がん予防にサプリメントは効果があるのか、気になりますよね。
その上で、医師監修のもと、がん予防効果が期待される成分や摂取に注意が必要な成分、そして安全な製品の選び方を科学的根拠に基づいて詳しく解説します。
正しい知識を身につけ、ご自身の健康管理にお役立てください。

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がん予防に対するサプリメントの基本的な考え方
「サプリメントでがんを予防できるなら、ぜひ試したい」多くの方がそうお考えになるかもしれません。
しかし、がん予防におけるサプリメントの役割については、正しい知識を持つことが非常に重要です。
サプリメントだけでがんを予防することはできない
まず、最も重要な結論からお伝えします。
現時点において、特定のサプリメントを摂取するだけで、がんを確実に予防できるという科学的根拠は確立されていません。
一部の栄養素ががんのリスクを低減させる可能性を示唆する研究は存在しますが、それらの多くは、食品として摂取した場合の研究であったり、まだ研究段階であったりするものです。
特定の成分を抽出・濃縮したサプリメントの形で摂取した場合に、食品と同じ効果が得られるとは限りません。
むしろ、特定の成分を過剰に摂取することで、かえって健康を害するリスクも指摘されています。
がんは、遺伝的な要因、環境、そして長年の生活習慣といった複数の要素が複雑に絡み合って発生する病気です。
そのため、たった一つのサプリメントで、この複雑な発生メカニズムをすべて抑え込むことは、現実的ではないのです。
サプリメントはあくまで「栄養補助食品」であり、医薬品のように病気の予防や治療を目的としたものではない、ということを大前提として理解しておきましょう。
がん予防の主役は生活習慣の改善
では、がん予防のために最も重要で効果的なものは何でしょうか。
それは、日々の生活習慣を見直し、改善することです。
国内外の多くの研究によって、適切な生活習慣を実践することが、がんのリスクを大幅に低下させることが証明されています。
日本の国立がん研究センターも、科学的根拠に基づいた「日本人のためのがん予防法」を提唱しており、がん予防の基本は毎日の積み重ねにあると示しています。
サプリメントを検討する前に、まずはご自身の生活習慣ががん予防の土台としてしっかりしているかを確認することが先決です。
| 比較項目 | 生活習慣の改善 | サプリメント |
|---|---|---|
| 役割 | がん予防の主役(土台) | あくまで補助的な役割 |
| 科学的根拠 | がんリスク低減効果が確立されている | 効果は限定的・研究途上 |
| 効果の範囲 | 全身の健康維持に繋がり、多角的に作用する | 特定の栄養素を補うことに特化している |
| 安全性 | 基本的に安全で、健康全般に良い影響を与える | 品質や摂取量によっては過剰摂取のリスクがある |
このように、がん予防における優先順位は明らかです。
サプリメントは、バランスの取れた食事を基本とした上で、どうしても不足してしまう栄養素を補う「最後の選択肢」の一つとして捉えるのが正しい向き合い方と言えるでしょう。
次の章では、がん予防の主役である「5つの健康習慣」について、具体的に解説していきます。
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サプリメントより重要 がん予防のための5つの健康習慣
サプリメントに関心を持つ前に、まず知っておいていただきたいことがあります。
それは、がん予防の基本は、日々の生活習慣の改善にあるということです。
特定の成分を補うことよりも、がんのリスクを高める要因を日常生活から取り除き、リスクを低減させる習慣を継続することが何より重要です。
これらの習慣は、世界保健機関(WHO)や日本の国立がん研究センターなどが、長年の研究データを基に推奨しているものです。
一つひとつを丁寧に見直し、実践することが、がんを遠ざける最も確実な一歩となります。
禁煙と節度のある飲酒
がんのリスク要因として、喫煙と過度な飲酒は特に大きな影響を持つことがわかっています。
禁煙:予防可能ながんの最大の原因を断つ
喫煙は、予防可能ながんの最大の原因です。
タバコの煙には70種類以上の発がん性物質が含まれており、肺がんだけでなく、口腔・咽頭・喉頭がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、膀胱がん、子宮頸がんなど、全身のさまざまながんのリスクを著しく高めます。
また、本人が吸わなくても、周囲の人が煙を吸い込む「受動喫煙」によってもがんのリスクは上昇します。
禁煙は、何歳から始めても遅すぎることはありません。禁煙したその日からがんのリスクは下がり始め、長期間継続することで、その効果はさらに高まります。
節度のある飲酒:アルコールは「確実な発がん物質」
アルコール飲料も、国際がん研究機関(IARC)によって「グループ1:ヒトに対する発がん性がある」と分類されている確実な発がん物質です。
アルコールが体内で分解される際に生じるアセトアルデヒドという物質に、強い発がん性があります。
特に、食道がん、大腸がん、女性の乳がん、肝臓がんなどとの関連が指摘されています。
飲酒量が増えるほど、がんのリスクは高まります。
「お酒は百薬の長」という言葉がありますが、がん予防の観点からは、飲まないに越したことはなく、飲む場合でも量をできるだけ少なく抑えることが推奨されます。
厚生労働省が示す「節度ある適度な飲酒」の目安は、1日あたりの純アルコール量で約20gです。
- ビール(アルコール度数5%):中瓶1本(500ml)
- 日本酒(アルコール度数15%):1合(180ml)
- ワイン(アルコール度数12%):グラス2杯弱(200ml)
- ウイスキー(アルコール度数43%):ダブル1杯(60ml)
また、週に1〜2日は飲酒をしない「休肝日」を設けることも、肝臓への負担を減らし、がんリスクの低減につながります。
バランスの取れた食事
毎日の食事が、私たちの体をつくり、健康を維持する基盤です。
がん予防の基本は、特定の食品に偏るのではなく、多様な食品をバランス良く摂取することです。
| 食事のポイント | 具体的な内容とがんリスクとの関連 |
|---|---|
| 減塩を心がける | 塩分の過剰摂取は、胃の粘膜を荒らし、胃がんのリスクを高めることが確実とされています。 日本の伝統的な食事は塩分が多くなりがちなので、意識的な減塩が必要です。 目標は1日あたり男性7.5g未満、女性6.5g未満です。漬物や干物、加工食品の摂取を控え、だしや香辛料をうまく活用しましょう。 |
| 野菜や果物を十分に摂る | 野菜や果物の摂取は、食道がんのリスクを下げることがほぼ確実とされています。 ビタミン、ミネラル、食物繊維などが複合的に作用し、体を守ると考えられています。 1日に野菜350g以上、果物200g程度(可食部)を目標に、さまざまな種類のものを摂り入れましょう。 |
| 赤肉・加工肉の摂取は控えめに | 牛肉、豚肉、羊肉などの赤肉や、ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉の過剰な摂取は、大腸がんのリスクを高めることが確実とされています。 肉類は重要なタンパク源ですが、食べる量や頻度に注意し、鶏肉や魚、大豆製品などとバランス良く組み合わせることが大切です。 |
| 熱すぎる飲食物を避ける | 熱い飲み物や食べ物は、食道の粘膜を傷つけ、食道がんのリスクを高める可能性が指摘されています。 熱いものは少し冷ましてから口にする習慣をつけましょう。 |
適度な運動習慣
体を動かす習慣は、がん予防においても非常に重要です。
運動には、免疫機能を高めたり、体内の炎症を抑えたり、インスリンの働きを改善したりするなど、さまざまなメカニズムを通じてがんを予防する効果があると考えられています。
国立がん研究センターによると、身体活動量が高い人は、結腸がんや閉経後の乳がんのリスクが低くなることが報告されています。
運動は特別なスポーツである必要はありません。日常生活の中で意識的に体を動かす時間を増やすことが大切です。
- 身体活動
歩行またはそれと同等以上の強度の活動を、毎日合計60分行う。 - 運動
息が弾み、汗をかく程度の運動を、毎週合計60分程度行う。
例えば、「通勤時に一駅手前で降りて歩く」「エレベーターではなく階段を使う」「週末にウォーキングやサイクリングを楽しむ」など、無理なく続けられる方法を見つけることが継続の鍵です。
適正な体形の維持
肥満は、それ自体ががんの確実なリスク要因です。脂肪組織から分泌されるホルモンが、がん細胞の増殖を促進することが知られています。
特に、閉経後の乳がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がん、食道腺がん、腎臓がんなど、多くのがんとの関連が明らかになっています。
自身の体形が適正範囲にあるかを知り、維持することががん予防につながります。
体形の指標には、国際的に「BMI(Body Mass Index)」が用いられます。
BMI = 体重(kg) ÷ [身長(m) × 身長(m)]
例えば、身長160cm(1.6m)、体重60kgの人の場合、BMIは 60 ÷ (1.6 × 1.6) = 23.4 となり、普通体重の範囲内です。
成人後の体重増加に注意し、もし肥満(BMI 25.0以上)であれば、食事と運動の両面から体重をコントロールし、適正な体形を目指しましょう。
特に中年期以降は基礎代謝が落ちやすいため、意識的な管理が重要です。
感染症対策
がんの中には、ウイルスや細菌への感染が原因で引き起こされるものがあります。
これらの感染症は、ワクチン接種や検査、適切な治療によって予防・対策することが可能です。
自分自身と大切な人を守るためにも、正しい知識を持ち、適切な行動をとることが求められます。
| 感染源(ウイルス・細菌) | 関連するがん | 主な対策 |
|---|---|---|
| ヒトパピローマウイルス(HPV) | 子宮頸がん、中咽頭がん など | HPVワクチンの接種が最も有効な予防法です。 また、子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる前の段階(異形成)で発見し、治療することができます。 |
| B型・C型肝炎ウイルス | 肝臓がん | 血液検査で感染の有無を確認できます。 感染している場合は、抗ウイルス薬による治療でウイルスの活動を抑え、肝がんへの進行を防ぐことが可能です。 |
| ヘリコバクター・ピロリ菌 | 胃がん | 胃の検査(内視鏡検査など)で感染の有無を調べることができます。 感染が確認された場合、抗菌薬を1週間服用する「除菌治療」によって、胃がんのリスクを大幅に下げることができます。 |
これらの感染症は、多くの場合、自覚症状がないまま進行します。
自治体や職場で実施されるがん検診や健康診断を積極的に活用し、ご自身の感染リスクを確認することが、がんの早期発見と予防に直結します。
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がん予防効果の科学的根拠 サプリメント成分を解説
サプリメントに含まれる特定の成分が、がんの発生リスクを低減する可能性について、世界中で多くの研究が行われています。
しかし、その効果については、成分によって科学的根拠のレベルが大きく異なります。
がん予防効果が期待される可能性のある成分
いくつかのビタミンやミネラル、食品由来の成分については、がん予防との関連性が研究で示唆されています。
ただし、これらの成分もサプリメントで摂取すれば必ずがんを予防できるというわけではなく、あくまで補助的な可能性として捉えることが重要です。
多くの場合、食品からバランス良く摂取することが推奨されています。
ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け骨の健康を維持するために不可欠な栄養素ですが、近年、がん予防との関連でも注目されています。
特に、血中ビタミンD濃度が高いグループでは、大腸がんや乳がんなどの特定のがんの罹患リスクが低いという観察研究の結果が複数報告されています。
メカニズムとしては、ビタミンDが細胞の増殖を抑制したり、細胞死(アポトーシス)を誘導したり、血管の新生を阻害したりする働きが関与していると考えられています。
しかし、サプリメントによる介入試験では、がん予防効果について一貫した結果は得られておらず、現時点ではさらなる研究が待たれる状況です。
ビタミンDは、日光を浴びることで皮膚でも生成されるほか、魚類(サケ、イワシなど)やきのこ類に多く含まれています。
葉酸
葉酸は、細胞の分裂やDNAの合成・修復に不可欠なビタミンB群の一種です。
理論的には、葉酸が不足するとDNAの損傷が修復されにくくなり、がん化につながる可能性が考えられます。
一部の研究では、葉酸の摂取量が多いと大腸がんや膵臓がんのリスクが低下する可能性が示唆されています。
しかし、一方で、既にがん細胞が存在する場合、葉酸がその増殖を助けてしまう可能性も指摘されており、サプリメントでの高用量の摂取については議論が続いています。
ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜、豆類、レバーなど、食品からの適切な摂取が基本となります。
カルシウム
カルシウムは、主に骨や歯の構成成分として知られていますが、細胞の増殖や分化の調節にも関わっています。
複数の研究を統合した解析では、カルシウムの摂取量が多い(特に乳製品から)と、大腸がんのリスクが低下するという関連が報告されています。
これは、カルシウムが腸内で胆汁酸や脂肪酸と結合し、それらが腸の細胞に与える刺激を弱めるためではないかと考えられています。
ただし、サプリメントでの過剰な摂取は、前立腺がんのリスクを高める可能性も指摘されているため、注意が必要です。
食物繊維
食物繊維の摂取が、特に大腸がんの予防に繋がることは、多くの研究で支持されています。
国立がん研究センターの多目的コホート研究(JPHC研究)でも、食物繊維の摂取量が多いグループで大腸がんのリスク低下が見られたと報告されています。
食物繊維は、便の量を増やして発がん物質が腸内にとどまる時間を短くしたり、腸内細菌によって分解されて産生される酪酸などの短鎖脂肪酸が、がん細胞の増殖を抑制したりする働きがあると考えられています。
サプリメントで補うことも可能ですが、野菜、果物、きのこ類、海藻類、全粒穀物など多様な食品から摂取することが、他の栄養素も同時に摂れるため最も効果的です。
イソフラボン
イソフラボンは、大豆や大豆製品に豊富に含まれるポリフェノールの一種です。
女性ホルモンであるエストロゲンと似た構造を持つため、ホルモン依存性のがん(乳がんや前立腺がんなど)に対する影響が研究されています。
日本人を対象とした研究では、みそ汁や豆腐などの大豆製品を日常的に摂取する習慣が、乳がんのリスクを低下させる可能性が示唆されています。
ただし、サプリメントとして高濃度のイソフラボンを長期間摂取した場合の安全性については、まだ十分なデータがありません。
日常の食事に納豆や豆腐などを取り入れるのが良いでしょう。
スルフォラファン
スルフォラファンは、ブロッコリーや特にその新芽であるブロッコリースプラウトに多く含まれる含硫化合物です。
体内の解毒酵素の働きを高めたり、抗酸化作用によって細胞をダメージから守ったりする効果が研究されています。
動物実験や細胞レベルの研究では、がん細胞の増殖を抑制する効果が報告されていますが、ヒトにおいてがんを予防するという質の高い証拠はまだ確立されていません。
今後の研究成果が期待される成分の一つです。
摂取に注意が必要ながん予防関連サプリメント成分
がん予防を期待してサプリメントを摂取したにもかかわらず、特定の条件下では逆にがんのリスクを高めてしまう可能性が、大規模な臨床試験で示された成分もあります。
| 成分名 | リスクが高まる可能性のある対象者 | 報告されているリスク |
|---|---|---|
| βカロテン | 喫煙者、アスベスト(石綿)曝露歴のある方 | 肺がんのリスクが有意に上昇することが複数の大規模臨床試験で確認されています。 |
| ビタミンE | 特に男性(健康な方を含む) | サプリメント(α-トコフェロールとして)の長期的な摂取が前立腺がんのリスクを高める可能性が示唆されています。 |
βカロテン
βカロテンは、体内でビタミンAに変換される抗酸化物質で、にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
食事からの摂取は健康に良いとされています。
しかし、フィンランドやアメリカで行われた大規模な臨床試験では、喫煙者がβカロテンのサプリメントを摂取したところ、摂取しなかったグループに比べて肺がんの発生率が明らかに高くなるという衝撃的な結果が報告されました。
この結果から、喫煙者や過去にアスベストを扱った経験のある方は、βカロテンのサプリメントを絶対に摂取してはいけません。
非喫煙者においても、サプリメントによるがん予防効果は確認されていません。
ビタミンE
ビタミンEも強力な抗酸化作用を持つことから、かつてはがん予防効果が期待されていました。
しかし、アメリカで行われた大規模な予防試験(SELECT試験)では、ビタミンEのサプリメントを摂取したグループで、プラセボ(偽薬)を摂取したグループよりも前立腺がんの発生リスクがわずかに高まるという結果になりました。
これらの結果は、特定の栄養素をサプリメントで単独・高用量に摂取することが、必ずしも体に良い影響を与えるとは限らず、予期せぬリスクをもたらす可能性があることを示しています。
がん予防を考える上では、サプリメントに頼るのではなく、様々な栄養素をバランス良く含む食事を心がけることが何よりも大切です。
サプリメントの利用に不安がある方、ご自身の生活習慣に合わせた予防法について知りたい方は、一度専門家に相談してみることをお勧めします。
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【医師が解説】がん予防サプリメントの正しい選び方と注意点
がん予防を目的としてサプリメントを検討する際には、その効果を過信せず、安全性を最優先に考えることが極めて重要です。
まずはかかりつけ医や専門家に相談する
サプリメントの利用を始める前に、まずかかりつけ医、薬剤師、管理栄養士などの専門家に相談することが最も重要です。
自己判断での摂取は、予期せぬ健康被害につながるリスクがあります。
- 個人の健康状態に合わせるため
既往歴、アレルギーの有無、現在の体調、服用中の医薬品など、個人の状況によって推奨される成分や避けるべき成分は異なります。 - 医薬品との相互作用を避けるため
サプリメントの成分によっては、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)や血圧の薬など、特定の医薬品の効果を強めたり弱めたりすることがあります。 - 適切な情報を提供してもらうため
インターネットや広告には、科学的根拠の乏しい情報や誇大な表現が溢れています。専門家は、科学的根拠に基づいた客観的な情報を提供してくれます。
相談する際は、なぜそのサプリメントを摂りたいのかという目的、現在の食生活や健康状態で気になること、服用中のすべての医薬品や他のサプリメントについて正確に伝えましょう。
品質と安全性が保証された製品を選ぶ
サプリメントは「食品」に分類されるため、医薬品のように厳格な品質基準がすべての製品に義務付けられているわけではありません。
そのため、消費者が自ら品質と安全性の高い製品を見極める必要があります。
その際に役立つのが、第三者機関による認証マークです。
GMP認定マークを確認する
製品を選ぶ際の一つの重要な指標が「GMPマーク」です。
GMP(Good Manufacturing Practice)とは「適正製造規範」のことで、原材料の受け入れから製造、出荷に至るまで、製品が安全に作られ、一定の品質が保たれるようにするための製造工程管理基準です。
GMP認定工場で製造された製品には、以下のようなマークが表示されています。
このマークがある製品は、厳しい品質管理基準をクリアしていることの証であり、製品の品質と安全性を判断する上で信頼できる目印となります。
製品のパッケージなどで確認するようにしましょう。
第三者機関による認証を参考にする
GMPマークの他にも、製品の品質や情報を判断する上で参考になる国の制度があります。
ただし、これらは「がんを予防する効果」を国が保証するものではないことを正しく理解しておく必要があります。
| 制度の名称 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 特定保健用食品 (トクホ) | 食品の持つ特定の保健の目的(例:「お腹の調子を整える」など)について、 有効性や安全性などを国が審査し、消費者庁長官が許可したもの。 | がん予防を目的として許可された製品はありません。 |
| 栄養機能食品 | 特定の栄養成分(ビタミン・ミネラルなど)の補給のために利用される食品で、 国が定めた基準量を満たしていれば、その栄養成分の機能を表示できるもの。 | 個別の審査は不要で、あくまで栄養補給が目的です。 |
| 機能性表示食品 | 事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品。 販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたもの。 | 国が審査・許可したものではありません。 届け出情報は消費者庁のデータベースで誰でも確認できます。 |
これらの制度を理解し、製品情報を多角的にチェックすることが、賢い製品選びにつながります。
過剰摂取のリスクを理解する
「体に良い成分なら、たくさん摂った方が効果も高まるだろう」と考えるのは大きな間違いです。
サプリメントによる栄養成分の過剰摂取は、効果がないばかりか、深刻な健康被害を引き起こす危険性があります。
特に、ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンは体内に蓄積しやすいため、過剰摂取のリスクが高まります。
前の章で解説したように、βカロテンやビタミンEは、過剰に摂取すると特定のがんのリスクを高める可能性が報告されています。
サプリメントを利用する際は、必ず製品に記載されている「1日の摂取目安量」を守ってください。
複数のサプリメントを併用している場合は、成分が重複し、気づかないうちに過剰摂取になっている可能性もあるため、合計の摂取量にも注意が必要です。
がん治療中のサプリメント摂取は自己判断しない
現在がんの治療を受けている方、あるいは過去に治療経験がある方がサプリメントを利用する場合は、特に慎重な判断が求められます。
がん治療中の方が自己判断でサプリメントを摂取することは絶対に避けてください。
サプリメントに含まれる成分が、抗がん剤や放射線治療といった標準治療の効果に影響を及ぼす可能性があるからです。
例えば、抗酸化作用の強いサプリメントが、がん細胞を攻撃する治療の効果を弱めてしまったり、予期せぬ副作用を招いたりするケースが報告されています。
「天然由来だから安心」「健康食品だから大丈夫」といった安易な考えは禁物です。
治療中に何らかのサプリメントの利用を考えた場合は、必ず事前に主治医や薬剤師に相談し、許可を得てからにしてください。
患者さんの安全を守り、治療効果を最大限に高めるために、専門家との連携が不可欠です。
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まとめ
がん予防において、サプリメントだけで効果を期待することはできません。
最も重要なのは、禁煙、節度のある飲酒、バランスの取れた食事、適度な運動といった健康的な生活習慣です。
一部のサプリメント成分にはがん予防の可能性が研究されていますが、科学的根拠は限定的であり、過剰摂取はかえって健康を害するリスクもあります。
サプリメントの利用を検討する際は、GMP認定マークなどを参考に安全な製品を選び、必ず事前にかかりつけ医や専門家に相談しましょう。



