スクリーニング検査とは?種類や費用、精密検査との違いをわかりやすく解説

スクリーニング検査

「スクリーニング検査」という言葉は知っていても、精密検査との違いや具体的な種類、費用について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、スクリーニング検査の目的と重要性をはじめ、がん検診や特定健診、妊婦健診など代表的な検査の種類と内容をわかりやすく解説します。

スクリーニング検査は、自覚症状がないうちに病気のリスクを早期に発見し、健康な生活を守るために非常に重要です。

ご自身の年齢や性別、リスクに合った検査を選ぶための知識を得て、健康管理にお役立てください。

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目次

スクリーニング検査とは 無症状のうちに病気のリスクを見つける検査

スクリーニング検査とは、自覚症状のない健康な人を対象に、特定の病気にかかっている可能性が高い人を見つけ出すための「ふるい分け」検査です。

多くの人が受ける健康診断やがん検診などがこれにあたり、病気を早期に発見し、適切な治療へとつなげることを主な目的としています。

あくまで病気の「可能性」を見つけるための検査であり、それだけで病名を特定するものではありません。

精密検査との明確な違い

スクリーニング検査で「陽性」や「要精密検査」という結果が出ても、病気であると確定したわけではありません。

より詳しく調べるために行われるのが「精密検査」です。両者の違いを正しく理解しておくことが重要です。

項目スクリーニング検査精密検査(確定診断)
目的病気の疑いがある人を見つける(ふるい分け)病気の有無や進行度を正確に診断する
対象自覚症状のない特定の集団スクリーニング検査で異常が見つかった人、自覚症状がある人
結果の解釈陽性=病気の「疑い」あり陽性/陰性=病気の「確定」

スクリーニング検査は、いわば一次的なチェックの役割を担います。

この検査で異常の可能性が指摘された場合に、初めて精密検査に進み、最終的な診断が下されます。

スクリーニング検査の目的と重要性

スクリーニング検査の最大の目的は、病気の自覚症状がない段階でその芽を早期に発見し、早期治療を開始することにあります。

がんをはじめとする多くの病気は、症状が現れてからでは進行しているケースが少なくありません。

早期に発見できれば、それだけ治療の選択肢が広がり、体への負担が少ない治療法を選べる可能性が高まります。

例えば、厚生労働省が推進するがん検診は、科学的根拠に基づき死亡率を減少させる効果が期待できる代表的なスクリーニング検査です。

早期発見・早期治療は、治療期間の短縮や医療費の軽減、そして何よりも救命率の向上に直結するため、定期的にスクリーニング検査を受けることは非常に重要です。

【種類別】代表的なスクリーニング検査の内容

スクリーニング検査には、発見したい病気や対象者によって様々な種類があります。

ここでは、代表的なスクリーニング検査を「がん」「生活習慣病」「母子」の3つのカテゴリに分けて、それぞれの検査内容や特徴を解説します。

がんの早期発見を目的とするスクリーニング検査

がんのスクリーニング検査は、がんによる死亡率を減少させることを目的に、国が推奨する検診(対策型検診)が自治体主体で実施されています。

自覚症状がない段階でがんを早期に発見し、治療につなげることが重要です。

国が推奨する5つのがん検診の概要は以下の通りです。

がんの種類主な検査方法対象年齢受診間隔
胃がん胃部X線検査(バリウム検査)または胃内視鏡検査(胃カメラ)50歳以上2年に1回
大腸がん便潜血検査(2日法)40歳以上年1回
肺がん胸部X線検査、喀痰細胞診(特定の喫煙者対象)40歳以上年1回
乳がんマンモグラフィ(乳房X線検査)40歳以上2年に1回
子宮頸がん子宮頸部の細胞診、HPV検査20歳以上2年に1回

胃がん検診

胃がん検診では、バリウムを飲んでレントゲン撮影を行う「胃部X線検査」か、口や鼻からカメラを挿入して胃の内部を直接観察する「胃内視鏡検査」のいずれかを選択します。

粘膜の凹凸や微細な変化を捉え、がんやポリープの早期発見を目指します。

大腸がん検診

自宅で2日分の便を採取し、便に血液が混じっていないかを調べる「便潜血検査」が一般的です。

大腸がんやポリープがあると、目に見えない微量の出血が起こることがあり、それを検出します。

身体的負担が少なく、食事制限も必要ありません。

肺がん検診

主に胸部X線(レントゲン)検査が行われます。 これにより、肺の奥にできるがんの影を見つけます。

また、喫煙指数(1日の本数×年数)が高いなど、特定の条件に当てはまる人は、痰を採取してがん細胞の有無を調べる「喀痰細胞診」を併せて行います。

乳がん検診

乳房を専用の装置で挟み、X線撮影を行う「マンモグラフィ」が主な検査方法です。

しこりとして触れる前の、石灰化した微小ながんの発見に有効です。 検査と併せて問診や視触診が行われることもあります。

子宮頸がん検診

子宮の入り口(頸部)をブラシなどでこすり、細胞を採取して異常がないか顕微鏡で調べる「細胞診」が基本です。

痛みはほとんどなく、短時間で終わります。 がんになる前の「前がん病変」の段階で見つけることが可能です。

また、がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を調べるHPV検査も行われることがあります。

生活習慣病を予防するスクリーニング検査

高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は、自覚症状がないまま進行し、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気につながるリスクがあります。

定期的な検査で身体の状態を把握し、生活習慣の改善につなげることが予防の鍵となります。

特定健診(メタボ健診)

40歳から74歳までの公的医療保険加入者を対象とした健康診断で、「メタボ健診」とも呼ばれます。

内臓脂肪型肥満(メタボリックシンドローム)に着目した検査項目が特徴で、腹囲測定や血液検査(血糖、脂質)、血圧測定などが行われます。

生活習慣病の発症を未然に防ぐことを目的としています。

一般健康診断

労働安全衛生法に基づき、事業者が従業員に対して実施する定期健康診断などがこれにあたります。

検査項目は特定健診と重なる部分も多いですが、胸部X線検査や視力・聴力検査など、より広範な項目が含まれることが一般的です。

会社員の場合、40歳以上であれば定期健康診断を受けることで特定健診を受けたことになります。

母子の健康を守るスクリーニング検査

妊娠から出産、そして赤ちゃんの成長過程において、母子ともに健康な状態を保つためのスクリーニング検査が行われます。

妊婦健診

妊娠期間中、母体と胎児の健康状態を確認するために定期的に行われる一連の検査です。

健診ごとに体重測定、血圧測定、尿検査などを行い、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの早期発見に努めます。

また、超音波検査で胎児の発育を確認したり、血液検査で感染症の有無を調べたりします。

新生児マススクリーニング検査

生後4〜6日の赤ちゃんを対象に、かかとからごく少量の血液を採取して行われる検査です。

フェニルケトン尿症などの先天性代謝異常や、先天性甲状腺機能低下症といった、生まれつきの病気を早期に発見することを目的としています。

早期に発見し治療を開始することで、知的障害などの発症を防ぐことができます。

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おすすめのスクリーニング検査

自治体や職場で受ける健康診断やがん検診のほかにも、近年では自宅で手軽に病気のリスクを調べられる検査キットが登場しています。

唾液や尿などを採取して郵送するだけで、遺伝的な疾患リスクや、現在のがんのリスクの可能性を知ることが可能です。

ここでは、注目のスクリーニング検査サービスを3つご紹介します。

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ChatGENE PRO

「ChatGENE PRO(チャットジーンプロ)」は、株式会社KEAN Healthが提供する自宅でできる遺伝子検査キットです。

唾液を採取して郵送するだけで、がんや生活習慣病など約500項目もの幅広い疾患リスクや体質に関する遺伝的傾向を知ることができます。

検査結果は一生変わらない遺伝情報に基づくため、一度検査を受ければ、将来の健康管理に長く役立てることが可能です。

項目内容
検査対象がん(33種)、一般疾患(132種)、体質(235種)など約500項目
検査方法唾液の採取・郵送
特徴・自宅で完結し、痛みがない
・がんや生活習慣病など、包括的な疾患リスクがわかる
・祖先のルーツ解析も可能

GeneLife

「GeneLife(ジーンライフ)」は、ジェネシスヘルスケア株式会社が提供する国内最大手の遺伝子検査サービスです。

唾液による簡単な検査で、がんや生活習慣病などの疾患リスク、肥満タイプや肌質といった体質まで、包括的に分析します。

ベストセラーの「Genesis2.0 Plus」では約360項目を一度に調べることができ、自分の遺伝的傾向に基づいた生活習慣の見直しに繋げられます。

項目内容
検査対象約360項目(疾患リスク、体質、肥満タイプ、肌タイプなど)
検査方法唾液の採取・郵送
特徴・目的別の多様なキットが存在(ダイエット、肌質など)
・検査結果はアプリで確認でき、継続的な健康管理に役立つ
・遺伝的傾向に合わせた具体的なアドバイスを提供

N-NOSE

「N-NOSE(エヌノーズ)」は、株式会社HIROTSUバイオサイエンスが開発した、線虫という生物の嗅覚を利用した世界初のがん一次スクリーニング検査です。

尿を少量採取して提出するだけで、ステージ0やⅠといった早期がんを含む全身23種のがんリスクを調べることができます。

痛みや食事制限がなく、身体的な負担が少ない手軽さが大きな特徴です。

項目内容
検査対象全身のがんリスク(胃、大腸、肺、乳、すい臓がんなど23種に対応)
検査方法尿の採取・郵送
特徴・線虫の嗅覚を利用したユニークな検査法
・ステージⅠの早期がんにも反応
・一度の検査で全身のがんリスクを網羅的に評価

これらの検査は、病気の確定診断を行うものではなく、あくまでリスクの可能性を発見するためのものです。

検査結果やご自身の健康に関して不安な点があれば、専門家へのご相談もご検討ください。

どのスクリーニング検査を受ければよいかお悩みの方へ

ご自身の健康状態を把握し、病気の早期発見につなげるためには、定期的なスクリーニング検査が重要です。

しかし、多くの種類があるため「自分はどの検査を受ければ良いのだろう?」と迷う方も少なくありません。

ここでは、年齢や性別、個々のリスクに応じた検査の選び方について解説します。

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年齢や性別、リスクに応じた検査の選び方

推奨されるスクリーニング検査は、年齢や性別によって異なります。

まずは、厚生労働省などが指針を示す、公的ながん検診や特定健診を基本に考えるのが良いでしょう。

以下に、年代・性別ごとに推奨される代表的な検査をまとめました。ご自身の状況と照らし合わせて、受けるべき検査の参考にしてください。

年代推奨される主な検査(男女共通)推奨される主な検査(女性)
20代・30代・一般健康診断(会社の健康診断など)・子宮頸がん検診(20歳から2年に1回) ※30代後半からは乳がんのリスクも上がり始めるため、セルフチェックの習慣や、リスクに応じた検診の検討が推奨されます。
40代・特定健診(メタボ健診、40歳~74歳が対象) ・肺がん検診(年1回)・大腸がん検診(年1回)上記に加えて・乳がん検診(マンモグラフィ、2年に1回)・子宮頸がん検診(2年に1回)
50代以上・特定健診(メタボ健診)・肺がん検診(年1回)・大腸がん検診(年1回)・胃がん検診(2年に1回)上記に加えて・乳がん検診(マンモグラフィ、2年に1回)・子宮頸がん検診(2年に1回)

【リスクに応じた検査の検討】

上記の検査に加えて、ご自身の生活習慣や家族歴(血縁者に特定の病気にかかった人がいるか)などのリスク要因に応じて、追加で検査を検討することも大切です。

例えば、喫煙習慣のある方は肺がんのリスクが高いため、定期的な肺がん検診が特に重要です。

また、血縁者に乳がんや大腸がんにかかった方がいる場合は、推奨年齢より早く検診を開始したり、より専門的な検査を受けたりすることが勧められる場合があります。

詳しくはかかりつけ医にご相談ください。

検査結果や健康に関するご不安はご相談ください

スクリーニング検査は、あくまで病気のリスクを見つけるための「ふるい分け」の検査です。

検査結果で「要精密検査」と判定された場合は、決して「がんだ」と決まったわけではありません。

より詳しく調べるためのサインと捉え、必ず専門の医療機関で精密検査を受けてください。早期発見・早期治療の絶好の機会です。

また、「どの検査を受けたら良いか具体的に相談したい」「検査結果の見方がよくわからない」「日々の生活習慣で気になることがある」など、健康に関するご不安やお悩みがありましたら、一人で抱え込まずに専門家にご相談ください。

かかりつけ医はもちろん、オンラインで気軽に相談できるサービスもございます。

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まとめ

スクリーニング検査は、自覚症状がない段階で病気のリスクを発見するための重要な手段です。

病気の疑いがある人を見つけ出す「ふるい分け」が目的であり、確定診断を行う精密検査とは役割が異なります。

がん検診や特定健診など、目的や対象に応じた様々な種類が存在します。

ご自身の年齢や性別、健康上のリスクを考慮し、定期的に適切なスクリーニング検査を受けることが、健康維持と病気の早期発見につながります。

どの検査を受ければよいか迷う場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

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