日本のがん保険の加入率は〇%!データからわかる年代別の必要性と選び方

「自分はがん保険に入るべき?」と悩むとき、周りの加入率は気になる指標です。

この記事では生命保険文化センターの最新データを基に、年代・性別ごとのリアルな加入率を解説します。

2人に1人ががんに罹患する現代では、高額な治療費に公的保険だけで備えるのは難しく、がん保険の重要性は増しています。

データからご自身の年代に合った必要性を判断し、後悔しない保険を選ぶための知識が身に付きます。

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目次

日本におけるがん保険の加入率はどのくらい?最新データで解説

「自分はがん保険に入るべき?」「周りの人はどのくらい加入しているの?」と疑問に思っていませんか。

がん保険の必要性を考える上で、まず客観的なデータとして現状の加入率を知ることは非常に重要です。

この章では、信頼性の高い公的な調査データを基に、日本のがん保険の加入率を「全体」「年代別」「性別・年収別」といった様々な角度から詳しく解説します。

ご自身の状況と照らし合わせながら、がんへの備えを考える第一歩としてお役立てください。

生命保険文化センターの調査から見る全体の加入率

まず、日本全体のがん保険の加入状況を見てみましょう。

公益財団法人 生命保険文化センターが3年ごとに実施している「生命保険に関する全国実態調査」の最新版(2021年度)によると、がん保険またはがん特約の世帯加入率は46.7%です。

この数字は、日本の約2世帯に1世帯が、がんに備えるための保険に加入していることを示しています。

多くの人が、がんのリスクを認識し、民間の保険で備えようとしていることがわかります。

また、個人ベースでの加入率を見ると、「がん保険」に加入している人は24.2%、「がん特約(医療保険や生命保険に付加する形)」で備えている人は18.6%でした。

これらを合わせると、個人のがん保障への加入率は42.8%となります。

(出典:公益財団法人 生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」

【年代別】がん保険の加入率

がん保険の加入率は、年代によって大きく異なります。

がんを身近に感じる度合いや、ライフステージの変化が加入のきっかけになることが多いためです。

ここでは、同じく生命保険文化センターの調査から、年代別の加入率(がん保険・がん特約の合計)を見ていきましょう。

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年代がん保険・がん特約 加入率
20歳代24.6%
30歳代43.1%
40歳代53.0%
50歳代55.0%
60歳代52.1%
70歳以上42.8%

(出典:公益財団法人 生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」より作成)

この表から、加入率は40代・50代でピークを迎え、全体の半数以上が加入していることがわかります。

これは、がんの罹患率が上昇し始める年代と重なっており、リスクを現実的に捉える人が増えるためと考えられます。

各年代の詳しい状況を掘り下げてみましょう。

20代のがん保険加入率

20代の加入率は24.6%と、全年代で最も低い水準です。この年代では、まだがんを自分事として捉えにくく、健康への関心も比較的低い傾向にあります。

また、収入が安定していなかったり、他の支出を優先したりするため、保険料の支払いを後回しにするケースも多いでしょう。

30代のがん保険加入率

30代になると加入率は43.1%と、20代から倍近くに急増します。

結婚、出産、住宅購入といったライフイベントを機に、家族への責任感から保障の必要性を感じ始める人が増える時期です。

また、会社の健康診断などで自身の健康状態を意識する機会が増えることも、加入を後押しする一因と考えられます。

40代のがん保険加入率

40代の加入率は53.0%となり、初めて半数を超えます。

40代は男女ともにがんの罹患率が上昇し始める年代であり、がんがより身近な病気として認識され始めます。

親世代ががんを患うのを見たり、同僚や友人が闘病したりする話を聞く機会も増え、具体的なリスクとして備えを検討する人が多くなります。

50代のがん保険加入率

50代の加入率は55.0%と、全年代で最も高くなります。がんの罹患リスクがさらに高まり、定年や老後の生活設計を具体的に考える中で、健康への不安が大きくなる時期です。

治療費による家計への影響を最小限に抑えたいという意識が、高い加入率につながっていると言えるでしょう。

60代以上のがん保険加入率

60代の加入率は52.1%、70代以上では42.8%と、ピークを過ぎて減少傾向に転じます。

これは、退職などに伴う保険の見直しや、保険料が年齢とともに高くなるため新規加入が難しくなること、あるいはすでに必要な保障を確保し終えている人が増えることなどが理由として考えられます。

【性別・年収別】がん保険加入率の詳細データ

がん保険への加入傾向は、性別や年収によっても違いが見られます。

より多角的に現状を把握するために、これらのデータも確認しておきましょう。

まず性別で見ると、生命保険文化センターの同調査では、世帯主の性別ごとのデータが示されています。

世帯主が男性の場合の加入率が46.1%であるのに対し、女性の場合は50.3%と、女性世帯主の方がやや高い傾向にあります。

これは、女性特有のがん(乳がん、子宮がんなど)への意識の高さが影響している可能性があります。

次に、世帯年収別の加入率を見てみましょう。

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世帯年収がん保険・がん特約 加入率
200万円未満28.4%
200~300万円未満35.1%
300~400万円未満41.4%
400~500万円未満46.8%
500~600万円未満51.9%
600~700万円未満55.1%
700~1000万円未満57.8%
1000万円以上62.4%

(出典:公益財団法人 生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」より作成)

このデータからは、世帯年収が上がるほど、がん保険の加入率も高くなるという明確な相関関係が見て取れます。

経済的な余裕があるほど、将来のリスクに備えるための保険料を捻出しやすいことが主な理由と考えられます。

一方で、年収が低い世帯ほど、万が一の際の経済的ダメージは大きくなるため、公的制度を理解した上で、自分に合った保険での備えを検討する必要があると言えるでしょう。

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がん保険の加入率から考える がんに備える重要性

がん保険の加入率データを見ると、多くの方がその必要性を感じていることがわかります。

しかし、まだ加入していない方や、なぜ必要なのか具体的にイメージできていない方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、統計データに基づきながら、がんという病気がいかに身近で、経済的な備えがなぜ重要なのかを掘り下げて解説します。

2人に1人ががんになる時代の罹患リスク

「自分はがんにならないだろう」と考えている方もいるかもしれませんが、現代の日本ではがんは決して他人事ではありません。

最新の統計データによると、生涯のうちにがんと診断される確率は、男性で65.5%、女性で51.2%と報告されています。

これは、実に「2人に1人」が一生のうちに一度はがんに罹患する計算になります。

このデータは、国立がん研究センターがん情報サービスの「最新がん統計」によるもので、非常に信頼性の高い情報です。

年齢が上がるにつれて罹患率は上昇し、特に40代以降からそのリスクは急激に高まります。

がん保険の加入率が40代、50代で高くなるのは、この罹患リスクの高まりを多くの方が実感し始めるからに他なりません。

参考:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」

がん治療にかかる費用はいくら?自己負担額の実態

がんに備えるうえで最も気になるのが、治療にどれくらいの費用がかかるかという点でしょう。

がんの治療法は手術、放射線治療、薬物療法(抗がん剤治療など)と多岐にわたり、治療が長期化することも少なくありません。

それに伴い、経済的な負担も大きくなる傾向があります。

公益財団法人 生命保険文化センターの調査によると、入院時の自己負担費用の平均は20.7万円ですが、これはあくまで平均値です。

がんの場合、治療が長期化したり、先進医療を受けたりすることで、費用はさらに高額になる可能性があります。

また、治療費そのもの以外にも、見落としがちな費用が発生します。

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費用の種類内容備考
差額ベッド代個室や少人数の病室を希望した場合にかかる費用。1日あたり平均6,614円(※)というデータもあり、入院が長引くと高額になります。
先進医療の技術料公的医療保険の対象外となる先進的な医療技術にかかる費用。全額自己負担となり、中には数百万円かかる治療法もあります。
食事療養費・生活療養費入院中の食事代や光熱水費の一部。標準的な金額が定められていますが、自己負担が必要です。
交通費・宿泊費遠方の病院へ通院するための交通費や、家族が付き添うための宿泊費。特に地方在住の方や、専門的な治療を求めて遠方の病院へ通う場合に負担が大きくなります。
その他ウィッグや補正下着の購入費、サプリメント代、緩和ケア関連費用など。QOL(生活の質)を維持するために必要となる費用です。

※参考:厚生労働省「主な選定療養に係る報告状況」

さらに、治療に専念するために休職や退職を余儀なくされれば、収入が大幅に減少する「逸失収入」のリスクも考えなければなりません。

治療費という「支出の増加」と、収入減という「収入の減少」が同時に起こることで、家計に深刻なダメージを与える可能性があるのです。

公的保険だけでは不十分?高額療養費制度の限界

「日本には高額療養費制度があるから、医療費が高額になっても安心だ」と考えている方も多いでしょう。

確かに、高額療養費制度は、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額が支給される非常に優れた制度です。

しかし、この制度ですべての医療関連費がカバーされるわけではない、という点が重要なポイントです。

高額療養費制度には、対象となる費用とならない費用があります。

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対象になる費用対象にならない費用
保険適用される診療(手術、投薬、検査など)にかかる自己負担分(原則3割)先進医療にかかる技術料
差額ベッド代
入院時の食事代の一部
保険適用外の自由診療、海外での治療費
交通費、雑費など

このように、高額療養費制度はあくまで「保険適用の診療」に対する自己負担を軽減するものであり、先進医療の技術料や差額ベッド代といった費用は全額自己負担となります。

がん治療では、より効果的な治療法を求めて先進医療を選択するケースや、プライバシーや心身の安静のために個室を希望するケースも少なくありません。

公的医療保険は医療費負担を軽減する土台として非常に重要ですが、それだけではカバーしきれない範囲が存在します。

がん保険は、この公的保険では足りない部分を補い、治療の選択肢を広げ、経済的な不安なく治療に専念するためのお守りとして、その必要性が高まっているのです。

ご自身の年収や家族構成によって、どれくらいの備えが必要かは異なります。

より具体的なシミュレーションや、最適な保険プランについて知りたい方は、保険のプロに相談してみることをおすすめします。

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【年代別】がん保険の必要性はいつから高まる?

がん保険の加入率は年代によって差がありますが、それは年代ごとにがんに対するリスクやライフステージが異なるためです。

では、具体的に何歳ごろからがん保険の必要性が高まるのでしょうか。

ここでは、年代別のリスクとライフステージの変化を踏まえ、がん保険を検討すべきタイミングについて解説します。

自分はいつから備えるべきか、考えるきっかけにしてください。

20代・30代のがん保険の考え方

20代・30代では、がんの罹患率は他の年代に比べて低い傾向にあります。

しかし、リスクがゼロというわけでは決してありません。特に女性の場合、20代後半から子宮頸がん、30代から乳がんの罹患率が上昇し始めます。

この年代のがん保険を考える上で最も重要なポイントは、「若くて健康なうちに、割安な保険料で一生涯の保障を確保できる」という点です。

一般的に、がん保険は加入時の年齢が若いほど月々の保険料は安く設定されます。

終身タイプのがん保険に加入すれば、その割安な保険料のまま保障を一生涯継続できるのです。

また、20代・30代は就職、結婚、出産などライフイベントが多く、社会的にも経済的にも基盤を築いている大切な時期です。

十分な貯蓄がないケースも多く、もしがんに罹患した場合、治療費による経済的ダメージは計り知れません。

治療のためにキャリアを中断せざるを得なくなる可能性も考慮すると、万が一の際の経済的な支えとして、がん保険は心強い存在となります。

結論として、20代・30代のがん保険は「まだ早い」と考えるのではなく、将来への賢い投資と捉えることができます。

手頃な保険料で基本的な保障を確保し、将来のリスクに備えておくことを強くおすすめします。

40代・50代にがん保険の必要性が高まる理由

40代・50代は、男女ともにがんの罹患率が急激に上昇する年代です。

国立がん研究センターの最新がん統計によると、がんの罹患率は50歳前後から急速に高まることが示されています。

(出典:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」

この年代は「働き盛り」であり、家庭においても住宅ローンや子どもの教育費など、支出がピークを迎える時期です。

一家の大黒柱ががんに罹患し、治療のために休職や離職を余儀なくされた場合、収入が途絶えるリスクは家計に深刻な影響を及ぼします。

以下の表は、40代・50代が直面するリスクと、がん保険が果たす役割をまとめたものです。

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直面するリスクがん保険が果たす役割
がん罹患率の急上昇がんと診断された時点でまとまった一時金(診断給付金)を受け取ることで、当面の治療費や生活費に充てられる。
社会的・家庭的責任の増大
(住宅ローン、教育費など)
収入減少分を補填し、ローンの支払いや教育費など、家計への影響を最小限に抑える。
治療と仕事の両立の難しさ経済的な不安を解消し、安心して治療に専念できる環境を整える。通院保障があれば、仕事を続けながらの治療も支えになる。

このように、40代・50代はがん罹患のリスクと経済的リスクが最も高まる年代です。

もし、まだがん保険に加入していないのであれば、最優先で検討すべきと言えるでしょう。

すでに加入している場合でも、現在の医療事情(通院治療の増加など)に合わせて保障内容が十分か、見直しを行うことをおすすめします。

60代以降のがん保険加入と見直し

60代以降は、生涯で最もがん罹患率が高くなる年代です。多くの方が定年退職を迎え、主な収入源が公的年金になるなど、ライフスタイルが大きく変化します。

この年代のがんへの備えは、「新規加入」と「加入済み保険の見直し」の2つの側面から考える必要があります。

60代からの新規加入

60代から新たにがん保険に加入する場合、年齢的に保険料は高額になります。

また、何らかの持病があると加入できる保険が限られるケースも少なくありません。

しかし、罹患リスクが最も高い時期であるため、貯蓄に不安がある方にとっては、保険で備える価値は十分にあります。

最近では、持病がある方でも加入しやすい「引受基準緩和型」のがん保険も増えています。

保険料は割高になりますが、選択肢の一つとして検討してみるとよいでしょう。

加入済み保険の見直し

60代以降で最も重要なのは、現在加入している保険の「見直し」です。チェックすべきポイントは以下の通りです。

  • 保障はいつまで続くか(保険期間)
    保険期間が80歳までなど、一定期間で終了する「定期タイプ」ではありませんか?

    人生100年時代においては「終身保障」が基本です。
  • 保障内容は古くないか
    昔のがん保険は「入院」が保障の中心でした。

    しかし、現在は手術技術の進歩や抗がん剤治療の変化により、「通院」での治療が主流です。

    ご自身の保険が通院治療をしっかりカバーできているか確認しましょう。
  • 保険料は負担になっていないか
    年金生活において、現役時代と同じ保険料を払い続けることが家計を圧迫していないか見直すことも大切です。

    保障内容を少し抑える「減額」や、不要な特約を外すことで、保険料を安くできる場合があります。

退職という節目は、保険を見直す絶好のタイミングです。

ご自身の健康状態や貯蓄額、そしてこれからのライフプランに合わせて、保障内容を最適化しましょう。

どの年代であっても、がんへの備えは早すぎるということはありません。

しかし、ご自身の状況によって必要な保障は異なります。もし、自分に合った保障がどのようなものか判断に迷う場合は、保険のプロに相談してみるのも一つの方法です。

あなたのライフプランに合わせた最適な提案を受けてみてはいかがでしょうか。

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後悔しないがん保険の選び方 5つのポイント

がん保険の加入率や年代別の必要性を理解したところで、次に重要になるのが「自分に合ったがん保険をどう選ぶか」です。

がん保険は商品によって保障内容が大きく異なり、安易に選ぶと「いざという時に役に立たなかった」と後悔しかねません。

ここでは、がん保険選びで失敗しないための5つの重要ポイントを、優先順位の高い順に解説します。

ポイント1 保障の主役「診断給付金(一時金)」を重視する

がん保険選びで最も重視すべきなのが「診断給付金(がん診断一時金)」です。

がんと診断が確定した際に、まとまったお金を一時金として受け取れる保障で、使い道が自由なため、治療費だけでなく、当面の生活費や収入減少の補てんなど、幅広い用途に充てることができます。

近年の医療技術の進歩により、がん治療は入院から通院へとシフトしています。

入院せずに行う薬物療法や放射線治療も増えているため、入院・通院日数に応じて給付される保障だけでは、実態に合わないケースも少なくありません。

だからこそ、治療方針に左右されずに受け取れる診断給付金の価値が高まっているのです。

診断給付金を検討する際は、以下の2点を必ず確認しましょう。

支払われる金額はいくらに設定するか

診断給付金の金額は、50万円、100万円、200万円など、自分で設定できます。

一般的には、年収の半分から1年分程度を目安に設定すると、治療に専念しやすくなると言われています。

がんの治療費や、治療中の収入減少をカバーできる金額を想定して、家計とのバランスを見ながら決めましょう。

支払条件はどうなっているか

「がんと診断されたら、もらえる」という点は共通ですが、その詳細な条件は保険商品によって異なります。

特に重要なのが「上皮内新生物」の扱いです。

  • 上皮内新生物の保障
    がん細胞が臓器の表面(上皮内)にとどまっている初期のがんを指します。

    通常の「悪性新生物(がん)」に比べて治療費が抑えられる傾向にあるため、保険商品によって保障内容が異なります。

    上皮内新生物も悪性新生物と同額が支払われるのか、10%や50%などに減額されるのか、あるいは保障の対象外なのかは、必ず確認してください。
  • 複数回支払いの条件
    がんは再発や転移のリスクもあります。

    2回目以降の診断給付金が支払われる条件も重要です。

    「1年に1回」「2年に1回」を限度に支払われる商品が主流ですが、その際に「入院」や「手術」を条件とするものもあれば、診断確定のみで支払われるものもあります。

    複数回の保障を手厚くしたい場合は、支払い条件が緩やかな商品を選ぶと安心です。
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保障パターンメリットデメリット
悪性新生物と同額を保障初期のがんでも手厚い保障が受けられるため安心感が最も高い。一般的に保険料は高くなる傾向がある。
減額して保障(10%〜50%など)最低限の保障は確保しつつ、保険料を抑えることができる。治療内容によっては自己負担が大きくなる可能性がある。
保障の対象外保険料を最も安く抑えられる。上皮内新生物と診断された場合、診断給付金は受け取れない。

ポイント2 入院・通院保障の適用範囲を確認する

診断給付金と並んで基本となるのが、入院や通院に対する保障です。

厚生労働省の「令和2年(2020)患者調査の概況」によると、がん(悪性新生物)の平均在院日数は19.6日となっており、短期化が進んでいます。

一方で、退院後の通院治療は長期化する傾向にあります。

この実態に合った保障を選ぶことが大切です。

  • 入院給付金
    最近のがん保険では、入院日数を無制限で保障するタイプが主流です。

    長期入院のリスクにもしっかり備えられるため、日数無制限のものを選ぶのが基本です。
  • 通院給付金
    通院保障は、支払い条件が商品によって大きく異なります。

    チェックすべきは、「入院後の通院」だけが対象か、「入院を伴わない通院」も対象になるかという点です。

    手術をせず、抗がん剤治療や放射線治療のために通院するケースも増えているため、入院の有無にかかわらず保障されるタイプの方が、より現代の治療スタイルに合っていると言えるでしょう。

ポイント3 「先進医療特約」はつけるべきか

先進医療とは、公的医療保険の対象外となる高度な医療技術で、その技術料は全額自己負担となります。

例えば、がん治療で用いられる陽子線治療や重粒子線治療は、300万円前後の高額な費用がかかります。

「先進医療特約」は、この技術料を保障する特約です。

実際に先進医療を受ける確率は決して高くはありませんが、月々100円〜数百円程度のわずかな保険料で、数百万円にもなりうる高額なリスクに備えられるため、「お守り」として付加しておくことを強くおすすめします。

多くの保険会社で、通算2,000万円までを保障上限としています。

なお、対象となる先進医療技術は随時見直されるため、最新の情報は厚生労働省のウェブサイトで確認できます。

参照:厚生労働省「先進医療の概要について」

ポイント4 保険期間と払込期間を決める

がん保険には、保障が続く「保険期間」と、保険料を支払う「払込期間」があります。

それぞれの特徴を理解し、ご自身のライフプランに合わせて選びましょう。

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種類特徴向いている人
保険期間
(保障が続く期間)
終身タイプ保障が一生涯続く。高齢になってからのがんリスクにも備えられるが、定期タイプより保険料は割高。一度加入したら、生涯にわたって安心を得たい人。
定期タイプ10年、20年など一定期間を保障。保険料は割安だが、更新時に保険料が上がり、上限年齢を超えると更新できない場合がある。子育て期間など、特定の期間だけ保障を手厚くしたい人。
払込期間
(保険料を支払う期間)
終身払保障が続く限り、一生涯保険料を支払う。月々の保険料負担は軽いが、長生きすると総支払額は多くなる。月々の保険料をできるだけ抑えたい人。
短期払(有期払)60歳、65歳など、決まった年齢や期間で支払いを終える。老後の負担はないが、月々の保険料は高くなる。収入のある現役時代に、保険料の支払いを終えておきたい人。

一般的には、がん罹患率が高まる高齢期にも備えられる「終身保障」を選び、家計の状況に合わせて払込期間(終身払 or 短期払)を選択するのがおすすめです。

ポイント5 女性特有のがんへの備えも忘れずに

女性の場合、乳がんや子宮がんといった女性特有のがんへの備えも重要です。

国立がん研究センターの統計によると、特に乳がんは30代から増え始め、40代後半から60代後半でピークを迎えます。

これは、他の多くのがんが加齢とともに罹患率が上昇するのとは異なる特徴です。

参照:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」

このリスクに備えるため、以下の保障を検討しましょう。

  • 女性疾病特約
    女性特有のがん(乳がん、子宮がん、卵巣がんなど)で入院した場合などに、通常のがん保障に加えて給付金が上乗せされる特約です。

    がん以外の女性特有の病気(子宮筋腫など)も保障対象となる商品が多く、女性にとって心強い備えとなります。
  • 乳房再建の保障
    乳がんの治療で乳房を切除した場合、乳房再建術を受けることがあります。

    この手術費用を保障する給付金が付いているがん保険もあります。

    公的保険が適用される術式もありますが、より整容性(見た目の美しさ)を追求すると自由診療となり高額になるケースもあるため、保険で備えておくと選択肢が広がります。

特に20代〜40代の女性は、女性特有のがんに対する保障が手厚いかを必ずチェックしましょう。

これらの5つのポイントを押さえることで、ご自身の年齢やライフステージ、価値観に合ったがん保険を見つけることができます。

もし保険選びに迷ったら、複数の保険商品を比較検討したり、専門家であるファイナンシャル・プランナーに相談したりするのも有効な手段です。

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タイプ別おすすめのがん保険を紹介

がん保険の必要性を感じても、「たくさんありすぎて、どれを選べば良いかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ご自身の状況や希望に合わせて選べるように、「保険料」「保障内容」「健康状態」という3つのタイプ別におすすめのがん保険の考え方と特徴を解説します。

ご自身がどのタイプに当てはまるか考えながら、最適なプランを見つけるための参考にしてください。

保険料を抑えたい方向けのがん保険

「万が一の備えは欲しいけれど、毎月の保険料はなるべく安くしたい」と考える20代・30代の方や、家計への負担を最小限にしたい方には、保障内容を絞ったシンプルなプランがおすすめです。

保険料を抑えるためのポイントは、保障の核となる「診断給付金(一時金)」に重点を置き、その他の特約を厳選することです。

また、インターネット申込専用のダイレクト型保険は、人件費などのコストが削減されているため、代理店経由の保険に比べて保険料が割安な傾向にあります。

保険料重視型の特徴

  • 保障内容がシンプル(診断給付金がメイン)
  • インターネット申込で保険料が割安な場合が多い
  • 一定期間の保障で保険料を抑える「定期型」も選択肢になる

ただし、定期型の場合は更新時に保険料が上がること、保障内容が限定的なため、将来の医療環境の変化に対応しきれない可能性がある点には注意が必要です。

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比較項目チェックポイントメリット・デメリット
保障内容診断給付金(一時金)の金額は十分か。入院・通院保障は必要最低限になっているか。メリット保険料が安い。
デメリット長期入院や通院、特定の治療法に対応できない可能性がある。
保険期間保険料が安い「定期型」か、一生涯保障が続く「終身型」か。メリット定期型は当初の保険料が非常に安い。
デメリット定期型は更新のたびに保険料が上がり、保障が途切れるリスクもある。
申込方法インターネット申込限定の「ダイレクト型」か。メリット人件費がかからない分、保険料が割安な傾向。
デメリット自分で保障内容を理解し、判断する必要がある。

ご自身のライフプランや予算に合わせて、必要な保障を見極めることが重要です。

どの保障を優先すべきか迷う場合は、無料の保険相談などを活用し、専門家のアドバイスを聞いてみるのも良いでしょう。

手厚い保障を求める方向けのがん保険

40代・50代になり、がん罹患率が高まる年代の方や、扶養家族がいて手厚い備えを確保したい方には、充実した保障内容のがん保険がおすすめです。

再発・転移への備えや、多様化するがん治療に対応できるプランを選ぶことで、経済的な心配をせずに治療に専念できる環境を整えることができます。

特に注目したいのは、複数回支払われる診断給付金や、入院・通院保障の給付日数が無制限のタイプ、そして先進医療や自由診療など、公的保険適用外の治療を幅広くカバーする特約です。

手厚い保障型の特徴

  • 診断給付金が複数回(条件あり)支払われ、再発・転移にも備えられる
  • 入院・通院の給付金支払日数が無制限のプランがある
  • 抗がん剤・放射線・ホルモン剤治療など、治療方法に応じた給付金がある
  • 先進医療に加え、自由診療や患者申出療養をカバーする特約も選択できる
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比較項目チェックポイントポイント
診断給付金2回目以降の支払条件(「再発・転移・新たな がん」など)や、
支払間隔(1年に1回、2年に1回など)はどうか。
がんの治療は長期化する可能性があるため、
複数回給付されるタイプは心強い味方になります。
治療保障抗がん剤・放射線・ホルモン剤治療など、三大治療を月額で保障するか。通院での治療が主流となる中で、治療を受けている限り毎月給付金が受け取れる保障は、
生活費の補填にも役立ちます。
保険適用外治療先進医療特約だけでなく、自由診療や患者申出療養もカバーできるか。治療の選択肢を広げるために重要ですが、その分保険料も高くなります。
必要性をよく検討しましょう。

保障を手厚くすればするほど保険料は高くなります。

ご自身の貯蓄額や家族構成、そしてどのような治療を受けたいかを考慮し、過不足のない保障を準備することが大切です。

持病があっても入りやすいがん保険

「持病や過去の入院歴があるため、がん保険への加入を諦めていた」という方もいるかもしれません。

しかし、最近では健康状態に関する告知項目を少なくした「引受基準緩和型」や「限定告知型」と呼ばれるがん保険が登場しており、持病がある方でも加入できる可能性が広がっています。

これらの保険は、いくつかの簡単な告知項目(例:「過去3ヶ月以内に入院・手術をすすめられたか」「過去2年以内に入院・手術をしたか」など)にすべて「いいえ」と答えられれば、申し込みが可能です。

引受基準緩和型の特徴

  • 告知項目が3〜5つ程度と少なく、加入のハードルが低い
  • 持病や既往症があっても申し込みやすい
  • 一般的ながん保険に比べて、保険料は割高に設定されている
  • 加入から一定期間(90日〜1年程度)は保障額が半額になるなどの「削減期間」が設けられていることが多い

保険料は割高になりますが、がんへの備えを何一つ持てないという状況を避けるための有効な選択肢です。

ただし、加入後すぐに100%の保障が受けられるわけではない点には十分な注意が必要です。

契約前に「契約概要」や「注意喚起情報」をよく読み、保障が開始されるタイミングや削減期間について正確に理解しておきましょう。

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比較項目チェックポイント注意点
告知項目告知項目の数と内容は、ご自身の健康状態と合致しているか。虚偽の告知をすると、いざという時に給付金が支払われない可能性があるため、
正確に告知する必要があります。
保障の開始日と削減期間がんの責任開始日はいつか。
加入後、保障額が削減される期間(支払削減期間)とその割合はどうか。
多くのがん保険には約90日間の「待機期間」があり、この期間中にがんと診断されても保障されません。
引受基準緩和型はさらに「削減期間」があるのが一般的です。
保険料一般的ながん保険と比較して、保険料はどのくらい割高か。
家計に無理のない範囲か。
複数の保険会社を比較検討し、保障内容と保険料のバランスが取れた商品を選びましょう。

どの保険が自分に最適か判断が難しい、あるいはもっと詳しく比較検討したいという方は、保険のプロに相談することをおすすめします。

あなたの状況に合わせた最適なプランを、中立的な立場から提案してもらうことができます。

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まとめ

本記事では、がん保険の加入率データを基に、その必要性と選び方を解説しました。

生命保険文化センターの調査では全体の加入率は約4割ですが、がんは2人に1人が罹患する国民病です。

治療費は高額になる可能性があり、公的保険だけでは不十分な場合も。

特にリスクが高まる40代以降はがん保険の必要性が増すため、診断一時金を重視し、ご自身の状況に合った保障を選ぶことが大切です。

この記事を参考に、最適な備えを検討してみてください。

  • 本コンテンツは情報の提供を目的としており、保険加入その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
  • 本コンテンツは商品の概要を説明しています。
  • 詳細は「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり/約款」を、通信販売の場合は、「パンフレット」「特に重要な事項のお知らせ/商品概要のご説明/ご契約のしおり抜粋」「ご契約のしおり/約款」を必ずご確認ください。
  • 弊社は本コンテンツの正確性、確実性、最新性及び完全性等に関して保証するものではございません。
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