【2025年最新】がんの三大治療の費用と副作用|第四の治療法との違いも解説

がん 三大治療

がんの三大治療である手術・放射線・薬物療法について、それぞれの費用や副作用、保険適用を分かりやすく解説します。

最新の免疫療法など「第四の治療法」との違いや、高額療養費制度といった費用負担を軽減する公的制度も網羅。

この記事を読めば、各治療法のメリット・デメリットを正しく理解し、医師と相談しながら後悔のない選択をするための知識が得られます。

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目次

がんの三大治療とは 標準治療の基本を解説

がんと診断されたとき、多くの方がまず耳にするのが「がんの三大治療」です。

これは、がん治療の基本となる3つの主要な治療法を指し、長年の実績と科学的根拠に基づいて確立された「標準治療」の中核をなすものです。

具体的には、以下の3つを指します。

  • 手術療法(外科治療)
  • 放射線治療
  • 薬物療法(化学療法)

ここで重要なのが「標準治療」という言葉の正しい理解です。

標準治療とは、決して「並の治療」や「古い治療」という意味ではありません。

大規模な臨床試験によって、多くの患者さんに対する効果と安全性が科学的に証明された、現時点で利用できる最善の治療法のことを指します。

日本では、各学会が作成する「診療ガイドライン」で、がんの種類や進行度(ステージ)ごとに推奨される標準治療が示されています。

治療は、これら3つのうち1つだけを行う「単独療法」だけでなく、複数を組み合わせて治療効果を高める「集学的治療」が行われることも少なくありません。

例えば、手術前に薬物療法でがんを小さくしたり、手術後に放射線治療で再発を防いだりするケースがこれにあたります。

どの治療法を選択するかは、がんの種類、大きさ、場所、進行度、そして患者さんご自身の年齢や体力、希望などを総合的に考慮して、担当医と相談しながら決定されます。

まずは、それぞれの治療法がどのようなものなのか、基本的な特徴を理解することから始めましょう。

手術療法

手術療法(外科治療)は、がん組織とその周辺組織を物理的にメスで切除する治療法です。

がん治療の中で最も歴史が古く、特に早期の固形がん(胃がん、大腸がん、肺がん、乳がんなど、かたまりを作るタイプのがん)に対しては、根治(がんを完全に治すこと)を目指す上で中心的な役割を果たします。

がんが他の臓器に転移しておらず、切除できる範囲に留まっている場合に最も効果が期待できます。

近年では、腹腔鏡手術や胸腔鏡手術、ロボット支援下手術といった、体の負担が少ない「低侵襲手術」も広く行われるようになっています。

放射線治療

放射線治療は、高エネルギーのX線やガンマ線、粒子線などをがん細胞に照射し、そのDNAにダメージを与えて破壊する治療法です。

手術と同様に、がんがある場所にピンポイントで効果を発揮する「局所療法」に分類されます。

手術との大きな違いは、体を切らずに治療できる点です。そのため、臓器の機能や形を温存しやすいというメリットがあります。

根治を目指す目的だけでなく、手術後の再発予防、骨転移による痛みの緩和(緩和照射)など、非常に幅広い目的で用いられます。

治療は通常、1日1回、週に数回といった形で、数週間にわたって行われます。

薬物療法(化学療法)

薬物療法は、抗がん剤などの薬剤を用いて、がん細胞の増殖を抑えたり、破壊したりする治療法です。

点滴や注射、内服(飲み薬)によって投与された薬剤が、血液の流れに乗って全身に行き渡るため「全身療法」と呼ばれます。

この「全身に効果が及ぶ」という点が、手術や放射線といった局所療法との最大の違いです。

目に見えない微小ながん細胞や、原発巣(最初にがんができた場所)から離れた場所に転移したがんに対しても効果が期待できます。

薬物療法には、従来からある「細胞障害性抗がん薬」のほか、近年めざましく進歩している「分子標的薬」や「免疫チェックポイント阻害薬」など、様々な種類の薬剤が含まれます。

これら三大治療の基本的な特徴を、以下の表にまとめました。

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治療法特徴分類主な目的
手術療法がん組織を物理的に切除する。最も歴史が長く、根治を目指す治療の基本。局所療法根治、症状緩和
放射線治療高エネルギーの放射線でがん細胞を破壊する。臓器の機能・形態を温存しやすい。局所療法根治、再発予防、症状緩和
薬物療法薬剤でがん細胞を攻撃する。血液に乗り、全身のがん細胞に効果が期待できる。全身療法根治補助、再発・進行の抑制、症状緩和

より詳しい情報は、国立がん研究センターがん情報サービス「標準治療」のページでもご確認いただけます。

次の章からは、それぞれの治療法について、費用や副作用といったさらに具体的な内容を詳しく解説していきます。

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がん三大治療の一つ 手術療法の費用と副作用

手術療法は、がん治療の中で最も歴史が古く、がん細胞を物理的に切除することで根治を目指す治療法です。

特に、がんが特定の臓器や組織に限局している早期がんに対しては、最も効果的な治療法とされています。

近年では、医療技術の進歩により、腹腔鏡手術やロボット支援手術など、患者さんの体への負担(侵襲)を最小限に抑える「低侵襲手術」も広く行われるようになりました。

ここでは、手術療法のメリット・デメリットから、気になる費用や副作用について詳しく解説します。

手術療法のメリットとデメリット

手術療法を検討する上で、そのメリットとデメリットを正しく理解しておくことが重要です。

がんの種類や進行度、患者さんの全身状態によって最適な治療法は異なりますが、手術が選択される際の一般的な長所と短所を以下にまとめました。

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項目詳細
メリット根治性の高さ
がんが転移していない場合、病巣を完全に取り除くことで根治を期待できます。
確実な病理診断
切除した組織を顕微鏡で詳しく調べる「病理診断」により、がんの正確な種類、悪性度、広がりを確定でき、その後の治療方針の決定に役立ちます。
効果が早い
がん組織そのものを除去するため、治療効果が比較的早く現れます。
デメリット身体的負担
手術による傷や出血、麻酔など、体への負担が避けられません。体力がある程度必要になります。
臓器の機能損失
がんとともに臓器の一部または全部を切除するため、臓器本来の機能が失われたり、低下したりすることがあります。
合併症のリスク
術後の出血、感染症、縫合不全、血栓症(エコノミークラス症候群)などの合併症が起こる可能性があります。
適応の限界
がんが全身に広がっている場合や、心臓・肺などの重要な臓器の機能が低下していて手術に耐えられないと判断された場合は、適応とならないことがあります。

手術を受けるかどうかは、これらのメリット・デメリットを総合的に評価し、医師と十分に話し合って決定することが大切です。

手術療法の費用目安と保険適用

がんの手術にかかる費用は、多くの方が心配される点です。

しかし、日本国内で行われる標準的ながんの手術は、そのほとんどが公的医療保険の適用対象です。

そのため、実際の自己負担額は、かかった医療費総額の1割〜3割となります。

ただし、手術費用はがんの種類、進行度、手術の方法(開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術など)、入院期間によって大きく変動します。

以下に、代表的ながん手術の費用目安(医療費総額)を示します。

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がんの種類手術方法費用目安(10割負担の場合)自己負担額の例(3割負担)
胃がん腹腔鏡下胃切除術約150万円~200万円約45万円~60万円
大腸がん腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術約120万円~170万円約36万円~51万円
肺がん胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除)約130万円~180万円約39万円~54万円
乳がん乳房部分切除術(センチネルリンパ節生検あり)約50万円~80万円約15万円~24万円

※上記はあくまで一般的な目安であり、入院日数や個室利用(差額ベッド代)、食事代、術後の処置などによって変動します。

また、ロボット支援手術(ダヴィンチなど)は、前立腺がんや腎臓がん、胃がん、肺がんなど多くのがんで保険適用が進んでいますが、保険適用外の場合は先進医療となり、技術料が全額自己負担となることがあります。

治療を受ける前に、保険適用の可否を必ず確認しましょう。

実際の自己負担額は、後述する「高額療養費制度」を利用することで、所得に応じた上限額までに抑えることができます。

高額な医療費がかかっても、家計の負担を大幅に軽減できる制度があることを覚えておきましょう。

より詳しい費用については、国立がん研究センターの「がんの治療にかかる費用」のページも参考にしてください。

知っておきたい主な副作用と対処法

手術後の副作用は、手術そのものによって起こる「合併症」と、臓器を切除したことによる長期的な「後遺症」に分けられます。

どのような副作用が起こりうるか事前に知っておくことで、不安を和らげ、適切に対処することができます。

手術直後から起こりうる主な合併症

  • 痛み
    手術創(きず)の痛みは、術後数日間続くことが一般的です。鎮痛薬を使ってコントロールします。痛みを我慢すると回復が遅れることもあるため、遠慮なく医療スタッフに伝えましょう。
  • 出血
    手術中や術後に予期せぬ出血が起こることがあります。少量であれば自然に止まりますが、量が多い場合は再手術が必要になることもあります。
  • 感染症
    手術創に細菌が感染する「創感染」や、術後に痰がうまく出せずに起こる「肺炎」などがあります。抗菌薬の投与や、早期からのリハビリ(歩行訓練など)で予防します。
  • 縫合不全
    消化管(胃や腸など)をつなぎ合わせた部分がうまくつながらず、内容物が漏れ出してしまう状態です。絶食やドレナージ(管を入れて体液を外に出す処置)、場合によっては再手術が必要になります。
  • 深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)
    長時間体を動かさないことで足の静脈に血の塊(血栓)ができ、その血栓が肺に飛んで血管を詰まらせる「肺塞栓症」を引き起こすことがあります。予防のために、弾性ストッキングの着用や、早期離床、足のマッサージなどを行います。

退院後も続く可能性のある後遺症

  • 機能障害
    切除した臓器によって様々な機能障害が起こります。例えば、胃を切除した後は食事を一度にたくさん摂れなくなったり、「ダンピング症候群(食後の動悸、めまい、冷や汗など)」が起きたりします。管理栄養士による食事指導を受け、食事の摂り方を工夫する必要があります。
  • リンパ浮腫
    がんの転移を防ぐためにリンパ節を切除(郭清)した場合、手や足のリンパの流れが滞り、むくみが生じることがあります。一度発症すると完治が難しいため、スキンケアやマッサージ、弾性着衣の着用など、日頃からの予防とケアが重要です。
  • 外見の変化
    手術の傷跡が残ったり、乳房切除などで体の形が変わったりすることで、精神的な苦痛を感じることがあります。

これらの副作用や後遺症に対しては、医師や看護師だけでなく、理学療法士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど、多くの専門家がチームとなってサポートしてくれます。

体調の変化や生活上の不安を感じたら、一人で抱え込まずに、すぐに医療機関に相談することが何よりも大切です。

手術後の生活や副作用との付き合い方について、より専門的なアドバイスが必要な場合は、当社の無料相談窓口もご活用ください。

経験豊富な専門スタッフが、あなたのお悩みに寄り添います。

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がん三大治療の一つ 放射線治療の費用と副作用

放射線治療は、手術療法と並ぶ「局所療法」の一つです。

高エネルギーのX線やガンマ線、電子線などを体の外から、あるいは体の内から照射することで、がん細胞の遺伝子(DNA)にダメージを与えて破壊します。

手術のように体を切る必要がないため、臓器の機能や形を温存できる可能性が高いのが大きな特徴です。

また、高齢や合併症のために手術が難しい方にも適応できる場合があります。

ここでは、放射線治療のメリット・デメリットから最新の治療法、費用、そして気になる副作用まで詳しく解説します。

放射線治療のメリットとデメリット

放射線治療を選択する際には、そのメリットとデメリットを正しく理解しておくことが重要です。

治療効果だけでなく、ご自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせて検討しましょう。

メリット

臓器の機能と形態を温存できる 身体への負担が少なく、高齢者や合併症を持つ方にも適用しやすい 多くの場合、通院での治療が可能で社会生活を続けやすい がんによる痛みや出血などの症状を和らげる緩和的照射も可能 手術が難しい部位のがんにも治療できる場合がある

デメリット

治療期間が数週間から1ヶ月半程度と長くなることがある 放射線を照射した範囲に副作用(皮膚炎、粘膜炎など)が起こる 治療後、数ヶ月から数年経ってから副作用(晩期有害事象)が現れることがある 放射線が効きにくいタイプのがんもある 一度照射した部位には、原則として再照射が難しい

このように、放射線治療は多くの利点を持つ一方で、注意すべき点も存在します。

特に副作用については、治療部位や個人差が大きいため、事前に医師から詳しい説明を受けることが不可欠です。

最近では、副作用を軽減するための新しい技術も開発されています。

最新の放射線治療 IMRTや重粒子線治療

放射線治療の技術は日々進歩しており、より高い治療効果と副作用の軽減を両立できるようになってきました。

ここでは代表的な二つの先進的な治療法をご紹介します。

IMRT(強度変調放射線治療)
IMRTは、コンピュータ制御によって放射線の強さを細かく調整しながら多方向から照射する技術です。

これにより、がんの複雑な形状に合わせて放射線を集中させ、周囲の正常な臓器や組織へのダメージを最小限に抑えることができます。

従来の放射線治療では難しかった、重要臓器に近接するがんに対しても、より安全で効果的な治療が期待できます。

IMRTは多くの施設で導入が進んでおり、多くのがん種で保険適用となっています。

重粒子線治療・陽子線治療(粒子線治療)
これらは粒子線(炭素イオンや陽子)を用いた治療法です。

X線と異なり、体の表面近くでは放射線量を抑え、がん細胞が存在する深さでエネルギーが最大になる「ブラッグピーク」という特性を持っています。

この特性により、がん細胞をピンポイントで狙い撃ちし、がんより奥にある正常組織にはほとんど影響を与えません。

副作用を大幅に軽減できる可能性があり、治療が難しいとされたがんにも効果が期待されています。

以前は先進医療として高額な自己負担が必要でしたが、近年、前立腺がん、頭頸部がん、骨軟部腫瘍など、一部のがんに対しては保険適用が拡大しています。

放射線治療の費用目安と保険適用

がん治療において、費用は誰もが気になる重要な問題です。

放射線治療にかかる費用は、治療法や治療回数、保険適用の有無によって大きく異なります。

一般的なX線を用いた外部照射やIMRTなど、多くの放射線治療は公的医療保険の適用対象です。

自己負担割合が1割〜3割となり、さらに後述する「高額療養費制度」を利用することで、1ヶ月の医療費の自己負担額を一定の上限額に抑えることができます。

以下に治療法別の費用目安をまとめました。

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治療法保険適用費用目安(3割負担の場合)備考
外部照射(3次元原体照射など)あり約20万円~50万円治療回数(25回~35回程度)により変動します。
IMRT(強度変調放射線治療)あり約50万円~70万円高精度な治療のため、通常の外部照射より高額になります。
重粒子線治療・陽子線治療一部あり/先進医療約300万円(先進医療の場合)保険適用となる疾患が増えています。先進医療の場合は技術料が全額自己負担となります。

※上記はあくまで目安であり、実際の費用は医療機関や治療計画によって異なります。詳細は必ず医療機関にご確認ください。

先進医療に分類される治療を受ける場合は、民間の医療保険(がん保険)の「先進医療特約」が適用できるかどうかも確認しておきましょう。

費用に関する不安や疑問は、病院の相談窓口やソーシャルワーカーに相談することもできます。

知っておきたい主な副作用と対処法

放射線治療の副作用は、放射線が照射された部位とその周辺に起こる「局所的な症状」が中心です。副作用は、治療中から治療後数週間のうちに現れる「急性期有害事象」と、治療終了から数ヶ月〜数年経ってから現れる「晩期有害事象」に分けられます。

症状の出方には個人差が大きく、全く出ない人もいれば、強く出る人もいます。

大切なのは、副作用の兆候に早く気づき、適切に対処することです。

我慢せずに、すぐに医師や看護師、放射線技師に相談しましょう。

以下に、照射部位ごとに起こりやすい主な副作用とセルフケアのポイントをまとめました。

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照射部位主な急性期の副作用セルフケアのポイント
全般倦怠感、食欲不振無理せず休息をとる。消化が良く栄養価の高い食事を心がける。
皮膚日焼けのような赤み、乾燥、かゆみ、ヒリヒリ感、色素沈着処方された軟膏や保湿剤を塗る。照射部位をこすらない、締め付けない服装を心がける。直射日光を避ける。
頭頸部口内炎、味覚障害、口の渇き(唾液分泌低下)、のどの痛みこまめなうがい、口腔保湿剤の使用。刺激の少ない食事(柔らかい、薄味など)を工夫する。
胸部咳、痰、食道炎(飲み込むときの痛みや違和感)刺激物や熱いものを避ける。食事を細かく刻んだり、とろみをつけたりする。
腹部・骨盤部吐き気、下痢、頻尿、排尿時痛消化の良い食事を少量ずつ摂る。脱水を防ぐため水分補給を心がける。医師に相談し、整腸剤や吐き気止めを処方してもらう。

これらの副作用の多くは、治療が終了すれば2〜3週間で徐々に改善していきます。

しかし、晩期有害事象として、皮膚の硬化やリンパ浮腫、臓器の機能低下などが残る可能性もゼロではありません。

治療を受ける前に、起こりうる副作用について十分な説明を受け、理解しておくことが後悔しない治療選択につながります。

治療法や副作用、費用についてさらに詳しく知りたい、専門家の意見を聞きたいという方は、ぜひ一度、私たちの無料相談窓口をご利用ください。

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がん三大治療の一つ 薬物療法の費用と副作用

薬物療法は、薬剤を用いてがん細胞の増殖を抑えたり、破壊したりする治療法です。

三大治療の中でも、血液やリンパの流れに乗って薬剤が全身に行き渡るため、手術で取りきれない可能性のある微小ながんや、転移・再発したがんにも効果が期待できるという大きな特徴があります。

一般的に「抗がん剤治療」や「化学療法」として知られていますが、近年は新しいタイプの薬も登場し、治療の選択肢は大きく広がっています。

ここでは、薬物療法のメリット・デメリットから、気になる費用や副作用まで詳しく解説します。

薬物療法(化学療法)のメリットとデメリット

薬物療法は全身に作用するからこその利点と、注意すべき点があります。

治療を選択する際には、メリットとデメリットの両方を正しく理解しておくことが重要です。

主治医とよく相談し、ご自身の状況に合った治療法を見極めましょう。

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項目詳細
メリット全身のがん細胞に効果が期待できる
薬剤が血流に乗って全身を巡るため、原発巣だけでなく、他の臓器に転移したがんや、画像検査では見つけられない小さながん細胞にも効果を発揮します。
幅広いがんに適用できる
固形がん(胃がん、肺がん、乳がんなど)から血液がん(白血病、悪性リンパ腫など)まで、多くのがん種で治療の柱となります。
他の治療法と組み合わせられる
手術前にがんを小さくして手術しやすくしたり(術前化学療法)、手術後に再発を防ぐ目的(術後補助化学療法)で用いられるなど、他の治療法と組み合わせることで治療効果を高めることができます。
デメリット副作用が出やすい
がん細胞だけでなく、分裂が活発な正常な細胞(髪の毛の細胞、口の粘膜、消化管、血液を作る骨髄の細胞など)も攻撃してしまうため、脱毛、吐き気、口内炎、骨髄抑制などの副作用が現れることがあります。
薬剤耐性ができることがある
治療を続けるうちに、がん細胞が薬剤に対して抵抗力を持ってしまい、薬が効きにくくなる(薬剤耐性)ことがあります。
・治療が長期にわたることがある
治療スケジュールによっては、通院や入院を繰り返す必要があり、身体的・精神的・経済的な負担が大きくなる場合があります。

薬物療法の費用目安と保険適用

薬物療法の費用は、使用する薬剤の種類や量、治療期間、通院か入院かによって大きく変動します。

多くの場合、公的医療保険が適用されるため、窓口での自己負担は原則1割〜3割となりますが、それでも高額になるケースは少なくありません。

一般的な殺細胞性抗がん剤を用いた治療の場合、3割負担で1ヶ月あたり5万円〜15万円程度が目安となることが多いです。

ただし、これはあくまで一例であり、治療内容によってはこれより高くなることも、安くなることもあります。

治療費が高額になった場合でも、「高額療養費制度」を利用することで、1ヶ月の自己負担額を一定の上限額までに抑えることが可能です。

この制度については、後の章で詳しく解説します。

分子標的薬やホルモン療法について

近年のがん薬物療法では、従来の抗がん剤とは異なる作用を持つ新しい薬が重要な役割を担っています。

  • 分子標的薬
    がん細胞の増殖に関わる特定の分子だけを狙い撃ちする薬です。

    正常な細胞への影響が少ないため、従来の抗がん剤に比べて副作用が軽い傾向にありますが、皮膚障害や高血圧、下痢など、特有の副作用が出ることがあります。

    薬価が非常に高額になる傾向があり、薬剤によっては月額数十万円の費用がかかることもありますが、これらも保険適用および高額療養費制度の対象となります。
  • ホルモン療法(内分泌療法)
    乳がんや前立腺がんなど、特定のホルモンの影響を受けて増殖するタイプのがんに対して行われる治療です。

    ホルモンの分泌や働きを妨げることで、がんの増殖を抑えます。

    副作用が比較的軽度で、長期間の服用が可能な場合が多く、費用も他の薬物療法に比べて安価な傾向にあります。

知っておきたい主な副作用と対処法

薬物療法の副作用は、使用する薬剤や個人の体質によって症状の現れ方が大きく異なります。

しかし、近年は副作用を軽減するための支持療法(吐き気止めや白血球を増やす薬など)が大きく進歩しており、以前よりもコントロールしやすくなっています。

最も大切なのは、つらい症状を我慢せず、速やかに医師や看護師、薬剤師に伝えることです。

代表的な副作用とその対処法のポイントを以下にまとめました。

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副作用の種類主な症状対処法のポイント
骨髄抑制白血球減少(感染症リスク増)、赤血球減少(貧血、だるさ)、血小板減少(出血しやすくなる)手洗い・うがいを徹底し、人混みを避ける。
発熱時はすぐに医療機関に連絡する。
立ちくらみに注意し、ゆっくり動く。
歯磨きは柔らかいブラシを使う。
消化器症状吐き気・嘔吐、食欲不振、口内炎、下痢、便秘処方された吐き気止めを指示通りに服用する。
食事は少量ずつ何回かに分ける。
刺激の少ない、消化の良いものを選ぶ。
口腔内を清潔に保つ。水分をこまめに補給する。
脱毛治療開始後2〜3週間で髪の毛が抜け始めることが多い。
眉毛、まつ毛なども抜けることがある。
事前にウィッグや帽子を準備しておく。
頭皮を清潔に保ち、爪を立てずに優しく洗う。
治療が終了すれば、多くの場合再び生えてくる。
倦怠感体が重く、だるい。疲れやすい。無理をせず、休息を十分にとる。
散歩など軽い運動が効果的な場合もある。
家族や周りの人に協力を求め、家事などの負担を減らす。
末梢神経障害手足の指先のしびれ、痛み、感覚が鈍くなる。ボタンがかけにくい、物が掴みにくいなどの症状があればすぐに相談する。
手足を冷やさないようにし、保湿を心がける。
ケガに注意する。

より詳しい情報については、国立がん研究センターがん情報サービス「薬物療法(化学療法)の副作用」もご参照ください。

副作用の症状や治療費について不安な点があれば、一人で抱え込まず、まずは専門家にご相談ください。

がんの治療や副作用に関するお悩みは、専門の相談員がサポートします。まずはお気軽にご相談ください。

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第四の治療法とは がん三大治療との違い

これまで解説してきた手術療法、放射線治療、薬物療法は、長年の実績と科学的根拠に基づいた「がん標準治療」であり、がん治療の根幹をなすものです。

しかし近年、これらの三大治療とは異なるアプローチでがんに立ち向かう「第四の治療法」が次々と登場し、大きな注目を集めています。

第四の治療法は、主に患者さん自身の免疫力を利用したり、がん細胞の遺伝子情報に基づいて最適な薬を選んだりするもので、治療の選択肢を大きく広げる可能性を秘めています。

ここでは、第四の治療法の代表格である「免疫療法」や「ゲノム医療」を中心に、三大治療との違いや費用、副作用について詳しく解説します。

注目される免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬など)

免疫療法は、人間が本来持っている免疫の力を利用して、がん細胞を攻撃・排除する治療法です。

私たちの体内では、免疫細胞が常にがん細胞などの異物を監視し、排除しています。

しかし、がん細胞は免疫にブレーキをかける仕組み(免疫チェックポイント)を巧みに利用して、免疫細胞からの攻撃を逃れることがあります。

このブレーキを解除し、再び免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにするのが、免疫チェックポイント阻害薬です。

代表的な薬剤として「オプジーボ(一般名:ニボルマブ)」や「キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)」などがあり、肺がんや悪性黒色腫(メラノーマ)、腎細胞がんなど、多くのがん種で保険適用となっています。

従来の抗がん剤とは作用の仕方が全く異なるため、これまで効果がなかった患者さんにも劇的な効果を示すことがある一方、誰にでも効果があるわけではないという特徴もあります。

その他にも、患者さん自身の免疫細胞(T細胞)を取り出し、がんを攻撃する力を高める遺伝子を導入して体内に戻す「CAR-T細胞療法」など、様々な種類の免疫療法が開発されています。

ゲノム医療やその他の先進医療

ゲノム医療は、がん細胞の遺伝子(ゲノム)情報を詳細に解析し、その遺伝子変異の特徴に基づいて、一人ひとりの患者さんに最適な治療法を選択する「個別化医療」です。

がんの発生や進行には特定の遺伝子変異が関わっていることが分かっており、その変異を標的とする薬(分子標的薬)が開発されています。

ゲノム医療の中心となるのが「がん遺伝子パネル検査」です。

この検査では、一度に数百種類のがん関連遺伝子を調べ、効果が期待できる薬剤の候補を探し出します。

この検査は、標準治療が終了した、あるいは終了が見込まれる固形がんの患者さんなどを対象に保険適用となっています。

検査によって最適な治療薬が見つかる可能性は10%程度とされていますが、これまで治療法がなかった患者さんにとって新たな希望となる可能性があります。

詳しくは、国立がん研究センターのがんゲノム医療についてのページもご参照ください。

その他にも、特定の光に反応する薬剤をがん細胞に集め、レーザー光を照射してがん細胞だけを破壊する「光免疫療法」など、新しい技術を用いた先進的な治療法の研究開発が進められています。

第四の治療法の費用と副作用

第四の治療法は、大きな期待が寄せられる一方で、費用や副作用の面で注意すべき点があります。

特に、保険適用外の自由診療となるケースも多く、治療を選択する際には慎重な判断が求められます。

以下に、主な治療法の費用と副作用の特徴をまとめました。

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治療法費用の特徴知っておきたい主な副作用
免疫チェックポイント阻害薬薬剤費が非常に高額ですが、多くのがん種で保険適用です。
高額療養費制度を利用することで、自己負担額を一定額に抑えることができます。
免疫が過剰に働くことによる「免疫関連有害事象(irAE)」が特徴です。
間質性肺炎、大腸炎、皮膚障害、甲状腺機能障害、1型糖尿病など、全身に様々な症状が現れる可能性があります。
がんゲノム医療
(遺伝子パネル検査)
検査自体は保険適用で、自己負担額は数万円から十数万円程度です。
ただし、検査で見つかった薬剤が保険適用外(未承認薬など)の場合、その後の治療は全額自己負担の自由診療となります。
検査自体に大きな副作用はありません。
その後の治療で用いる薬剤(分子標的薬など)に準じた副作用が発生します。
その他の先進医療
(自由診療)
ほとんどが保険適用外の自由診療となり、治療費は全額自己負担です。
数百万円から一千万円以上かかることも珍しくありません。
治療法によって様々です。
新しい治療法であるため、まだ十分に解明されていない未知の副作用が起こる可能性も考慮する必要があります。

第四の治療法は、がん治療に新たな光をもたらすものですが、その効果や副作用、費用についてはまだ発展途上の部分も多くあります。

これらの治療法を検討する際には、必ず主治医と十分に話し合い、正確な情報に基づいて判断することが極めて重要です。

ご自身の状況でどの治療法が最適なのか、費用はどのくらいかかるのか、専門家の意見も聞いてみたいという方は、ぜひ一度ご相談ください。

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がん治療の費用負担を軽減する公的制度

がんの治療には、手術、放射線治療、薬物療法など、多額の費用がかかることがあります。

しかし、日本には医療費の負担を軽減するための手厚い公的制度が整備されています。

これらの制度を知り、適切に活用することで、経済的な不安を大きく和らげることが可能です。

ここでは、がん治療を受ける際に必ず知っておきたい代表的な公的制度について、具体的な活用方法とともに詳しく解説します。

高額療養費制度の活用方法

高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った医療費(保険適用分)が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額が後から払い戻される制度です。

上限額は、年齢や所得によって異なります。

この制度を最も効果的に活用するためには、「限度額適用認定証」の事前申請が不可欠です。

入院や手術、高額な抗がん剤治療など、医療費が高額になることが事前にわかっている場合、加入している公的医療保険(健康保険組合、協会けんぽ、市区町村の国民健康保険など)に申請し、「限度額適用認定証」を入手しておきましょう。

これを医療機関の窓口で提示すれば、窓口での支払いを自己負担限度額までに抑えることができます。

事後的に払い戻しを待つ必要がなく、一時的な自己負担を大幅に軽減できるため、必ず手続きを行いましょう。

万が一、事前の申請が間に合わなかった場合でも、後から申請すれば差額は払い戻されますのでご安心ください。

参考として、70歳未満の方の所得区分に応じた自己負担限度額の例を以下に示します。

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所得区分対象者の目安(年収)自己負担限度額(月額)
区分ア年収 約1,160万円~252,600円 + (総医療費 – 842,000円) × 1%
区分イ年収 約770万円~約1,160万円167,400円 + (総医療費 – 558,000円) × 1%
区分ウ年収 約370万円~約770万円80,100円 + (総医療費 – 267,000円) × 1%
区分エ~年収 約370万円57,600円
区分オ住民税非課税者35,400円

※総医療費とは保険適用される診療にかかった費用の総額(10割)です。
※この表はあくまで一例です。詳細はご加入の公的医療保険にお問い合わせください。
出典: 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

なお、この制度はあくまで保険適用の医療費が対象であり、差額ベッド代や入院中の食事代の一部、先進医療にかかる費用などは対象外となる点にご注意ください。

医療費控除について

医療費控除は、1年間(1月1日から12月31日まで)に支払った医療費の合計が一定額(原則10万円)を超えた場合に、確定申告をすることで所得控除を受けられる制度です。

これにより、所得税や住民税の負担が軽減されます。

高額療養費制度が月々の支払いを直接的に軽減するのに対し、医療費控除は年間の医療費負担を事後的に軽くする制度と理解するとよいでしょう。

生計を同一にする配偶者や親族の医療費も合算して申告できます。

対象となる費用には、以下のようなものがあります。

  • 医師や歯科医師による診療費、治療費、入院費
  • 治療や療養に必要な医薬品の購入費(市販の風邪薬なども含む)
  • 通院にかかる交通費(電車やバスなどの公共交通機関が原則)
  • あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師による施術費(治療目的のもの)

計算する上で非常に重要な注意点として、生命保険などから受け取った入院給付金や、高額療養費制度で払い戻された金額は、支払った医療費の総額から差し引く必要があります

申告は、翌年の確定申告期間中(通常2月16日~3月15日)に、お住まいの地域を管轄する税務署で行います。

現在はe-Taxを利用した電子申告も便利です。

詳しくは国税庁のウェブサイト「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」をご確認ください。

傷病手当金や障害年金

がん治療中は、治療費だけでなく、収入が減少することによる生活費への不安も大きな課題となります。

ここでは、治療中の生活を支える公的制度をご紹介します。

傷病手当金

傷病手当金は、会社員や公務員などが加入する健康保険の被保険者が、がんなどの病気やケガのために仕事を休み、給与が十分に受けられない場合に支給される所得保障制度です。

連続して3日間休んだ後、4日目以降の仕事に就けなかった日に対して、最長で1年6ヶ月間支給されます。

支給額の目安は、おおよそ給与の3分の2です。

国民健康保険の加入者(自営業者など)は原則として対象外ですが、一部の組合では独自の制度を設けている場合もあります。

申請手続きは、勤務先の担当部署や加入している健康保険組合に確認しましょう。

障害年金

障害年金は、病気やケガによって生活や仕事が制限されるようになった場合に受け取ることができる年金です。

がんそのものだけでなく、手術による後遺症(人工肛門の造設など)や、抗がん剤治療の副作用による重い倦怠感などで、日常生活や労働に著しい支障が出た場合に受給できる可能性があります

原則として、がんの初診日から1年6ヶ月が経過した「障害認定日」に、障害の状態が法令に定められた等級に該当するかどうかで判断されます。

申請手続きは複雑なため、まずはお近くの年金事務所や「街角の年金相談センター」で相談することをおすすめします。

制度の詳細は日本年金機構のウェブサイト「障害年金」をご覧ください。

これらの公的制度は、がん治療と向き合う患者さんとそのご家族にとって、経済的・精神的な支えとなります。

ご自身の状況でどの制度が利用できるか、申請には何が必要かなど、不明な点があれば、病院の相談支援センターのソーシャルワーカーや、各制度の窓口に積極的に相談しましょう。

もし、ご自身の状況に合わせた制度の活用方法や、治療費全般に関するお悩みがあれば、専門の相談窓口をご利用ください

個別の状況を伺いながら、最適な解決策を一緒に考えます。

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後悔しないために がん治療法の選び方

がんの治療法は、三大治療をはじめとして多様化しています。

どの治療法が最適かは、がんの種類や進行度、患者さんご自身の年齢、体力、そして何よりもご自身の価値観やライフプランによって異なります。

医師から提示された選択肢の中から、ご自身が納得できる治療法を選ぶことが、後悔しないがん治療の第一歩です。

ここでは、そのための重要なポイントを解説します。

医師とのコミュニケーションの重要性

納得のいく治療選択において、最も重要なのが主治医との良好なコミュニケーションです。

治療の専門家である医師と、ご自身の身体や生活の専門家である患者さんが、対等な立場で情報を共有し、一緒に治療方針を決定していくプロセス「インフォームド・コンセント(説明と同意)」が基本となります。

限られた診察時間の中で、聞きたいことをすべて質問し、理解するのは難しいかもしれません。

事前に質問したいことをメモにまとめておくと、スムーズにコミュニケーションが取れます。

可能であれば、ご家族や信頼できる方に同席してもらうのも良いでしょう。冷静な視点で話を聞いたり、聞き逃した点を補ったりする助けになります。

以下に、医師に確認しておきたい質問の例をまとめました。ご自身の状況に合わせてご活用ください。

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カテゴリ質問内容の例
病状について私の病名は正確には何ですか?(がんの種類、ステージなど)
がんはどこにあり、どのくらいの大きさですか?転移はありますか?
このまま治療しない場合、今後はどのように進行すると予測されますか?
治療法について推奨される治療法は何ですか?その治療の目的(根治、延命、症状緩和など)は何ですか?
その治療法による治癒率や生存率はどのくらいですか? 他に選択できる治療法はありますか?
それぞれのメリット・デメリットを教えてください。 治療にかかる期間はどのくらいですか?入院は必要ですか?
副作用・後遺症についてどのような副作用が、いつ頃、どのくらいの確率で起こりますか?
副作用を軽減するための対策はありますか? 治療後に残る可能性のある後遺症はありますか?
費用・生活について治療にかかる費用の概算を教えてください。
治療中、仕事や日常生活で制限されることはありますか? 利用できる公的な支援制度はありますか?

専門用語が多くて理解が難しい場合は、決して遠慮せず「わからないので、もう少し分かりやすく説明してください」と伝えましょう。患者さんが正しく理解し、納得することが何よりも大切です。

セカンドオピニオンを活用しよう

セカンドオピニオンとは、現在診療を受けている主治医とは別の医療機関の医師に、診断内容や治療方針について意見を求めることです。

主治医を変える「転院」とは異なり、あくまで「第二の意見」を聞くことで、現在の治療方針への理解を深め、納得感を高めることを目的としています。

特に、以下のような場合にセカンドオピニオンの活用が推奨されます。

  • 主治医から提示された治療法以外にも選択肢がないか知りたいとき
  • 複数の治療法の選択で迷っているとき
  • 診断や治療方針について、どうしても納得できない点があるとき
  • 先進医療など、特殊な治療法を検討しているとき

セカンドオピニオンを希望する場合、まずは主治医にその意思を伝える必要があります。

「先生のご意見をしっかり理解した上で、他の専門家の先生のお話も伺い、納得して治療に臨みたいです」といったように、正直かつ丁寧な姿勢で相談することが大切です。

多くの医師はセカンドオピニオンの重要性を理解しており、必要な診療情報提供書(紹介状)や検査データを用意してくれます。

セカンドオピニオンは、原則として健康保険が適用されない自費診療となります。費用は医療機関によって異なりますが、数万円程度が目安です。

どこで受ければよいかわからない場合は、まず主治医に相談するか、全国の「がん診療連携拠点病院」などに設置されている「がん相談支援センター」を利用するのも良い方法です。

がん相談支援センターでは、地域の医療機関情報やセカンドオピニオンに関する相談を無料で行うことができます。

詳しくは、国立がん研究センターが運営する「がん相談支援センターを探す」のページをご参照ください。

ご自身の治療法について少しでも不安や疑問がある方は、一人で抱え込まず、専門家にご相談ください。

最適な治療法を一緒に見つけるお手伝いをいたします。

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まとめ

本記事では、がんの三大治療である手術療法、放射線治療、薬物療法を中心に、それぞれの費用や副作用を解説しました。

近年では免疫療法などの第四の治療法も選択肢となりますが、いずれの治療法にもメリットとデメリットがあります。

治療費の負担は高額療養費制度などで軽減できます。

後悔のない選択をするためには、ご自身の状況を正確に把握し、主治医と十分に話し合い、必要に応じてセカンドオピニオンも活用することが最も重要です。

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