胃がんの種類【完全ガイド】組織型から進行度、スキルス胃がんまで網羅

胃がんと診断された際、その「種類」によって治療法や予後が大きく異なることをご存知でしょうか。

この記事では、胃がんの種類を理解するための「組織型」「進行度(ステージ)」「見た目」という3つの分類軸を基に、専門的な内容を徹底解説します。

分化型・未分化型の違いから、特に知られるスキルス胃がん、遺伝が関わる特殊な胃がんまで網羅。

ご自身の状況を正確に把握し、医師の説明を深く理解するための一助となる、胃がんの種類に関する全ての情報がわかります。

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目次

胃がんの「種類」を理解するための3つの分類軸

「胃がんの種類」と一言でいっても、実はいくつかの異なる視点からの分け方が存在します。

なぜなら、がんの性質を正確に把握し、最適な治療法を選択するためには、多角的にがんを評価する必要があるからです。

患者さんやご家族が病状を正しく理解するためにも、これらの分類を知っておくことは非常に重要です。

胃がんの種類は、主に以下の3つの軸で分類されます。

それぞれの分類が何を意味し、どのように治療に関わってくるのかを理解することで、医師からの説明もより深く理解できるようになるでしょう。

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分類の軸どのように見るか?主な目的代表的な分類名
組織型(病理学的分類)顕微鏡がん細胞の性質(顔つき)や悪性度の把握分化型腺がん、未分化型腺がん、印環細胞がん など
進行度(ステージ)がんの広がり(深さ・転移)治療方針の決定、予後の予測ステージⅠ、ステージⅡ、ステージⅢ、ステージⅣ
見た目(肉眼分類)内視鏡(胃カメラ)や肉眼がんの形状の把握、内視鏡治療の適応判断早期胃がん分類、ボルマン分類

これらの分類は独立しているわけではなく、互いに関連しあっています。

例えば、内視鏡での「見た目」からある程度の「進行度」を推測し、生検で採取した組織で「組織型」を確定診断します。

そして、最終的にすべての情報を統合して、一人ひとりに合った治療計画が立てられるのです。

顕微鏡で見る「組織型」による種類

「組織型分類」は、胃がんの分類の中で最も基本となるものです。内視鏡検査の際に鉗子(かんし)という器具でつまみ取った組織(生検)や、手術で切除した病変を、病理医が顕微鏡で詳細に観察して診断します。

がん細胞の形、大きさ、並び方といった「がん細胞の顔つき」によって、がんの性質そのものを分類します。

この組織型によって、がんの増殖スピードや転移のしやすさなど、悪性度がある程度予測できます。

胃がんの大部分は「腺がん」と呼ばれる種類ですが、その中でも細胞が胃の正常な組織にどれくらい似ているか(分化度)によって、さらに細かく分けられます。

この章以降で詳しく解説する「分化型」や「未分化型」などがこれにあたります。

がんの広がりで見る「進行度(ステージ)」による種類

「進行度(ステージ)」は、診断された時点でがんがどのくらい広がっているかを示す指標です。

これは、今後の治療方針を決定するうえで最も重要な分類と言えます。

ステージは、以下の3つの要素の組み合わせによって総合的に決定されます。

  • がんの深さ(深達度)
    がんが胃の壁のどの深さまで食い込んでいるか
  • リンパ節転移
    胃の周りにあるリンパ節にがんが転移しているか、またその個数はいくつか
  • 遠隔転移
    肝臓や肺、腹膜など、胃から離れた臓器や組織にがんが転移しているか

ステージはローマ数字で表記され、早期のステージⅠから、最も進行したステージⅣまであります。

数字が大きくなるほど、がんが進行していることを意味します。

例えば、ステージⅠであれば内視鏡治療や縮小手術で根治を目指せる可能性が高い一方、ステージⅣでは薬物療法(抗がん剤治療など)が治療の中心となります。

より詳しい情報は国立がん研究センターがん情報サービスのウェブサイトでも確認できます。

内視鏡や肉眼で見る「見た目」による種類

「肉眼分類」は、その名の通り、内視鏡(胃カメラ)や手術の際に、医師が直接目で見てがんの形状や色などの「見た目」で分類する方法です。

胃の表面から盛り上がっているのか(隆起型)、逆にくぼんでいるのか(陥凹型)、あるいは表面に大きな変化がなく胃壁の中で広がっているのか、といった特徴を捉えます。

この見た目による分類は、特に早期の胃がんにおいて、内視鏡で切除できるかどうかを判断するための重要な情報となります。

また、進行がんにおいても、がんの広がり方や浸潤のパターンを推測する手がかりとなり、手術方法を計画する際などに役立てられます。

代表的な分類法として、早期胃がんに対する「日本消化器内視鏡学会分類」や、進行胃がんに対する「ボルマン分類」が用いられます。

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【組織型】胃がんの種類の基本となる病理学的分類

胃がんの種類を語る上で最も基本となるのが、がん細胞の「顔つき」や「性質」で分類する「組織型(そしきけい)分類」です。

これは、内視鏡検査の際に採取した組織(生検)や、手術で切除した胃を顕微鏡で詳しく観察する「病理診断」によって確定します。

組織型は、がんの進行の速さや治療方針の決定、予後(治療後の見通し)を予測する上で非常に重要な情報となります。

胃がんの95%以上は、胃の最も内側にある粘膜の「腺細胞」ががん化して発生する「腺がん(せんがん)」です。

この腺がんが、さらにいくつかの種類に分けられます。

ここでは、まず一般的な腺がんの種類、そして特殊な種類の胃がんについて詳しく解説します。

一般的な胃がん(腺がん)の種類

胃がんの大部分を占める「腺がん」は、がん細胞が元の正常な胃腺の構造をどの程度保っているかによって、大きく「分化型(ぶんかがた)」と「未分化型(みぶんかがた)」に分けられます。

これは、がん細胞の「成熟度」や「顔つき」の違いと考えると分かりやすいでしょう。

分化型腺がん

分化型腺がんは、がん細胞が正常な胃の腺細胞に似た形や構造(腺管構造)を保っているタイプのがんです。

細胞同士がしっかりとくっつき合い、塊を形成しながら増殖する傾向があります。

このタイプは「腸型」とも呼ばれ、ピロリ菌感染による慢性的な胃の炎症(萎縮性胃炎や腸上皮化生)を背景に発生することが多いとされています。

  • 特徴: 比較的ゆっくりと増殖し、はっきりとした腫瘍の塊を作ることが多い。
  • 好発: 高齢の男性に多く見られる傾向があります。
  • 発見: 内視鏡検査で病変の境界が比較的明瞭なため、発見しやすいとされています。
  • 予後: 一般的に、次に説明する未分化型に比べて予後は良好な傾向にあります。

未分化型腺がん

未分化型腺がんは、がん細胞が元の細胞の形をほとんど失い、バラバラに増殖していくタイプのがんです。

細胞の結びつきが弱いため、胃の壁の中に染み込むように(浸潤性に)広がっていく特徴があります。

このタイプは「びまん型」とも呼ばれ、ピロリ菌感染との関連が少ないケースもあります。

後述する「印環細胞がん」や「低分化腺がん」などがこれに含まれます。

  • 特徴: 増殖スピードが速く、胃壁内で広範囲に広がりやすい。
  • 好発: 比較的若い世代や女性にも見られます。
  • 発見: 正常な粘膜との境界が不明瞭なことが多く、内視鏡で発見しにくい場合があります。
  • 予後: 分化型に比べて進行が速く、転移しやすいため、予後が厳しい傾向にあります。

分化型と未分化型の特徴を以下の表にまとめました。

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分類分化型腺がん(腸型)未分化型腺がん(びまん型)
がん細胞の顔つき正常な腺細胞に似ている(分化度が高い)元の細胞の形を失っている(分化度が低い)
増殖の仕方塊を形成しながら増殖するバラバラに染み込むように広がる(浸潤)
好発年齢・性別高齢・男性に多い若年層・女性にも見られる
主な発生要因ピロリ菌感染による慢性胃炎遺伝的要因などが関与することも
内視鏡での見え方境界が比較的明瞭境界が不明瞭なことが多い
予後(一般的傾向)比較的良好比較的厳しい

ご自身の胃がんがどちらのタイプに分類されるか、またそれが治療にどう影響するかご不安な方は、専門医に相談することが重要です。

より詳しい情報やセカンドオピニオンに関するご相談も承っております。

特殊な種類の胃がん

胃がんの大部分は腺がんですが、まれに下記のような特殊な組織型の胃がんも存在します。

これらは発生頻度が低いものの、それぞれに特徴があり、診断や治療において特別な配慮が必要となる場合があります。

印環細胞がん(いんかんさいぼうがん)

未分化型腺がんに含まれる特殊なタイプで、細胞内に粘液が大量に溜まることで核が片隅に押しやられ、その形が「印鑑のついた指輪(Signet ring)」のように見えることからこの名前がついています。

進行が速く、発見が難しい「スキルス胃がん」の多くが、この印環細胞がんです。

細胞がバラバラに胃壁内を広がるため、早期発見が難しく、発見されたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。

粘液がん(ねんえきがん)

がん細胞が大量の粘液を細胞の外に産生するタイプのがんです。

切除した胃の断面を見ると、ゼリー状の粘液がたまっているのが特徴です。

産生された粘液が壁となり、抗がん剤などの薬剤ががん細胞に届きにくいことがあると言われています。

腺扁平上皮がん・扁平上皮がん

これらは非常にまれな胃がんです。

「腺扁平上皮がん」は、胃がんの主成分である腺がんの組織と、食道がんなどで見られる扁平上皮がんの組織が混在しているタイプです。

「扁平上皮がん」は、胃がんでは珍しく、扁平上皮がんの成分のみで構成されています。

一般的に、通常の腺がんよりも悪性度が高く、予後が不良であると報告されています。

カルチノイド腫瘍(神経内分泌腫瘍)

厳密には「がん(Carcinoma)」とは少し異なりますが、悪性の性質を持つことがあるため、胃がんの一種として扱われます。

これは、ホルモンなどを産生する「神経内分泌細胞」から発生する腫瘍で、Neuroendocrine Tumorの頭文字をとって「NET(ネット)」とも呼ばれます。

増殖のスピードは比較的遅いことが多いですが、転移することもあります。

治療法は、通常の胃がんとは異なり、腫瘍の性質や進行度に応じた専門的なアプローチが必要となります。

より詳しい情報については、国立がん研究センター がん情報サービス「神経内分泌腫瘍(NET)」のページもご参照ください。

このように、胃がんと一言でいっても、顕微鏡レベルで見ると多種多様な種類が存在します。

正確な組織型の診断は、その後の治療方針を決定する上で最初の、そして最も重要なステップとなります。

組織型と合わせて治療方針を決める上で重要になるのが、がんの広がりを示す「進行度(ステージ)」です。

次の章では、このステージ分類について詳しく見ていきましょう。

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【進行度】治療方針を決めるステージによる胃がんの種類

胃がんの「種類」を考える上で、組織型と同じくらい重要なのが「進行度(ステージ)」です。

進行度とは、がんがどのくらい広がっているかを示す指標であり、治療方針を決定する上で最も重要な情報となります。

同じ胃がんであっても、ステージによって治療法や予後(病状の見通し)は大きく異なります。

このステージは、国際的に用いられている「TNM分類」という基準に基づいて、I期(ステージI)からIV期(ステージIV)までの4段階に大きく分けられます。

数字が大きくなるほど、がんが進行していることを意味します。

胃がんのステージを決める3つの要素(TNM分類)

胃がんの進行度は、以下の3つの因子の組み合わせによって総合的に判断されます。

これを「TNM(ティーエヌエム)分類」と呼びます。

  • T因子 (Tumor)
    がんが胃の壁のどの深さまで達しているか(深達度)
  • N因子 (Node)
    リンパ節への転移があるか、また転移しているリンパ節の個数はいくつか
  • M因子 (Metastasis)
    胃から離れた他の臓器への転移(遠隔転移)があるか

これらの3つの要素を評価し、その組み合わせによって最終的なステージが決定されます。

ここでは、それぞれの因子が何を示しているのかを詳しく見ていきましょう。
(参照:日本胃癌学会編 胃癌治療ガイドライン

T因子 深達度(がんの深さ)

T因子は、がんが胃の壁のどの深さまで浸潤(しんじゅん:染み込むように広がること)しているかを示します。

胃の壁は内側から粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜という層構造になっています。

がんが壁のより深い層に達するほど、T分類の数字が大きくなり、進行していると判断されます。

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分類がんの深さ
T1がんが粘膜または粘膜下層にとどまるもの(早期胃がん)
T1aがんが粘膜にとどまるもの
T1bがんが粘膜下層にとどまるもの
T2がんが固有筋層に達しているもの
T3がんが漿膜下層に達しているもの
T4aがんが漿膜の表面を破って、お腹の中に顔を出しているもの
T4bがんが胃の壁を越えて、隣接する他の臓器(すい臓、大腸など)に直接浸潤しているもの

N因子 リンパ節転移の有無と個数

N因子は、胃の周囲にあるリンパ節へのがんの転移状況を示します。

リンパ管は全身に張り巡らされており、がんはこのリンパ管を通ってリンパ節にたどり着き、そこからさらに全身へと広がっていく可能性があります。

そのため、転移しているリンパ節の個数が多ければ多いほど、N分類の数字が大きくなり、進行した状態とされます。

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分類転移のあるリンパ節の個数
N0リンパ節転移がない
N11〜2個
N23〜6個
N3a7〜15個
N3b16個以上

M因子 遠隔転移の有無

M因子は、胃から離れた臓器への転移(遠隔転移)の有無を示します。

胃がんが転移しやすい臓器としては、肝臓、肺、腹膜(ふくまく:お腹の中の臓器を覆う膜)、遠くのリンパ節(大動脈周囲など)が挙げられます。

腹膜への転移は「腹膜播種(ふくまくはしゅ)」と呼ばれます。

M因子は非常にシンプルで、遠隔転移がなければ「M0」、あれば「M1」となります。

遠隔転移があるM1と診断された場合、T因子やN因子の状態に関わらず、自動的にステージIVと確定します。

ステージごとの状態と治療の目安

TNM分類の組み合わせによって、最終的なステージ(病期)が決定されます。

ここでは、各ステージがどのような状態を示し、一般的にどのような治療が行われるのか、その目安を解説します。

実際の治療法は、がんの状態だけでなく、患者さんご自身の年齢や体力、合併症の有無などを総合的に考慮して決定されます。

ステージI(早期胃がん)

ステージIは、がんが胃の壁の浅い部分(粘膜または粘膜下層)にとどまっており、リンパ節転移がないか、あってもごくわずかな状態です。

いわゆる「早期胃がん」の多くがこのステージに含まれます。

治療の基本は、がんを完全に取り除くことです。

リンパ節転移の可能性が極めて低いと判断されれば、お腹を切らずに行う内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)が選択されます。

内視鏡治療が難しい場合でも、身体への負担が少ない腹腔鏡下手術が主流です。

この段階で発見・治療できれば、根治(完全に治ること)の可能性が非常に高いのが特徴です。

ステージII

ステージIIは、がんが胃の壁のやや深い層まで達しているか、あるいはリンパ節転移の個数が少し増えている状態です。

ステージIよりは進行していますが、まだがんは胃とその周辺にとどまっています。

治療の基本は、胃の切除とリンパ節の郭清(かくせい:転移の可能性のあるリンパ節をまとめて切除すること)を行う外科手術です。

手術の方法は、開腹手術または腹腔鏡下手術が選択されます。

がんの再発リスクを減らすために、手術後に補助化学療法(抗がん剤治療)を行うことが推奨される場合があります。

ステージIII

ステージIIIは、がんが胃の壁のかなり深い層まで達している、またはリンパ節転移が広範囲に及んでいる状態です。

手術だけでがんを完全に取り除くことが難しくなる可能性がある段階です。

治療は、手術、化学療法などを組み合わせた「集学的治療」が標準となります。

手術の前に化学療法を行ってがんを小さくしてから手術に臨む「術前化学療法」や、手術後に再発を予防する「術後補助化学療法」が重要な役割を果たします。

治療がより複雑になり、専門的な判断が求められるステージです。

ステージIV(進行胃がん)

ステージIVは、がんが胃から離れた他の臓器に遠隔転移している(M1)、または胃の壁を越えて大動脈や膵臓など、手術で取りきれない重要な臓器に直接浸潤している状態です。

このステージでは、残念ながら手術でがんを完全に取り除くこと(根治)は困難と判断されることがほとんどです。

そのため、治療の目標は、がんの進行をできるだけ抑え、症状を和らげ、生活の質(QOL)を維持しながらがんと共存することになります。

治療の中心は、化学療法(抗がん剤)、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などを用いた薬物療法となります。

また、出血や食事の通過障害などの症状を緩和するために、放射線治療やバイパス手術などが行われることもあります。

ご自身のステージや今後の治療について不安な点がある方は、専門医にご相談ください。

セカンドオピニオンを検討することも一つの方法です。

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【見た目】内視鏡検査でわかる肉眼的な胃がんの種類

胃がんの種類は、病理検査による組織型や、がんの広がりを示す進行度(ステージ)だけでなく、内視鏡(胃カメラ)などで直接胃の内部を観察した際の「見た目」によっても分類されます。

これを肉眼分類と呼びます。

この見た目による分類は、がんがどの程度広がっているかを視覚的に把握し、特に内視鏡で切除できる早期のがんか、あるいは手術が必要な進行したがんかを見極める上で非常に重要な指標となります。

ここでは、早期胃がんと進行胃がんに分けて、代表的な肉眼分類を解説します。

早期胃がんの種類(日本消化器内視鏡学会分類)

早期胃がんとは、がんの浸潤(広がり)が胃壁の浅い層である「粘膜」または「粘膜下層」にとどまっている状態のがんを指します。

この段階で見つかれば、内視鏡治療で根治できる可能性が高くなります。

早期胃がんの肉眼分類は、国際的にも広く用いられている「日本消化器内視鏡学会」の分類が基本となります。

この分類は、がんの形状が隆起しているか、平坦か、あるいは陥凹(かんおう:へこんでいる)しているかによって、大きく3つの型(0-I型、0-II型、0-III型)に分けられ、さらに0-II型は3つの亜型に細分化されます。

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分類名称見た目の特徴
0-I型隆起型ポリープのように、明らかに周囲の粘膜から盛り上がっているタイプ。
0-IIa型表面隆起型I型ほどではないが、平坦な粘膜からわずかに盛り上がっているタイプ。
0-IIb型表面平坦型周囲の粘膜との盛り上がりやへこみがなく、平坦なタイプ。色の変化だけで判断するため、発見が最も難しいとされる。
0-IIc型表面陥凹型粘膜の表面がわずかにへこんでいる、びらんのようなタイプ。早期胃がんの中で最も頻度が高いとされている。
0-III型陥凹型IIc型よりも明らかに深く、潰瘍のようにえぐれているタイプ。

実際には、これらの型が組み合わさった「混合型(例:IIc+III型)」として観察されることも少なくありません。

どのタイプであるかによって、内視鏡治療の対象となるかどうかの重要な判断基準となります。

より詳細な情報は日本消化器内視鏡学会のガイドラインでも確認できます。

進行胃がんの種類(ボルマン分類)

進行胃がんとは、がんが胃壁の深い層である「固有筋層」よりも深く達している状態を指します。

進行胃がんの肉眼分類には、世界的に広く用いられている「ボルマン(Borrmann)分類」があります。

この分類は、がんの形状や広がり方によって1型から4型までの4種類に分けられます。

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分類名称見た目の特徴
1型腫瘤型・隆起型
(しゅりゅうけい)
きのこ状やポリープ状に、胃の内腔に大きく盛り上がっているタイプ。
周囲との境界がはっきりしている。
2型潰瘍限局型
(かいようげんきょくけい)
潰瘍を形成し、その周囲が堤防のように盛り上がっているタイプ。
周囲との境界は比較的明瞭。
3型潰瘍浸潤型
(かいようしんじゅんけい)
潰瘍を形成しているが、周囲の盛り上がりとの境界が不明瞭で、がんが周囲の胃壁に染み込むように(浸潤)広がっているタイプ。
進行胃がんの中では最も頻度が高い。
4型びまん浸潤型
(びまんしんじゅんけい)
明確な腫瘤や潰瘍を形成せず、がん細胞が胃壁全体に広範囲に染み渡るように広がるタイプ。
胃壁が厚く硬くなるのが特徴。
「スキルス胃がん」に代表されるタイプで、発見が難しく予後が悪い傾向がある。

ボルマン分類は、手術前にがんの広がりを予測し、手術の方針を立てる上で重要な情報となります。

特に4型は、胃が硬く広がりにくくなる「革袋様(かわぶくろよう)」と呼ばれる状態を呈することがあり、早期発見が極めて難しいがんです。

これらの「見た目」による分類は、あくまで内視鏡医による診断の一助です。

最終的な診断は、内視鏡検査時に採取した組織を顕微鏡で調べる病理検査によって確定します。

ご自身の検査結果や今後の治療方針についてご不明な点があれば、主治医に納得のいくまで説明を求めることが大切です。

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特に知っておきたい胃がんの種類「スキルス胃がん」とは

胃がんの中でも、特に注意が必要な種類として「スキルス胃がん」が挙げられます。

テレビドラマなどで耳にしたことがある方も多いかもしれません。

スキルス胃がんは、他のがんと異なる特徴を持ち、診断や治療が難しいことで知られています。ここでは、その特徴から診断、治療法までを詳しく解説します。

スキルス(scirrhous)とはギリシャ語で「硬い腫瘍」を意味し、その名の通り、胃の壁全体が硬く厚くなるのが最大の特徴です。

組織学的には、がん細胞がバラバラに広がる「未分化型」の一種である「印環細胞がん」が多くを占めます。

一般的な胃がんが粘膜表面に塊(腫瘤)や潰瘍を作るのに対し、スキルス胃がんは胃の壁の中を、まるで水が染み込むように広がる「びまん性浸潤」という増殖形式をとります。

このため、発見が難しく、診断されたときにはすでに進行しているケースが多いのが実情です。

スキルス胃がんの特徴と症状

スキルス胃がんは、その特殊な広がり方から、特有の特徴と症状を示します。

早期発見が非常に難しいため、わずかなサインも見逃さないことが重要です。

スキルス胃がんの主な特徴

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特徴詳細
びまん性浸潤がん細胞が塊を作らず、胃壁内にしみ込むように広がります。これにより胃壁全体が硬く、厚くなります。
発見の困難さ胃の粘膜表面に大きな変化が現れにくいため、内視鏡検査(胃カメラ)でも見逃されることがあります。
進行の速さ増殖スピードが速く、リンパ節や他の臓器(特に腹膜)へ転移しやすい性質があります。
若年層・女性にも発症一般的な胃がんに比べて、40代以下の若年層や女性にも比較的多く見られる傾向があります。
腹膜播種(ふくまくはしゅ)がん細胞が胃壁を突き破り、お腹の中に種をまいたように散らばる「腹膜播種」という転移形式を非常に起こしやすいです。

注意すべき症状

初期段階では無症状か、軽い胃もたれや食欲不振といった、胃炎や胃潰瘍と区別がつきにくい症状しか現れません。

しかし、がんが進行し胃が硬くなると、以下のような特徴的な症状が出現します。

  • 食事のつかえ感・早期満腹感
    胃が硬くなり十分に膨らむことができず、少し食べただけですぐにお腹がいっぱいになる。
  • 嘔吐・吐き気
    食べ物が胃を通過しにくくなることで生じる。
  • 体重減少
    食事量が減ることや、がん自体がエネルギーを消費するために起こる。
  • 腹部膨満感
    腹膜播種によって腹水が溜まり、お腹が張る。
  • みぞおちの痛み
    持続的な鈍い痛みが続くことがある。

これらの症状に心当たりがある場合や、市販の胃薬を飲んでも改善しない場合は、決して放置せず、速やかに消化器内科を受診してください。

スキルス胃がんについてのご不安や、症状に関するご相談は、専門の相談窓口をご利用いただくことも一つの方法です。

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スキルス胃がんの診断と治療

スキルス胃がんは、その特徴から診断が難しく、治療も一筋縄ではいかないことが多いがんです。

ここでは、どのような検査で診断し、どのような治療が行われるのかを解説します。

診断方法

スキルス胃がんの確定診断には、複数の検査を組み合わせることが不可欠です。

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検査方法目的と特徴
内視鏡検査
(胃カメラ)
胃の内部を直接観察します。スキルス胃がんの場合、粘膜の色の変化やひだの腫れ、
胃壁の伸展性(空気で膨らませたときの広がり具合)の悪さなどを注意深く観察します。しかし、典型的な所見に乏しいことも少なくありません。
生検内視鏡で疑わしい部分の組織を少量採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を調べます。
がん細胞が粘膜の深い部分に存在するため、一度の生検でがん細胞が検出できず、診断がつかない(偽陰性)こともあります。
胃X線検査
(バリウム検査)
バリウムを飲んで胃の形や動きを調べます。胃壁が硬くなることで、
胃がうまく膨らまない「皮革様胃(ひかくようい)」と呼ばれる特徴的な所見が見られることがあります。
CT検査胃壁の厚さや、リンパ節転移、肝臓など他の臓器への遠隔転移、腹水の有無などを評価するために必須の検査です。

治療方針

スキルス胃がんの治療は、がんの進行度(ステージ)や患者さんの全身状態を考慮して慎重に決定されます。

進行が速く転移しやすいため、手術、化学療法(抗がん剤)などを組み合わせた集学的治療が基本となります。

  • 化学療法(抗がん剤治療)
    スキルス胃がん治療の中心です。手術の前に行う「術前化学療法」でがんを小さくしてから手術に臨む方法や、手術が難しい場合、再発した場合の全身治療として行われます。

    近年、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など新しい薬も登場し、治療選択の幅が広がっています。
    (参考: 国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん 治療」
  • 手術
    がんが胃とその周辺のリンパ節にとどまっている場合、根治を目指せる唯一の治療法です。

    胃をすべて摘出する「胃全摘術」が標準的に行われます。

    ただし、発見時にすでに遠隔転移や広範囲の腹膜播種がある場合は、手術の対象とならないこともあります。
  • 放射線治療
    症状緩和(骨転移による痛みなど)を目的として行われることがありますが、胃がんそのものに対する標準的な治療法ではありません。

スキルス胃がんは厳しい側面を持つがんではありますが、治療法の進歩により、以前よりも治療成績は向上しています。

正確な診断のもと、専門医とよく相談しながら最適な治療方針を決定していくことが何よりも大切です。

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遺伝が関係する特殊な胃がんの種類

胃がんの多くは遺伝とは直接関係なく発生しますが、ごく一部に特定の遺伝子の変異が原因で発症リスクが著しく高くなる「遺伝性腫瘍症候群」が存在します。

血縁者の中に若くして胃がんになった方や、特定のがんになった方が複数いる場合は、これらの可能性も考慮されることがあります。

ここでは、代表的な2つの遺伝性疾患について詳しく解説します。

遺伝性びまん性胃がん(HDGC)

遺伝性びまん性胃がん(Hereditary Diffuse Gastric Cancer: HDGC)は、「CDH1」という遺伝子の生まれつきの変異が原因で起こる遺伝性疾患です。

この遺伝子変異を持つ人は、生涯にわたって胃がん、特に「びまん性胃がん」を発症するリスクが非常に高くなります。

HDGCの特徴

  • 若年発症
    比較的若い年齢(40歳未満など)で胃がんを発症することがあります。
  • びまん性胃がん
    がん細胞が個々にバラバラに広がるタイプの胃がんで、早期発見が非常に難しい印環細胞がんやスキルス胃がんとして現れることが多いです。
  • 多発性
    胃の様々な場所に同時に、あるいは時間をおいてがんが発生する可能性があります。
  • 女性の乳がんリスク
    CDH1遺伝子変異を持つ女性は、小葉がんという特殊なタイプの乳がんを発症するリスクも高まります。

診断と対策

HDGCは、国際的な診断基準に基づいて疑われます。

例えば、「40歳未満でびまん性胃がんと診断された」「血縁者にびまん性胃がんや小葉乳がんの患者が複数いる」などの家族歴がある場合に、遺伝カウンセリングを経て遺伝子検査が検討されます。

遺伝子変異が見つかった場合、がんの発症リスクを低減するための対策が重要になります。

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対策内容
予防的胃全摘術(リスク低減胃切除術)がんが発症する前に胃をすべて切除する手術です。
HDGCによる胃がん発症を最も確実に予防する方法として、国際的に推奨されています。
サーベイランス(定期的な内視鏡検査)手術を希望しない場合や、手術が難しい場合に選択されます。
専門的な施設で、特殊な色素や拡大機能を用いた精密な内視鏡検査を毎年行いますが、
HDGCのがんは発見が困難なため、その限界も理解しておく必要があります。
乳がん検診女性の場合は、マンモグラフィや乳房MRIなどによる定期的な乳がん検診が推奨されます。

ご自身の家系に不安がある方は、まずは専門の医療機関や遺伝カウンセリング外来にご相談ください。

リンチ症候群

リンチ症候群は、DNAのコピーミスを修復する機能を持つ「ミスマッチ修復遺伝子」の生まれつきの変異が原因で起こる遺伝性疾患です。

生涯で様々ながんを発症するリスクが高まりますが、特に大腸がんが最も有名です。

リンチ症候群の特徴

  • 多様ながんのリスク
    大腸がんのリスクが最も高いですが、胃がん、子宮体がん、卵巣がん、小腸がん、胆道がん、腎盂・尿管がんなどのリスクも上昇します。
  • 胃がんのタイプ
    リンチ症候群に関連する胃がんは、分化型(腸型)腺がんが多いとされています。
  • 若年発症
    通常のがんよりも若い年齢で発症する傾向があります。

診断と対策

リンチ症候群は、特徴的な家族歴(アムステルダム基準など)や、がん組織を用いたスクリーニング検査(MSI検査、免疫染色)をきっかけに疑われます。

確定診断には、原因となるミスマッチ修復遺伝子の遺伝子検査が必要です。

遺伝子変異が見つかった場合、リスクが高い臓器に対して定期的な検診(サーベイランス)を行うことで、がんの早期発見・早期治療を目指します。

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検査項目推奨される内容
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)1~3年ごとの定期的な検査が推奨されます。
検査の開始年齢や間隔は、家族歴や個人の状況によって調整されます。
ヘリコバクター・ピロリ菌検査と除菌ピロリ菌感染は胃がんの重要なリスク因子です。
リンチ症候群の患者さんにおいても、感染が確認された場合は除菌治療を行うことが強く推奨されます。

リンチ症候群では、胃がんだけでなく大腸内視鏡検査など、他の臓器に対するサーベイランスも並行して行うことが極めて重要です。

遺伝性のがんについてご不安な点や、ご自身の家系について詳しく知りたい場合は、専門知識を持つ医師や認定遺伝カウンセラー®への相談が第一歩となります。お気軽にご相談ください。

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胃がんの種類によって治療法や予後はどう違うのか

ここまで胃がんの様々な「種類」について解説してきましたが、これらは単なる分類ではありません。

どの種類の胃がんなのかによって、治療方針や今後の見通し(予後)が大きく変わってきます。

ここでは、これまで解説した「組織型」と「進行度(ステージ)」が、具体的にどのように治療や予後に関わってくるのかを詳しく見ていきましょう。

ご自身の状況を正確に理解し、医師と相談しながら最適な治療法を選択していくために、非常に重要な知識となります。

組織型と治療方針の関係

顕微鏡で見たがん細胞の顔つきである「組織型」は、特に早期胃がんの治療法を選択する上で重要な判断材料となります。

胃がんの大部分を占める「腺がん」は、がん細胞の分化度によって「分化型」と「未分化型」に大別されます。

この2つは、がんの性質や広がり方が異なるため、治療方針にも違いが出てきます。

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組織型特徴主な治療方針(早期の場合)
分化型腺がんがん細胞が胃の正常な組織に似た形を保っており、
比較的ゆっくりと、まとまりをもって増殖する傾向があります。
がんの範囲が明確で、リンパ節転移のリスクが低いと判断されれば、
体への負担が少ない内視鏡治療(ESD)の良い適応となります。
未分化型腺がんがん細胞が正常な組織の形をほとんど留めておらず、
バラバラに浸潤(しみ込むように広がる)していく傾向があります。
進行が速いことが多いとされています。
がんの範囲が不明瞭なことがあり、早期であってもリン-パ節転移のリスクが分化型より高いため、
内視鏡治療の適応はより慎重に判断されます。外科手術が第一選択となるケースが多くなります。

特に、スキルス胃がんの多くを占める「印環細胞がん」は未分化型の一種です。

このタイプは胃の壁の中で広範囲に広がっていることが多く、発見された時点で進行しているケースも少なくありません。

そのため、治療は外科手術だけでなく、化学療法(抗がん剤治療)を組み合わせた集学的治療が中心となります。

また、カルチノイド腫瘍(神経内分泌腫瘍)のような特殊な組織型の場合は、通常の腺がんとは異なる治療法(薬物療法や放射線療法など)が選択されることもあります。

このように、組織型はがんの性格を反映しており、特に治療の入り口となる内視鏡治療が可能かどうかを判断する上で、極めて重要な情報となるのです。

進行度(ステージ)と治療法・予後

胃がんの治療方針を決定する上で、最も直接的で重要な要素が「進行度(ステージ)」です。

ステージは、がんの深さ(T因子)、リンパ節転移の有無と範囲(N因子)、他の臓器への遠隔転移の有無(M因子)を組み合わせて総合的に判断されます。

ステージが進むほど、より広範囲で強力な治療が必要となり、残念ながら予後(治療後の経過の見通し)も厳しくなる傾向があります。

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ステージ主な治療法5年相対生存率(目安)
ステージI
(早期胃がん)
がんが胃の壁の浅い層にとどまっている状態です。リンパ節転移のリスクが極めて低いと判断されれば内視鏡治療(ESD)が中心となります。
リスクに応じて外科手術(腹腔鏡下手術、開腹手術)も選択されます。
90%以上
ステージIIがんが胃の壁の深い層まで達しているか、リンパ節転移が見られる状態です。
外科手術(リンパ節郭清を含む)が治療の基本となり、術後に再発予防のための補助化学療法を行うことが推奨されます。
約60%~70%
ステージIIIがんがさらに深く達しているか、リンパ節転移がより広範囲に及んでいる状態です。
外科手術と、手術前後の化学療法を組み合わせた集学的治療が標準的に行われます。
約30%~50%
ステージIV
(進行胃がん)
がんが肝臓、肺、腹膜など、胃から離れた臓器に転移(遠隔転移)している状態です。
手術でがんを完全に取り除くことは難しいため、全身に効果を及ぼす化学療法(抗がん剤治療)が治療の中心となります。
近年では、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬なども用いられます。
10%未満

※5年相対生存率は、様々な条件によって変動します。

上記の数値はあくまで目安であり、個々の患者さんの状況とは異なる場合があります。

より詳しいデータは、国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録生存率集計」をご参照ください。

ご覧のように、ステージが進行するにつれて治療はより複雑で大掛かりになり、生存率も低下していきます。

このことからも、いかに早期の段階でがんを発見し、治療を開始できるかが重要であるかがお分かりいただけると思います。

ご自身の胃がんの種類やステージ、そしてそれに基づいた最適な治療法について、不安や疑問があれば、遠慮なく主治医に質問し、納得のいくまで説明を受けることが大切です。

もしセカンドオピニオンを検討したい場合や、治療法について専門家のアドバイスが欲しい場合は、専門の相談窓口を利用することも一つの方法です。

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まとめ

本記事では、胃がんの種類を「組織型」「進行度(ステージ)」「見た目」の3つの軸で解説しました。

胃がんの分類は、がんの性質を正確に把握し、手術や化学療法など最適な治療方針を決定するために不可欠です。

特に、進行が速いスキルス胃がんや遺伝が関わる胃がんなど、種類によって特徴や治療法は大きく異なります。

ご自身の状態を正しく理解し、適切な治療を受けるためにも、専門医による正確な診断が何よりも重要です。

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