって保障範囲が異なるため、事前に確認が必要です。
通院保障を選ぶ際の注意点
ご自身の状況に合った通院保障を選ぶためには、以下の点に注意する必要があります。
- 入院保障とのバランス
- 特約の有無と保険料
- 給付条件の確認
- 先進医療や自由診療への対応
- 入院保障とのバランス
がんの治療は、手術、入院、通院と多岐にわたるため、通院保障だけでなく、入院保障や手術給付金など、他の保障内容とのバランスを考慮して保険を選ぶことが重要です。
ご自身の罹患リスクや、がんの種類によっては入院治療が一般的である場合も考慮し、総合的な保障内容で検討しましょう。 - 特約の有無と保険料
通院保障は、主契約に自動的に付帯している場合と、特約として任意で付加する場合があります。
特約として付加する場合、保険料は高くなりますが、必要な保障だけを選べるメリットがあります。
保障内容と保険料を比較検討し、ご自身の予算とニーズに合ったプランを選ぶことが大切です。 - 給付条件の確認
通院保障を選ぶ際には、給付の対象となる通院の範囲(入院の有無、治療目的など)、給付金額、給付日数や期間の制限などを細かく確認することが重要です。
また、上皮内新生物は保障の対象外となる場合もあるため、注意が必要です。 - 先進医療や自由診療への対応
がん治療には、保険適用となる標準治療の他に、先進医療や自由診療といった選択肢もあります。
これらの治療法は高額になる傾向があるため、がん保険を選ぶ際には、これらの費用に対する保障があるかどうかも確認しておくと安心です。
通院保障だけでなく、先進医療特約自由診療特約などを検討することも有効です。
先進医療について

自由診療について

通院保障の給付事例と体験談
ここでは、実際に通院保障が役立ったケースをご紹介します。
実名公開は控えるためAさんとします。
Aさんは、胃がんの治療のため、通院で抗がん剤治療を受けました。高額療養費制度(※適用区分~年収約360万円)を利用したものの、自己負担限度額である5万7,600円に加え、薬局での処方代、週1回の訪問診療、週2回の訪問看護の費用もかかりました。
この時、Aさんが加入していたがん保険には通院保障が付いており、通院日数に応じて給付金が支払われたため、これらの費用の一部を賄うことができました。
通院保障があったことで、経済的な負担を軽減し、安心して治療に専念することができたとAさんは語っています。
「通院保障があったおかげで助かりました。あまり深く考えずに入っていた保険ですが、詳しい人に相談して入っていたので本当に良かったです。」
このように、保険には多くの保障があり詳しく確認せずに入っている方も少なくはないのではないでしょうか?
通院保障は、治療費だけでなく、通院に伴う様々な費用をサポートし、経済的な安心を提供します。それ以外にもがん治療に合わせた保証もとても多くあります。
ご自身の状況に合わせた保障内容について、専門家に相談してみませんか?

「がん専門FPのCancer FP」では、医療系FPを中心に最新の医療情報とお金の情報を分析してお客様にお届けしています。
相談は完全無料なので、まずはお気軽にご相談ください。
ご家族が、がんに罹患してしまって今後が不安、がん罹患後のお金はどう考えたら良いの?
そもそもがん保険っているのか?どんな悩みでもお気軽にご相談ください。
◆現役医療従事者や元医療従事者が多数
◆日本FP協会認定FPに相談が可能
◆知らずに保険を放置しておくと、生涯で最大1000万円ほど損することも!

その他の保障内容との組み合わせ
がん保険は、通院保障だけでなく、様々な保障を組み合わせることで、より包括的な経済的サポートを提供します。
下記の給付金も確認しておきましょう。
- 診断給付金
- 入院給付金
- 手術給付金
- 診断給付金
がんと診断された際に、一時金として支払われる給付金です。
診断直後の経済的な負担(治療費、収入減少、検査費用など)に対応するために役立ちます。
通院保障は、その後の継続的な通院治療費をサポートします。 - 入院給付金
入院した日数に応じて支払われる給付金です。入院中の治療費や生活費をサポートします。
退院後も通院による治療やリハビリテーションが必要となる場合があり、入院給付金と通院保障が連携することで、入院から通院への移行期を経済的にサポートします。 - 手術給付金
手術を受けた際に支払われる給付金です。手術費用の一部をカバーします。
これらの保障を組み合わせることで、がんと診断された時から、治療、そしてその後の生活まで、経済的な不安を軽減し、安心して療養に専念できる環境を整えることができます。
保険相談や無料見積もりを活用しよう
がん保険の保障内容は複雑で、ご自身に最適なプランを選ぶのは難しいと感じる方もいるかもしれません。
そのような時に役立つのが、保険相談や無料見積もりサービスです。
以下のチェックポイントを確認しましょう。
- 専門家による個別相談
- 無料見積もり
- 疑問や不安の解消
- 専門家による個別相談
保険の専門家は、お客様一人ひとりの年齢、性別、家族構成、既往症、ライフスタイルなどを考慮し、最適な保障プランを提案してくれます。
通院保障の必要性や、他の保障との組み合わせ方など、疑問や不安を解消しながら、納得のいく保険選びをサポートします。 - 無料見積もり
複数の保険会社から無料で見積もりを取得し、保障内容や保険料を比較検討することで、最も条件の良い保険を選ぶことができます。
特に、通院保障の給付条件や給付金額は保険会社によって異なるため、比較検討は非常に重要です。 - 疑問や不安の解消
保険に関する疑問や不安は、専門家に直接相談することで解消できます。
保障内容や給付条件など、不明な点をしっかりと理解した上で保険を選ぶことで、加入後の後悔を防ぎ、安心して治療に臨むことができます。
より詳しくご自身の状況に合ったがん保険について相談したい方はこちら。

「がん専門FPのCancer FP」では、医療系FPを中心に最新の医療情報とお金の情報を分析してお客様にお届けしています。
相談は完全無料なので、まずはお気軽にご相談ください。
ご家族が、がんに罹患してしまって今後が不安、がん罹患後のお金はどう考えたら良いの?
そもそもがん保険っているのか?どんな悩みでもお気軽にご相談ください。
◆現役医療従事者や元医療従事者が多数
◆日本FP協会認定FPに相談が可能
◆知らずに保険を放置しておくと、生涯で最大1000万円ほど損することも!

まとめ:通院保障で安心を
本記事では、がん保険の中でも特に注目されている通院保障の重要性について解説しました。
近年、抗がん剤などを用いた通院治療の割合が増え、入院を伴わないがん治療が主流になりつつあります。
そのため、従来の保障内容だけでは支払対象とならないケースも多く、生命保険の見直しが必要です。
疾病の治療方針や持病の有無によって選ぶべき保障内容は異なり、新規加入時の告知や所定の条件を満たす必要もあります。
がんの治療は時間がかかり、請求や保障を行うまでの流れも理解しておくべきです。手厚く保障されるプランを選ぶことが、将来的な不安を減らすためにも有効です。
また、最近は簡単に情報を検索できるサイトも多く、各種がん保険の特徴や充実度を一覧で比較することも可能です。
調査によると、通院保障を選ぶ理由として「自己負担が大きい」「入院せず治療が進むケースが増えた」などが挙げられてます。
当社では、お客さまの方針やご家族の状況に応じて、プロの視点から最適なプランをご提案しています。
経験豊富なスタッフが、保険選びの不安を受け入れる形で丁寧にサポートし、監修された情報をもとにご案内しております。
進化が進む医療の現場に対応し、通院保障を含めた保険の見直しを検討されている方は、ぜひお気軽に資料をご請求ください。
がん保険に限らず広く保険を探すという視点からも、有益な情報をご提供いたします。




